ワンピース“ワノ国計画”@渋谷の攻略に、のべ14時間も費やしたのに、29日のカイドウ最終決戦に参加できなかった、残念すぎる遅刻戦士ゾリラバです、こんばんは。
残念にもほどがあります。
それに加えて、いよいよ今年も最後ということで2019年のことは今年のうちに終わらせておこうと先日発売のワンピースコミックス95巻の感想を書こうと思ったら、なんと94巻の感想を書きそびれていたことに気付きました。
大晦日まで自分の迂闊さを嘆くことになろうとは。
しかし、94巻を飛ばして95巻の感想を書くのは気持ち悪い(←本屋で頼まれもしないのに漫画を番号順に並べ直してあげるタイプ)ので、まずは今さらですが、コミックス94巻の感想いってみましょう!
間に合えば今夜中にもう一本。
年をまたいでブログ書くのいいかも(←やけくそ)。
Contents
第943話 “SMILE”
ドフラミンゴの口から初めて“スマイル”という言葉が出たのは2年前のシャボンディ諸島編第504話。
現実世界ではもう11年も前のことです。
10年以上経って、あの時にドフラミンゴが言った謎の言葉「時代は“スマイル”」の全容が判明しました。
しかし許せないのは、その実のリスクを悪用して、えびす町の人々から人としての感情表現を奪ったオロチのゲスっぷり。
とはいえ当時リアルタイムで読んだ時は、オロチ、どうも小者臭が感じられました。
しかし今改めて読み返すと、こやつ筋金入りの悪党ぶりが際立ちますわー。
そしてこの第943話は、ルフィの両翼であるゾロとサンジが、実に220話ぶりに再会した興奮ものの回でもありましたね。
この揃い踏み、“よっ、待ってました!!!”と思わず声に出したくなるカッコいいコマでした。
週刊少年ジャンプ掲載時のリアルタイム感想はこちら。
第944話 “相棒”
コミックスを改めて通読すると、ワノ国編がいかにテンポ良く進んでいるかがよくわかります。
現在のおでんの大冒険もそうですが、この頃も毎週のように驚きの伏線回収と展開が続いていました。
辻斬りとしてワノ国編の序盤から登場し、ゾロとも剣を交えた謎の“人斬り鎌ぞう”の正体が、まさかキッドの相棒、キラーだったとは。
これまたシャボンディでの初登場以来、キラーの仮面の下の顔は謎に包まれていましたが、それがこんな形で明かされるとはね。
SMILEの犠牲になったとおぼしきキラーの姿に衝撃を受けるとともに、相棒の変わり果てた様子を見たキッドの慟哭が胸に迫りました。
第945話 “おリン”
久々にゾロとサンジが揃ったかと思ったら、オロチのお庭番衆やドレークも参戦して、花の都は大混乱。
捕まったベポ達を助けに牢屋敷に向かったローの前には、またしてもホーキンスが立ちはだかります。
錦えもんとイヌアラシサイドは、かつての赤鞘九人男の同志だったアシュラ童子を引き続き説得中。
そしてルフィのいる囚人採掘場には、最悪の?絶好の?タイミングで、“おリン”ことビッグ・マムが登場しました。
昔、エニエスロビーでサンジが“最悪の事態には必ず相応のチャンスが眠ってるもんだ”(第414話)とカッコいいことを言ってましたが、まさにビッグ・マムの乱入は絶妙のタイミングです。
この回の感想・考察は2回にわたりました。
第946話 “クイーンVSおリン”
おしるこ争奪戦というしょーもない理由で、四皇ビッグ・マムと、四皇カイドウの懐刀クイーンのバトルが始まりましたが、13億の男クイーンがわずか2撃でのされてしまいます。
そして思ったことがそのまま口に出てしまう男ルフィがおしるこを食べた犯人だとばれ、ビッグ・マムの怒りの矛先はルフィに向かいます。
この回は、ルフィの覇気の成長の兆しが見えるとともに、まさかの伏兵カリブーが意外に使える奴だったことが判明しました。
第946話も感想が2回にわたりました。
第947話 “クイーンの賭け”
やられっぱなしではカイドウに顔向けできないクイーン、捨て身の攻撃でなんとかビッグ・マムを気絶させることに成功します。
大慌てでビッグ・マムを拘束し、カイドウのいる鬼ヶ島に向かうクイーンとその部下達、
一方、ルフィが修得したかに思えた進化系覇気“流桜”は、やはり火事場の馬鹿力的な一発技だったようですが、クイーンもビッグ・マムもいなくなり、
おれはずっと自由だ
「兎丼」貰うぞ
というルフィのセリフにワクワクしました。
第948話 “河童の河松登場”
強敵ビッグ・マムとクイーンが兎丼からいなくなり、もはやルフィの天下かと思いきや、なんと味方になると思っていた囚人達がルフィ達の前に立ちはだかります。
かつてのカイドウとの戦いで心を折られ、将来への希望を失った囚人達は、ルフィの暴れっぷりにカタルシスを感じながらも、味方になって一緒にカイドウに立ち向かおうとはしません。
余所者が勝手に暴れ回るのに巻き込まれまいという負け犬根性が、長年の囚人生活で身に付いてしまったかのようです。
その間に、雷ぞうの手で13年もの間獄に繋がれていた赤鞘九人男のひとり河童の河松が、ついに解放されます。
ヒョウ五郎親分の檄により、かつての赤鞘九人男であることを囚人達に見せる雷ぞう、河松、お菊。
ここでようやくお菊の性別に関する議論にも終止符が(笑)。
第949話 “ミイラ”
心揺れる兎丼の囚人達をルフィが味方につけられるかどうかの瀬戸際で、カイドウ側も負けじと恐怖による服従を強要しようとします。
一度折れた心を奮い立たせるのは容易ではなく、この辺の一進一退の攻防にはハラハラしますね。
しかしこの回、ルフィの信念と行動が勝利を導きました。
ルフィの本当の強さは、腕力ではなく人間力。
恐ろしい感染力を持つウイルスをものともせず、打倒カイドウの決意を示すルフィに、囚人達の覚悟も決まります。
ホントにこういう時のルフィはカッコいい。
コブコブの実など必要のない王の資質を感じますね。
第950話 “兵(つわもの)どもが夢”
ルフィの熱い言葉で生気を取り戻した囚人達ですが、ヒョウ五郎はまだ何かが足りないと感じます。
カイドウと戦う士気を上げるには、戦力だけでなく何かが足りない。
しかしルフィにはそれがわかっていました。
ルフィの本質を見抜く力ゆえんでしょう。
足りなかったものは、戦いのその先。
夢でした。
ルフィに促されて姿を現したモモの助に囚人達は涙し膝を付き、戦いのその先にある希望を見つけるのです。
何のためにカイドウと戦うのかという本当の目的ができる。
うーん、この展開、素晴らしいですよね。
一方、アシュラ童子に連れられていった先で錦えもんとイヌアラシが見たものは、無数の墓。
“20年”という長い歳月を待ちきれず、侍らしく死にたいとカイドウに挑んで散っていった同志達の墓でした。
“なぜ20年もの歳月が必要だったんか…”と問うアシュラ童子に
成せばわかる筈!!
必ず意味がある…!!
と答える錦えもんとイヌアラシ。
その答えに納得したアシュラ童子は、ようやく仲間に戻って討ち入りに加わることになりました。
一方、ベポ達の身代わりとなって捕らえられたローサイドの展開もあり、第950話は感想が2回にわたりました。
第951話 “RAMPAGE”
rampageとは、「大暴れ」。
しかしこのサブタイトルの意味がわかるのは、最終ページです。
それまでは、全国指名手配になり、花の都にいられなくなった麦わらの一味と同志達の脱出劇が描かれます。
ロビンちゃんの変顔は何度見ても慣れないけど、ウソップやブルックと関所を通過する様子は笑いを禁じ得ません。
そしていよいよカイドウとビッグ・マム、四皇同士が刃を交えます。
白ひげとシャンクスの時もそうでしたが(最近ではロジャーと白ひげのシーンも)、天下無双の者同士のぶつかり合いでは、一撃をかわしただけで天が割れます。
まさにRAMPAGE。
第952話 “日和と河松”
場面は変わって、日和の案内で「鈴後」のおいはぎ橋に、奪われた秋水を取り返しに来たゾロ。
牛鬼丸を追い詰めますが、割って入ったのは、兎丼から13年ぶりに解放された河童の河松でした。
日和と涙の再会を果たします。
お互いを思うがゆえの13年前の別れの真相がようやく明らかになりました。
河松を知っていて無事を喜んでいるのに逃げ出した牛鬼丸の正体だけは、全く予想の斜め上でした。
決戦には再登場しないのかな。
一方、お玉のキビダンゴの能力で兎丼を完全に制圧したルフィ達。
ルフィ、チョッパー、モモの助、お玉の誰が欠けてもこううまくはいきませんでしたね。
ホントにこれだけの人間を巧みに動かして物語を構成していく尾田っちの頭の中はどうなってるんでしょう。
第953話 “一度狐”
ようやくゾロを悩ましていた「おいはぎ橋の牛鬼丸」の正体が明らかになりました。
動物の恩返しは、“鶴の恩返し”や“ごんぎつね”など日本の民話の定番ですが、サブタイトルの“一度狐”は、落語好きな尾田っちが上方落語の“七度狐”をもじったものでしょうね。
13年後の光月家復活を信じて刀を集めようとした河松と、その志を受け継いだ牛鬼丸こと狛狐の鬼丸の絆が胸にボロブレス。
そして全てのゾロファンが待ち望んだゾロの刀昇格イベントの兆しが、日和から告げられたところで94巻はおしまいです。
これでやっと最新刊95巻の感想が書けます。
年、明けちゃいますけど。
今年もあと一時間を切りました。
どうぞみなさま、よいお年をお迎えください。
来る年も可愛がってやってくださいまし。
ONE PIECE 95 (ジャンプコミックス) [ 尾田 栄一郎 ]