休み明けの精神的なしんどさと物理的な多忙を、ワンピースを語りたい気持ちだけで乗り切ったゾリラバです、こんばんは。
サターン聖の非情さは、昨今の朝晩の冷え込みみたいに心を凍えさせますが、くまのボニーに対する献身的な愛情は、冬の陽だまりのように暖かいですね。
読むのが辛いところも多々ありますが、早速、感想いってみましょう。
以下、本日発売の週刊少年ジャンプに掲載された“ONE PIECE”最新話の内容に触れますので、コミックス派、アニメ派の方はネタバレご注意ください。
Contents
黄猿、再訪
先週のワンピースで、ベガパンクとくまの交渉を盗聴していたサターン聖は、ベガパンクのことを「チャンスを活かせん男」と言っていました。
そしてその世界政府にとっての「チャンスを活かす」べくエッグヘッドに送り込まれて来たのが、海軍大将黄猿です。
ベガパンクとは戦桃丸が子供の頃からの付き合いですが、なんせ黄猿は自他共に認める社畜ですから。
世界政府の命令には絶対服従です。
ちなみに、一緒に来た海兵の中に、ドレークの姿が見えますね。
この時の滞在があったから、2年前のシャボンディで、“堕ちた海軍少将”(を演じていた)超新星X・ドレークは、くま型のパシフィスタのことを知っているふうだったんですね、きっと。
あの時に黄猿が
戦ってみるといいよォ
内情を知っている分…絶望もデカイと思うがねェ
(ONE PIECE第509話)
とドレークに言っていたのも、こういう因縁だったのか…
そう気づかせる一コマを、今頃さりげなくぶち込んで来る尾田っちは、やはり天才ですな。
サターン聖の“交換条件”
その黄猿を使者として遣わしながら、サターン聖が直接電伝虫で、ボニーの治療と引き換えにくまに出した条件は3つありました。
第1に、くまが王下七武海になること。
第2に、クローン兵のための血液提供だけでなく、くま自身も改造され、海軍の人間兵器となること。
第3に、最終的には、くま自身が思考と自我を失う手術を受け入れること。
ベガパンクは、第3の条件が殺人に等しい非人道的行為だとサターン聖に喰ってかかりますが。
くま自身は、それでボニーが救われるならと、二つ返事で承諾します。
ありがとう
ボニーの病気が治るならおれはどんな運命でも受け入れる
と涙を流しながら笑うくまの愛情が尊い‼︎
くまぁ(泣)‼︎
くまが自我を失う手術を受け入れた経緯は、およそ想像したとおりでした。
ボニーが、くまに自我を失う手術を受けさせるための人質だったことも。
赤犬の「全て終わった」というセリフの意味も。
でも、改めてくまの捨て身の愛情を目の当たりにすると、くまが聖人過ぎて泣けてきます。
もうね、くま聖ですよ。
くま聖とサターン鬼。
くまの娘に対する無償の愛と覚悟を聞いても、約束を破ったらボニーを「奴隷に落とすぞ」と脅すサターン聖はホント鬼畜ですね。
くまが生まれながらの奴隷としてどれほど酷い目に遭ったかを知っていて言うんですから。
しかも「面白い2年間になりそうだ…」ってあんた。
本当に不愉快極まりない人物ですな。
束の間の父夢の幸せ
ボニーがエッグヘッドで青玉鱗の治療を受けていた半年間は、哀しい運命に翻弄され続けたバーソロミュー・くまにとっては、束の間の幸せな時間だったように思えます。
自分も改造手術を受け、やがて自我まで奪われることが決まっていても、娘のボニーが完治し太陽の下を歩けるようになるという希望が、くまを笑顔にしています。
もちろん何も知らないボニーは、ずっと離れ離れだったくまと一緒に過ごせてとても幸せそう。
多忙な海軍大将の黄猿は、ずっと一緒にエッグヘッドに止まっていたわけではないでしょうが、ときおり様子を見に来ていたみたいですね。
くま、ボニー父娘とベガパンク、黄猿、戦桃丸が5人でピザを食べたり踊ったりしている姿は、幸せそのもので微笑ましくすら思えます。
それにしても、ドンドットットと踊っている輪に黄猿もいるようですが、五老星が毛嫌いし歴史から抹殺しようとしている「ニカ」の踊りを海軍大将がいっしょに踊ってて良いんでしょうか(笑)
絶対またサターン聖、盗聴しているよね。
後半の感想はまた改めて書きます。
無理難題を押し付けられる。 例えば革命軍を全滅しろとかソルベ南部を焼き尽くせとか
条件にされるかもと思いきや自分の体と自我だけで済むなら 迷うことなど一つも無い。
くま・・・あんたは聖人だよ。 しかも実の子じゃないのに・・
ベルメール・ナミ・ノジコしかり 血よりも濃い絆ほど断ち切られる不条理
救いが欲しい
実にまったく。ワンピースは単純な勧善懲悪の物語ではないのが分かっていても、くま、ボニー父娘には幸せになってほしいですね。ナミやおトコちゃんパターンではなく、レベッカパターンだといいなぁ。なんとかしてくれ、ベガパンク!
心優しきくま。ボニーに対する深き愛情を痛感しますよね!
ベガパンクもきちんとした倫理観のもと科学を発展させようとしてることが分かって良かったです!
あとは2人の幸せを願うばかりです…。
本当にそうですね。くまの父親としての愛情とベガパンクの真っ当な倫理観にホッとすると共に、彼らの拒否できない立場を最大限利用してバッカニア族の抹殺と世界政府の戦力強化を図るサターン聖が、憎たらしいですね。悔しいけれど伊達に長く世界の頂点に君臨してないと思う狡賢さですわ。