本日4月3日発売のワンピース96巻を読んで、改めてロジャーや白ひげやおでんさんの“大きさ”に心が震えたゾリラバです、こんばんは。
毎週ドキドキしながら逸る心を抑えジャンプのページをめくるのも幸せですが、コミックスでまとめて一気読みするのもまた幸せ~。
今回のコミックスは、SBSも新情報満載ですが、まずは本編から感想、いってみましょう。
おでん様の生きざまが泣ける~。
週刊ジャンプ掲載時のリアルタイム感想はそれぞれのリンクからどうぞ。
第965話“黒炭家の陰謀”
“ONE PIECE”という物語の素敵なところは、血のつながりのない「家族」の絆がこの上なく尊く描かれているところだと常々思っているゾリラバですが、ワノ国編は、「お家大事」の江戸時代の日本がモデルのせいか、血縁や血統が珍しく前面に出ている気がします。
第965話では、おでんとトキが夫婦になりモモの助が生まれる場面が描かれる一方で、祖父の悪事と切腹によって迫害されるオロチを始めとする黒炭家の因縁が説明されました。
ワノ国における「光月家」と「黒炭家」の歴史はまさに「光」と「闇」のよう。
オロチの祖父が将軍の座を狙って他の大名達を暗殺したり、オロチがおでんの父の将軍スキヤキを手にかけた時に、毒を使っているらしいのも、武士らしからぬ卑怯さというか、深い闇を感じさせます。
コミックス96巻は全般的に、気が滅入るくらい暗くて救いのない話と、バカみたいにスケールが大きくてワクワクする話が交互に語られるので、ジェットコースターみたいな気分が味わえますね。
体力、必要です、はい。
第966話“ロジャーと白ひげ”
第966話は、ロジャーと白ひげというワンピース世界の2つの伝説が交差した、最高に興奮する回でした。
3日3晩命の取り合いをして、翌日には船長達は酒を酌み交わし、部下達はプレゼント交換をやっているという大海賊団同士の交流?が素敵です。
そして、ライバルの白ひげに頭を下げておでんをトレードしたロジャー。
思えばロジャーの海賊王への道はこの時に定まったわけですね。
空島でロビンが見つけたポーネグリフの謎(第301話)も、我々の時間軸では16年以上の歳月を経てようやく答えが示されました。
いやはや、なんというスケールの大きさか。
第967話“ロジャーの冒険”
ワノ国編の謎だけではなく、ONE PIECEという壮大な物語の根幹に関わる謎の答えが次々と明かされた今回のコミックスですが、第967話はその頂点といっても過言ではないでしょう。
とうとうロジャーがラフテルに到達し“ひとつなぎの大秘宝”“ONE PIECE”を手に入れたわけですから。
しかしである。
この絶妙な隠され具合!!!
何度も何度も何度も第967話を読んでみても、ロジャーがなぜ“本当にあった莫大な宝”を見て「笑った」のかがわからない!!!
むきーっ!!!
ま、ここでわかってしまったらワンピースが終わってしまうわけですが。
いつも言ってるけど、尾田っちは推理小説を書いても大成功してたでしょうね。
でも漫画家になってくれて心の底から良かったと思います。
第968話“おでんの帰還”
白ひげやロジャーとの血湧き肉躍る冒険を終え、探していた「答え」を見つけてワノ国に帰還したおでん様。
しかし、おでんを待っていたのは会いたかった家族や家臣だけでなく、ワノ国の厳しい現状でした。
父スキヤキは既にこの世に無く、ワノ国の民は疲弊し、美しかった九里も荒れています。
それもこれも、おでんの留守を良いことにカイドウと組んでワノ国をほしいままにしていた黒炭オロチのせい。
ここからおでんの物語は、読み直すのも感想を書くのもつらい、悲しい結末に向かって進んでいきます。
第969話“バカ殿”
愛する家族が傷つけられたのを知り、怒りのあまりオロチの元に乗り込んで行ったおでん様ですが、なんと現在はバルトロメオの能力であるバリバリの実の能力者が、この時代はオロチの側にいました。
鉄壁の守備に怪力無双のおでんの刀も届きません。
更に衝撃的なのは、おでん様の一頁丸々使った裸踊りの図。
何か理由があるとわかるからこそ、余計に辛くて悲しい裸踊りです。
幸い明日は土曜日で、引きこもるより他ないこのご時世なので、後半はまた明日書きます。