ルフィの最大のライバルと目される黒ひげマーシャル・D・ティーチについて

キャラ語り 考察~徒然なるままに

ワンピースキャラ語り~マーシャル・D・ティーチ

投稿日:2018年8月3日 更新日:

 

ここ数週間、この日を楽しみに働いていたと言っても過言ではない、ワンピースプレミアショー&サンジレストラン@USJがいよいよ明日に迫り、心を踊らせながら大阪行き夜行バスを待っているゾリラバです、こんばんは。

はやる心を押さえて、今夜は8(や)月3(み)日が誕生日の黒ひげ海賊団船長、「ヤミヤミの実」の能力者、マーシャル・D・ティーチについて語りたいと思います。  

 

ティーチの立ち位置

 

ONE PIECEという物語において、マーシャル・D・ティーチは独特の立ち位置を占める重要キャラです。

その特徴を見てみましょう。

第一に、主人公ルフィの兄エースの死の原因を作った海賊であること。

第二に、今のところ、敵役でありながら、物語の鍵となる「D」の名を持つ唯一のキャラであること。

第三に、ルフィとの最初の邂逅の時から、味覚(≒価値観)が真逆であることが描かれる一方で、高み(≒ワンピース)を目指す海賊としての心意気や仲間の増やし方については、ルフィとの相似性が見てとれること。

第四に、2つ口にすれば体が吹き飛ぶはずの悪魔の実の能力を、少なくとも2つ持っている(ヤミヤミの実とグラグラの実)こと。 

これらティーチの特性をひとつずつ再確認しながら、今後、黒ひげ海賊団がどのように物語に関わってくるのかについて、考えてみたいと思います。

 

エースの仇(かたき)

 

仲間であるサッチを殺してヤミヤミの実を奪い、白ひげの元から逐電したティーチが、追ってきたエースをバナロ島で倒し、海軍に引き渡したのは、単にエースが、王下七武海入りという当面の目標を達成するために手っ取り早く名を上げられる格好の獲物だったから。

ただそれだけです。

エースがティーチに追い付いていなければ、標的となったのはルフィでした。

ティーチがインペルダウンで言ったとおり、運命は奇しくもエースと引き換えにルフィを守りました。

エースの最期は、頂上戦争において赤犬の攻撃からルフィを守ったことによるものでしたが、それ以前にエースは、黒ひげティーチからもルフィを守っていたわけですね。

ティーチ本人からそのことを知らされたルフィにしてみれば、ティーチはいずれ必ず決着をつけなくてはならない兄の仇です。

 

ティーチが「D」の名を持つ意味

 

現在、名前にDがついていることが判明しているのは以下の9人です。

①モンキー・D・ルフィ

②モンキー・D・ガープ

③モンキー・D・ドラゴン

④ゴール・D・ロジャー

⑤ポートガス・D・ルージュ

⑥ポートガス・D・エース

⑦ハグワール・D・サウロ

⑧マーシャル・D・ティーチ

⑨トラファルガー・D・ワーテル・ロー

この中で唯一、巨人族であるサウロも、特異と言えば特異ですが、改めて列挙して眺めてみると、なぜここにティーチが入っているのか、とても気になります。

「Dの意志」が空白の100年に世界政府に滅ぼされたある巨大な王国と関係があるならば、そしてDの一族が現在の秩序を壊し「世界をひっくり返す」宿命を負っているのであれば、むしろワンピースという物語におけるラスボスは、同じDの名を持つ黒ひげティーチではなく、天竜人に代表される世界政府という可能性が高くなります。

ところがティーチのこれまでの描かれ方は、まさにルフィの最終的なライバル、まさにラスボスのような扱いです。

 

ルフィとティーチ

 

ルフィとティーチがジャヤのモックタウンで初めてあった時、ティーチは、まだ目覚めてすらいないルフィの覇気を察し、懸賞金が3000万ベリー(などという低い額)であるはずがない、と主張しました。

ルフィは逆に受けとっていましたが、ティーチはベラミーやその仲間と違って、最初からルフィの潜在力を見抜いていたと言えます。

また、チェリーパイやドリンクの味を巡ってルフィと全く反対の感想を述べ、子供のような言い争いをしたこともそうですが、ティーチの最初で最後のカッコいいシーンである(笑)「人の夢は終わらねぇ!!!(どんっ!)」にしても、主人公の永遠のライバルの匂いがプンプンします。

そしてルフィが仲間を増やし、麦わらの一味が大きくなるのと同じようなペースで、黒ひげ海賊団も大きくなりました。

ティーチの初登場時の仲間は、バージェス、オーガー、ラフィット、ドクQの4人。

この人数はグランドラインにルフィが入った時の仲間の数と同じです。

そしてルフィが2年間の修行期間を経てシャボンディで仲間と再結集した頃には、ティーチもインペルダウン脱獄組のシリュウ、バスコ・ショット、サンファン・ウルフ、カタリーナ・デボンを仲間に加え、麦わらの一味と同じ9人の海賊団になっていました。

更に現在では、大規模な傘下の海賊団がいるところも、ルフィとの相似性があります。

 

2つの悪魔の実の能力

 

マルコ曰く、ティーチは「体の構造が異形」だそうです。

これは、ティーチが白ひげからグラグラの実の能力を奪ったときのマルコのセリフなので、ティーチが2つの悪魔の実の能力を持てることと体の構造が異形であることの間に何らかの関係があるのは明らかです。

ティーチの体の謎については、巷でも様々な考察や解釈が繰り広げられていますが、ゾリラバは、このマルコのセリフに加え、初登場にルフィとゾロがティーチのことを「あいつ」ではなくて「あいつら」だと言ったこと、エースがティーチのことを「人の倍生きている」と言ったこと、ティーチの海賊旗にはドクロが3つあること、子供時代のティーチが月を見ながら泣いていることなどから、ティーチについては、「昼も夜も眠らない3つの頭を持つケルベロス説」が最も面白いと思っています。

 

青キジの狙い

黒ひげ海賊団について今最も気になるのは、ティーチのところに身を寄せているらしい元海軍大将青キジの意図です。

これまでの青キジの描かれ方や立ち位置からして、どう考えても悪人ではなく、「こっち側の人」であるはずの青キジの真意を読み解くことが、今後、黒ひげ海賊団が物語にどう絡んでくるかを推測する鍵になりそうですね。


ONE PIECE novel A 2 (JUMP j BOOKS)

-キャラ語り, 考察~徒然なるままに
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

ワンピース考察〜革命軍の歴史と年表〜ドラゴン、サボ、イワンコフ、くま、コアラらの関連事象と年齢を一覧表にまとめました

窓の外を眺めながら「美しい季節や幸せな時間は飛ぶように過ぎ去るのね」とJKのようなもの思いに耽っているムカシヲトメ、ゾリラバです、こんばんは。 さて、ワンピースが最終章に入り、サボの安否やドラゴンの半 …

ワンピース考察〜キッド海賊団の技名一覧(ワノ国編)まとめ〜パンクロックと“ジキジキの実”の能力のキレッキレな融合技

昨日、キッド海賊団の活躍を振り返りながら歴史年表を作成する作業が思いのほか楽しかったので、今日もキッド海賊団と遊んで、ワンピースが休載の寂しさを埋めたい月曜のゾリラバです、こんにちは。 今日は、ユース …

ワンピース 地名・国名の謎(インペルダウン、パンクハザード、ドレスローザ)

    明日から3連休と思うと、今日起きる大抵のことは笑って許せるゾリラバです、こんばんは。   さて、地名シリーズも今日で7回目。5回くらいで終わるかなと思っていました …

ワンピースキャラ語り〜木の上のペドロ〜ロジャーと出会った少年時代から「世界の夜明け」と「出番」を待ち続けたミンク族の英雄

傘マークが並んだ週の真ん中に思いがけず訪れた爽やかな晴天にソワソワして、オフィスで仕事に集中するのが大変な、万年「遠足前の小学生」体質のゾリラバです、こんばんは。 GWが終わってまだ1か月だというのに …

ワンピース 地名・国名の謎 (エニエスロビー、スリラーバーク、シャボンディ篇)

    生きているうちに週休3日制が実現しないかなーと今日も遠い目をして夢を見ているゾリラバです、こんばんは。   さて、先週ウォーターセブンまでで中断していたワンピース …

サイト内検索はこちら

カテゴリー