髪を切った私に違う人みたいと照れたように言ってくれる人がいないことが、ちょっと淋しいムカシヲトメ、ゾリラバです、こんにちは。
いやー、夏の扉が開いた感じですねー。
梅雨入り前だというのに、今日の東京は暑かった!
早々に帰宅したら、ワンピースマガジン「両翼」特集が届いていて、つい読み耽ってしまいました。
その興奮が冷めやらぬうちにワンマガの感想も書きたいのですが、今日はとりあえず昨日のコミックス巻108の感想の続き、いってみたいと思います。
後半は第1095話からスタート。
数奇な運命に翻弄されるくまの壮絶な幼少期が描かれます。
そして“空白の100年”や“ゴッドバレー事件”など、これまでの伏線がいろいろと回収される目まぐるしい展開!
ゾリラバも気合い入れ直して心していきましょう。
ジャンプ掲載時の各話のリアルタイム詳細感想は、それぞれのリンクから確認下さい。
Contents
第1095話“死んだ方がいい世界”
前半は、ついにエッグヘッドに上陸してきた五老星ジェイガルシア・サターン聖の不気味さとチートな強さが際立ちました。
魔法陣から妖怪のような姿で登場したのも謎だし、ボニーが刀を突き立てても一瞬で傷が塞がるし。
眼力だけで狙撃みたいなことするし、動けないように見えない力で押さえつけるし。
捕えられたボニーは、今にも握りつぶされそうになりながら、かつて父のくまが教えてくれた“解放の戦士”ニカのことを思い出します
第1095話感想・考察(その1)
第1195話のサブタイトルは、コミックス巻108全体のサブタイにもなっている“死んだ方がいい世界”。
このショッキングなサブタイからも分かるとおり、バーソロミュー・くまは、世界政府から目の敵にされ、生まれながらの奴隷階級とされた稀少なバッカニア族の生き残りでした。
幼い頃から天竜人の奴隷にされ、父と母も奴隷生活の中で殺され、生きることが地獄のような生活の中で、事件が起きます。
まさかここでゴッドバレー事件に繋がってくるとはね。
今まさに、ゴッドバレーで“人間狩り”という耳を疑うようなことが行われようとしています。
そしてなんとそこにはまさかの幼いイワちゃんことエンポリオ・イワンコフが!
あまりの情報量の多さに、感想を書くのも一苦労でしたわ。
第1095話感想・考察(その2)
第1096話“くまちー”
世界貴族のハンター200名が、ゴッドバレーの住民や囚人を狩るという鬼畜のようなゲームに、強制的に“脱兎(ラビット)”として参加させられたくまは、同じ立場のイワンコフやジニーと出会います。
イワンコフは、この残酷なゲームの本質を理解し、そこから逃げ出す策を奴隷達に授けるます。
まだ少年ながら、既に革命軍幹部の素質が垣間見えますね。
そしてイワンコフと一緒にいた少女ジニーは、とても聡明で、2週間前からこの地獄から脱出するための対策をしていたようです。
物心つく前から奴隷だったくまにとって、この2人との出会いは人生が変わるきっかけになりそうな。
第1096話感想・考察(その1)
外部から混乱を起こすというジニーの作戦が功を奏し、ゴッドバレーには、ロジャー海賊団やロックス海賊団など、当時の名だたる海賊達と、それを追うガープじいちゃんら海軍が集結しつつありました。
その混乱に乗じて、脱出の鍵として狙っていた“人間狩り”ゲームの賞品だった悪魔の実を口にすることに成功したくま。
くまの食べた“ニキュニキュの実”のおかげで、500人もの奴隷達が、無事にゴッドバレーから逃げることができました。
故郷の南の海ソルベ王国で暮らし始めたくまとジニー。
13歳のジニーと9歳のくまのおままごとのような暮らしでしたが、4歳からずっと奴隷だった二人にとっては、涙が出るほど自由で幸せな生活だったんでしょうね。
辛いことが多すぎるくまの人生に、こういう時間があって本当に良かったと思わされます。
第1096感想・考察(その2)
第1097話“ジニー”
ソルベ王国で父親の跡を継ぎ牧師となったくまは、ニキュニキュの実の能力で人々を助けながら、ジニーと仲良く平和に暮らしていました。
王下七武海時代のくまが聖書をもっていたことや、スリラーバークでルフィの痛みを弾き出して見せたことの伏線がさりげなく回収されて、唸りましたわ。
毎週のように自分で他人の苦しみや痛みを引き受けていたくまの優しさに触れて、ゾロをスリラーバークで死ぬ目に合わせたことへのゾリラバのわだかまりも溶けましたよ。
くまのことが大好きなジニーを大切に思っているからこそ、バッカニア族の血を気にして結婚に踏み切れないくまが切ないですね。
しかし22年前に大きな転機がくまとジニーに訪れました。
新しくソルベ国王になったベコリ王の悪政に怒って立ち上がったくまとジニーの前に現れたのは、ドラゴンとイワンコフ!
こうして革命軍が発足したわけですね。
しかしその8年後、“東軍”軍隊長になっていたジニーが何者かに攫われるという事件が起きてしまいます。
第1097話感想・考察(その1)
第1098話“ボニー誕生”
もうこの頃から本当に読むのが辛い展開が続くんですよね。
なんとジニーを攫ったのは、天竜人でした。
チャルロス聖がシャボンディでやっていたように、一般人を気に入ればさらって妻にするという非道なことを平気でするのが天竜人。
ジニーもその犠牲になりました。
2年後、“自然光”を浴びると皮膚が石のように固まるという奇病を煩い“下々民”に戻されたジニーから、くまに連絡が入りますが。
その時には既にジニーの命は尽きかけていました。
愛するジニーを失ったくまを支えたのは、忘形見のボニー。
ようやくここで、海賊ジュエリー・ボニーの現在の本当の年齢が12歳であることが確定です。
第1098話感想・考察(その1)
ジニーが遺したボニーを溺愛し、革命軍の仕事と子育てを両立しながら、束の間の充実した日々を送っていたくまですが。
ボニーがジニーを死に至らしめた奇病“青玉鱗”を発症してしまいます。
革命軍も辞めて最愛の娘の側にいることを選択したくまですが、更にボニーは10歳までしか生きられないという非情な宣告が。
更に追い討ちをかけるように、しばらくなりを潜めていた悪王ベコリが、ソルベ王国の人々を大量に殺し始めます。
第1098話感想・考察(その2)
第1099話“平和主義者”
ソルベ王国のベコリ王が人々を殺し始めたのは、明らかに、ルフィの故郷ゴア王国で王が天竜人の視察前にグレイターミナルの人々を燃やしたことからヒントを得たと思われます。
ついに堪忍袋の緒が切れたくまは、国王に反旗を翻し、結果「一人革命」と呼ばれる国王追放事件に発展しました。
国民達の願いを断り切れず、王位に就いたくまでしたが。
これが五老星の耳にはいってしまったことが、新たな不幸のはじまりだったのかもしれません。
世界政府と海軍の後ろ盾を得てソルベ王国に戻ろうとしたベコリ王を撃退し、海賊として海に出ざるを得なくなったくま。
昔からバーソロミュー・くまという人物が、“暴君”という二つ名を持ち、「元ソルベ国王」で「革命軍」で「王下七武海」という属性てんこもりだったのは、こういう経緯だったんですね。
第1099話感想・考察(その1)
10歳までしか生きられないと宣告されたボニーの治療法を探して、海賊をしながら世界中を回るくまに、ドラゴンから朗報が届きます。
海軍の科学者Dr.ベガパンクが研究所を移した今なら会うことができると。
ボニーを連れてベガパンクを訪れたくまは、ボニーを治療するのと引き換えに、自らのクローン兵を作ることを承諾します。
正直…ボニーが助かるならお前が悪魔でも構わなかった
というくまの血の繋がらない娘に対する愛情が胸を打ちます。
打算的なところもある天才科学者ベガパンクをして「聖人」と呼ばせたくまの人格の力よ。
自分は聖人などではなく単なる気弱な“平和主義者だと笑うくまの言葉から、くま型の戦士パシフィスタは生まれたんですね。
第1099話感想・考察(その2)
第1100話“ありがとうボニー”
ベガパンクとの交渉が成立して、万事うまくいくかと思っていたボニーの治療でしたが。
そのやりとりは、五老星に筒抜けでした。
くまが幼い奴隷だった頃から、その血筋を憎み、くまの人生を翻弄してきたジェイガルシア・サターン聖。
こいつがくまの自我を奪った張本人だった訳ですね。
それでもボニーが助かるならと喜んで運命を受け入れるくまが、本当に聖人すぎる。
何も知らずに、久しぶりに大好きな父親と一緒に暮らせることを喜んでいるボニーが可愛すぎる。
黄猿や戦桃丸と一緒に5人で巨大なピザを食べたり踊っている姿を知って、現在のエッグヘッド編を読むと、いろいろ辛いですねぇ。
第1100話感想・考察(その1)
半年の治療が終わり、ソルベ王国に帰ってきたくまとボニー。
これがボニーとの永遠の別れだと知っても、おくびにも出さず
ありがとうボニー
生まれてきてくれて‼︎
と笑うくまさんに目からアクアラグナですわ。
こうして政府に従順な王下七武海“暴君”くまが誕生したわけですね。
そのニュースを読む昔の王下七武海達が懐かしいです。
第1100話感想・考察(その2)
明日は、108巻のSBSの感想を書く予定です。