雨に濡れた紫陽花が美しいと思う心のゆとりが少し復活した芒種のゾリラバです、こんにちは。
尾田っちの目の手術のため、再来週以降1か月ONE PIECEが読めなくなるのは寂しいですが、お身体を大切にしていただきたいと心から願います。
手術後は目からビームが出るようになるそうですよ(笑)
さて、新しい情報がてんこ盛りだった今週のワンピース。
第1085話感想・考察(その1)
第1085話感想・考察(その2)
とても2回の感想では語りきれなかった“Dの意志”について、今日はこれまでの情報を整理しつつまとめてみたいと思います。
実は今週の超重要な新事実と思われる「Dの一族」の意味について、これまでの原作での言及を改めて確認しつつ、深掘りしてみようと思うのだガネ。
以下、6月5日発売の週刊少年ジャンプに掲載された“ONE PIECE”最新話の内容に触れますので、コミックス派、アニメ派の方はネタバレご注意ください。
“Dの一族”だったリリィ
今週のONE PIECEのイム様とコブラ王のやりとりから、これまで謎に包まれていた“Dの一族”について推測できる材料が一気に増えた気がします。
まず、判明した衝撃的な事実としては、800年前に世界政府を作った20人の王の一人とされていたアラバスタ王国のネフェルタリ家のリリィ王女が、自国と子孫に宛てた手紙に『ネフェルタリ・D・リリィ』と署名していたこと。
ワンピース考察界に激震が走ったこの事実については、二つ可能性があると思います。
まず、元々リリィは、世界政府が滅ぼしたと思われる「ある巨大な王国」側の人間で、いわば最初からスパイとして、世界政府側のふりをしていた可能性。
子孫であるビビのバロックワークス潜入エピソードからの類推で、この説が今のところ主流のように思えます。
ただ、もうひとつの可能性としては、リリィは元々他の19人と王と同じ側で戦っていたけれど、のちに「ある巨大な王国」の思想に共鳴し、自分達が滅ぼしてしまった王国の“Dの意志”を受け継ぐ決意をしたというのもありかなと。
どちらも決め手となる材料は不足しているんだけど、今週のワンピを読んだ印象からは、後者のような気がしたのはゾリラバだけでしょうか。
そう思う理由としては、リリィが元々スパイとして世界政府側のふりをしていたとすると、「ある巨大な王国」が滅亡するのを最後まで黙って見ていたことになります。
早々に敗北を悟って“Dの意志”を後世に伝える(ポーネグリフをばらまく)ため、立場を隠し通し生き残る道を選んだ可能性もないわけではないですが、コブラやビビの祖先の人物像としてはちょっと違和感。
むしろ、滅ぼす側にいながら土壇場で「ある巨大な王国」の価値観に共感し、自ら“Dの意志”を継ぐことを決意し、その意志を手紙に託して「ネフェルタリ・D・リリィ」と署名した、と考える方がしっくりきます。
イム様がリリィの裏切りを「最悪のシナリオ」と呼び、800年を経ても怒りが消えないのも、元々は本当に「同じ側」にいたからではないかと。
コブラ王の遺言の意味
コブラ王が最期にサボに託したルフィとビビへのメッセージである
我々もまた“D”である!!!
という言葉の真意について。
これもゾリラバが思うに、“D”というミドルネームが、ネフェルタリ家にとって実はトラファルガー・D・ワーテル・ローのような隠し名や忌み名だったことを明かしたというよりは。
死の間際に世界政府の闇と先祖リリィの手紙の真意を知ったコブラが、ネフェルタリ家の王として自分達も“Dの意志”を受け継ぐ決意表明をしたのではないかと。
つまり、リリィもコブラ王も、単に“D”の名前を誰かから血のつながりによって継承したというよりは、自分の意志で“Dの意志”を受け継ぐと決め、死を覚悟して名乗りをあげたのではないかと。
そのシンクロ具合が、今週の描写で最高にカッコいいポイントではなかろうかと。
くあーっ‼︎(←勝手に感動)
“Dの一族”は種族ではない
リリィ王女の署名やコブラ王のいまわの際とは思えない力強い「“D”である」宣言、そしてサボの子供時代の回想により、ある確信が深まりました。
すなわち、“Dの一族”とは特定の種族の子孫ではなく、「ある巨大な王国」の思想と価値観を受け継ぐ意志を表明した集団だという確信。
これまでもそれを仄めかす記述はありました。
一番分かりやすいのは白ひげが亡くなる直前にいったセリフです。
血縁を断てどあいつらの炎が消えることはねェ(“ONE PIECE第576話)
そしてワンピースという壮大な物語の重要なキーワードである『受け継がれる意志』という言葉ですね。
第100話に海賊王ゴール・D・ロジャーの言葉として、『人の夢』『時代のうねり』と共に登場します(アニメだともっと早くから冒頭のナレーションで登場してましたね)。
“Dの意志”がまさに『受け継がれる意志』の代表であるなら、“Dの一族”が血縁、血族である必要はないわけで。
だからこそ、サウロのような巨人族にもDの名を持つ者がいるのでしょう。
ただ、ONE PIECEの原作に、“Dの一族”を「種族」と呼ぶ描写が一回だけあるんですよね。
それはコラさんがローに、“D”の意味を教える場面。
隠し名〝D〟…!!
間違いない お前は宿命の種族〝Dの一族〟だ……!!
(ONE PIECE巻77第764話)
宿命の「種族」と言ってます。
だからゾリラバも、Dの一族とは元をたどれば一つの種族(月から来た民)を先祖とする人々なのかと何となく思ってましたが。
最近の展開を見ると、やはりどうも違うような。
ま、コラさんも、ローへの説明ぶりからすると“Dの一族”について詳しく知っているようではなかったですからね。
幼い頃、まだ天竜人だった時分に周囲の大人から聞いた話という感じでした。
近年の「抜け殻共」
800年前に、今の世界政府を作った王達(天竜人の祖先)と戦った“D”の名を持つ(と決めて自ら名乗った)者達。
どのくらいの人数が生き延びたのかはわかりません。
でも、滅ぼされた「ある巨大な王国」の思想を“Dの意志”として、子孫に伝えようとしたのは間違いないでしょう。
その代表的な手段がリリィにより世界各地に散らばった“歴史の本文(ポーネグリフ)”。
当のネフェルタリ家では、アラバスタに戻らぬ王女リリィによって残された手紙に書かれたとおり、ポーネグリフを守ってきました。
また、ポーネグリフを彫った石工の一族であるワノ国の光月家では、代々ポーネグリフの読み方が後継に一子相伝で伝えられてきました。
そして、ポーネグリフを守って滅びたシャンドラでも、空に飛ばされた子孫達が“シャンドラの灯をともせ”を合言葉に戦いを続けていました。
まさに“受け継がれる意志”‼︎
イム様が今週語ったように、現代では“D”の名を持つ者達でさえ、自分の名前の意味を知りません。
そういう意味では確かに受け継ぐべき意志を知らぬ「抜け殻」なのかも。
でも天竜人が「神の天敵」と呼び、「Dはまた嵐を呼ぶ」と恐れるように、本来の意味を知らずとも現代の“D”達は、自由を求めて世界政府が作った既成の秩序に戦いを挑み続けています。
改めて、Dの名を持つと判明している者を列挙して、一覧してみましょう。
ネフェルタリ・D・リリィ
ゴール・D・ロジャー
ポートガス・D・ルージュ
ポートガス・D・エース
モンキー・D・ガープ
モンキー・D・ドラゴン
モンキー・D・ルフィ
トラファルガー・D・ワーテル・ロー
ハグワール・D・サウロ
マーシャル・D・ティーチ
ロックス・D・ジーベック
どいつもこいつもひと癖もふた癖もある重要人物ばかり。
一般人女性のように見えるポートガス・D・ルージュでさえ、海賊王の息子を20ヶ月も腹に宿し、命懸けでエースを守り抜いた偉大な母親ですからね。
そして今後はおそらく、このリストにネフェルタリ・D・コブラとネフェルタリ・D・ビビの名前が加わるでしょう。
サボが“D”を名乗る伏線?
“D”がもし、血脈や血縁でなく、意志を受け継ぐ者が自由に名乗れる名前であるなら。
気になるのはやはり、ルフィとエースの義兄弟であり、コブラ王の最期にも立ち会い、革命軍の参謀総長として世界を変えようとしているサボが、今後、Dを名乗るかということです。
サボの脳裏に浮かんだ幼い頃のエースやルフィとのやり取りは、その伏線であってもおかしくありません。
さすがに“サDボ”はないだろうけど(笑)。
ちなみにサボの父親は、ゴア王国の貴族アウトルック3世ですが、サボの苗字がアウトルックかどうかは確定してません。
ジョージ3世やエリザベス2世、ルイ16世のように、欧米では◯世というのは、苗字ではなく、名前に付くものだし。
でも日本だと苗字に◯世を付ける「ルパン3世」という偉大な前例もあるからなー。
サボのフルネームが、アウトルック・サボの可能性もなきにしもあらず。
その場合、アウトルック・D・サボになるかもしれませんが。
サボが捨てた大嫌いな貴族の苗字を名乗るかというとこれまた微妙。
いっそドラゴンの養子になって、名実ともにルフィの兄となり、モンキー・D・サボを名乗ったらいい‼︎
うん、それがいいよ‼︎
どうでしょう、このアイデア⁉︎
ゾリラバも、ゾリ・D・ラバに改名しようかな…
今晩は(‘◇’)ゞ ゾリ・D・ラバさん(*^^*) 良いんじゃないでしょうか? サボの名前も、何故ここまで名字が伏せられているのか…「D」の伏線だったか!と思えば納得です(^^♪ 亡き親友兼相棒兼幼馴染兼魂の片割れの意思を継ぎ、弟とその夢の先を守り続けると誓った彼にとっては貴族の本名なんぞ、ゴミ以下のものでしょうし。嵐を呼ぶ「D」…やはり、ルージュママの血縁の近親者が居て、誰かとつながっている説!(←?)捨てがたいのですが。どうでしょう?(←?)
ルージュママ、描写が少ないですからね。却って夢がふくらみますね。生まれた時に父も母も近親者もこの世になく敵であるガープに引き取られ山賊に育てられたという方が、幼いエースの孤独や絶望感、血のつながりを超えた絆が際立つ感じはしますけれども、エースの血縁がどこかに生きてて欲しいという篠村さんのお気持ちは理解できます。
ハ・D・バギーが抜けてる・・・
www!
ハ・D・バギー(笑)
Dを自由に名乗れるとしても、世界政府に狙われてまでDを名乗る気概はバギーにはなさそうだなー。部下達が勝手に「ドハ・D・バギー」の手配書とか作りそうですが…