これまでなかなかシャンクスのキャラ語りが出来なかったのは、まさにこの時のためだったのかもしれないと思うほどに、この夏ワンピース映画ONE PIECE FILM REDにハマったゾリラバです、こんばんは。
映画でも小説でもアニメでもカッコ良すぎるヒーローよりちょっとクセのあるNo.2や改心系悪役に惹かれてしまうせいか、シャンクスのように、顔良し、性格良し、しかも最強、みたいな非の打ち所がないキャラには普段あまり惚れないのですが。
もうね。
REDはね。
シャンクスがカッコ良すぎた。
映画館に4回足を運んでも、シャンクスとウタをまた観たい気持ちが留まるところを知りません。
今まで意地になってたけど、もうこうなったらゾリラバ、素直に認めます。
シャンクスに心持ってかれました。
今更だけど。
これまでゾリラバの好きなキャラランキングでたぶん10位までには入ってなかったと思うシャンクス。
現時点でたぶん、ゾロ、ボンちゃんの次くらいまで上がってきたよね。
ガープじいちゃんやダダンを抜いたね。
あ、ゾリラバの好みはどうでもいいですか。
そういうわけで、ワンピース映画史上最大の興行収入を達成し、現在も記録を更新中のONE PIECE FILM REDが盛り上がりを見せている中、その立役者である赤髪のシャンクスについて、今夜はその魅力をとことん語って参りましょう。
また長くなるよー。
(追記)赤髪海賊団の概要と歴史のまとめ記事はこちら
以下、週刊少年ジャンプに掲載の最近の“ONE PIECE”の内容と、映画ONE PIECE FILM REDの内容に触れますので、未読、未見の方はネタバレご注意ください。
シャンクスの立ち位置
赤髪のシャンクスは、現在1058話まで発表されている“ONE PIECE”という壮大なストーリーの第1話から登場している超重要人物。
まだ7歳だった主人公のルフィに、自分の左腕と引き換えに海賊の偉大さと海の過酷さを教え、約束とともに麦わら帽子を託し、海賊王を目指す少年の物語の幕を開けた人物とも言えます。
思えばこの時から、シャンクスの「一瞬の登場で美味しいとこ全部持ってく男」というキャラは既に確立されていたわけですね(まずそこ?)。
その後もそれほど登場回数は多くないのに、いつもここぞという場面に登場してファンに興奮と狂喜をもたらすシャンクス。
例えば大剣豪ミホークとのやりとりだったり。
同じ四皇白ひげとの対話だったり。
頂上戦争での海軍元帥センゴクとの会話だったり。
天竜人の最高位であり世界を支配する五老星との密会だったり。
ゾリラバのワンピースの歴史は、シャンクスが登場するたびに「あんた一体何者なんだってばよ‼︎」と叫び続けた歴史と言っても過言ではありません(そんなに?)。
行動も破天荒なら、口にするセリフもカッコ良過ぎて毎度悶えてしまうほど。
ストーリーの流れにそってそうした名セリフを追いながら、シャンクスの魅力に迫ってみましょう。
シャンクスの名言や感動シーン
第1話は、主人公のルフィではなくシャンクスが主役と言ってもいいくらい、シャンクスの名言の宝庫ですね。
まずはシャンクスの器の大きさと価値観がわかるこのセリフ。
いいか山賊…おれは酒や食い物を頭からぶっかけられようが
つばを吐きかけられようが
たいていの事は笑って見過ごしてやる
………だがな‼︎
どんな理由があろうと‼︎
おれは友達を傷つける奴は許さない!!!!
(ONE PIECE第1話)
山賊に酒をかけられても笑っていたシャンクスをカッコ悪いと思っていた少年ルフィが、自分を痛めつけた山賊に怒るシャンクスに驚くシーンですね。
そして山賊に連れ去られ海に落とされたルフィをかばったシャンクスが左腕を失った時、泣きじゃくるルフィに言ったセリフがすごい。
安いもんだ
腕の一本くらい…
無事で良かった
(ONE PIECE第1話)
この名場面で第1話から早くもシャンクスに心奪われた老若男女は多いのではないでしょうか。
そしてとどめが、1年間拠点にしていたルフィの故郷フーシャ村を去る時に、シャンクスが麦わら帽子をルフィに託しながら言う言葉ですね。
この帽子をお前に預ける
おれの大切な帽子だ
いつかきっと返しに来い
立派な海賊になってな
(ONE PIECE第1話)
くあー。
やっぱり何度読み返しても第1話の完成度はすごいわ。
25年も連載が続く偉大な漫画は、もう第1話から偉大なり。
しかし読者に鮮烈な印象を残して出航していったシャンクスが再び実際に物語に登場するまでには、第96話を待たなくてはなりません。
この時は、ゾロを赤子のようにあしらったミホークが登場しただけで「おおおっ⁉︎」となったのに、なんとルフィの手配書を持ってミホークが会いに来たのは、第1話からは10年の時を経た現在のシャンクスでした。
シャンクスのアップが迫力ある白黒のコントラストで描かれ
きたか
ルフィ
(ONE PIECE巻11第96話)
と不敵に笑う姿は、第1話の陽気な若い「船長さん」のイメージを変えるとともに、左腕を失うまでは世界最強の剣士ミホークのライバルだったという新たに判明した事実ともあいまって、シャンクスの大物感を一気に上昇させましたね。
その後も長らく表舞台に姿を見せなかったシャンクスは、第234話で一瞬登場します。
ちなみにその第234話が収録されているのは、コミックス巻25ですが、表紙に、一瞬再登場したシャンクスと、同じく一瞬再登場したバギー、そして初登場した黒ひげティーチが、ルフィと共に描かれてるんですよね。
奇しくも現在の新たな「四皇」が揃っているため、当時(今から20年前)には既に尾田っちの構想に新時代の四皇があったのか‼︎と最近もこの巻25の表紙が話題になりました。
さて話が少し逸れましたが、この第234話で白ひげに会いに行こうとしていたシャンクスが、実際に白ひげと会ったのは、なんと第434話。
実に200話も経てのことです(笑)。
左腕を東の海で失った理由を白ひげに問われ
…“新しい時代”に
懸けて来た…
(ONE PIECE巻45第434話)
と微笑むシャンクス。
現在公開されている映画ONE PIECE FILM REDの主題歌でもありテーマでもある“新時代”が15年以上前に語られているわけですね。
そして更に百数十話を経て久々にシャンクスが登場するのが、あの大向こうを唸らせるカッコいい頂上戦争のシーンです。
…よくやった…若い海兵
お前が命を懸けて生み出した“勇気ある数秒”は…
良くか悪くか
たった今世界の運命を大きく変えた‼︎
この戦争を終わらせに来た!!!
(ONE PIECE巻59第579話)
戦いを止めない海軍と海賊の双方に、「まだ暴れ足りない奴がいるのならおれ達が相手をしてやる」と堂々と宣言したシャンクスの実力と四皇としての迫力、そして海軍元帥のセンゴクに「お前ならいい」と言わせる人望に痺れましたよね。
シャンクスの株はどこまで上がるんだろうと思いましたよ。
アニメでは『最、最、最強』の神曲BGMと共に印象的な名場面でしたわ。
その後、マルコ達を助けて白ひげとエースの墓を立てたシャンクスが、エースを失って絶望しているであろうルフィを思う心の声もまた、酸いも甘いも噛み分けた大人の男の哀愁が漂っていて素敵。
いいかルフィ
勝利も敗北も知り
逃げ回って涙を流して男は一人前になる
泣いたっていいんだ……‼︎
乗り越えろ!!!
(ONE PIECE巻60第590話)
アニメでは、このシーンでゾリラバが大好きなシャンクスのテーマ曲『片翼の鷹』がBGMで流れ、何度も観たい忘れがたい名シーンになりました。
ちなみに、この原作の第590話“弟よ”は、他にもガープじいちゃんを殴るダダンとか、ルフィの目を覚まさせるジンベエとか、感動シーンと名セリフがてんこ盛りの神回なんですよね。
シャンクスの株価はその後も上がり続けて、最近の原作では海軍大将緑牛を遠方からの覇王色の覇気だけで追い払ってました。
そのシャンクスのカッコよさが集大成としてまさに映画REDに結実した感じですねェ。
シャンクスの半生
映画FILM REDの来場者特典第一弾として配布されたONE PIECE巻40億で、衝撃的な事実が明かされました。
それはシャンクスがゴッドバレーでロジャー海賊団に拾われた赤ん坊だったこと。
ロジャーやレイリーが第966話で「赤ん坊なんて久しぶりだな‼︎」「昔を思い出すな」と言っていたのはおそらくシャンクスのことだろうとは思いましたが。
伝説のロックス海賊団とロジャー、そしてガープじいちゃんと天竜人、という役者が揃った今は無きゴッドバレーでの事件にシャンクスも絡んでいたことが確定です。
映画でさらっと五老星が口にした「フィガーランド家」という固有名詞とともに、俄然、シャンクスの出自に関する憶測が盛り上がって来ていますね。
やはりシャンクスは天竜人の血筋なんでしょうか。
シャンクスは、赤ん坊の時から海賊、しかも海賊王の船で育てられた男で、この時代では絶対悪である海賊の頂点に立つ四皇です。
世界政府そのものである五老星に「君だから時間をとった」と言われて面会が許されること自体、シャンクスが只者ではないことを示していますが、その理由がもし天竜人の血筋だからであるとするならば、相当な家柄のはず。
なぜならたとえ天竜人の血筋でも、その立場を離れた人間には容赦ないことは、ドフラミンゴの父ホーミング聖とその家族に対する仕打ちから明らかですからね。
シャンクスが天竜人(体制側)の味方だとか世界政府のスパイだとは全く信じられませんが、シャンクスがラフテル到達後のロジャーに何かしらの質問をしてその答えに号泣したことも、彼の出生の謎に絡んでいそうで、気になりMAX。
シャンクスの魅力
シャンクスの名言、名セリフで語り尽くせなかった魅力は他にもたくさんあります。
海軍大将も圧倒する覇王色の覇気の持ち主ならではの威風堂々としたカリスマ性とか。
陽気で底抜けに明るくて無邪気な笑顔と、海の厳しさを知る海賊としての迫力ある顔のギャップとか。
女性誌の表紙を飾って何の違和感もない、文句無しのイケメンっぷりとダダ漏れる大人の男の色気とか。
子供をからかって遊ぶ大人気なさとか。
もうホント、第1話とONE PIECE FILM REDと映画連動アニメエピソードを無限ループしてると、二次小説を書く人の気持ちが少しわかります。
それくらいシャンクスって想像の翼が羽ばたく奥深いキャラですね。
今後のシャンクス
映画だけでなく、ワンピースの原作でも最近、爆弾を投下したシャンクス。
なんと自ら「ワンピースを奪りに行く」とな⁉︎
一体どゆこと⁉︎
これまでシャンクスが海賊王レースに興味を示している描写はなく、五老星をして「暴れさせればこそ手に負えんが、自分から世界をどうしようという男でもない」と評されていたシャンクスなのに。
ついに動くと。
これまでロジャー船長の「意志」を麦わら帽子と共に受け継いで、更にそれをルフィに託し、「世界の夜明け」を迎えるために動いていた、すなわち「ルフィが立派な海賊になるのを待っていた」と思われたシャンクスがですよ。
ワンピースを奪りに行くということは、海賊王になるというルフィの夢の前に立ち塞がるライバルになるということ。
ルフィがシャンクスを倒したり、ゾロがミホークを倒したりするのは、たとえ越えるべき壁だとしてもあまり見たくないゾリラバ、シャンクスの今後の動きがめっちゃ気になります。
今後もシャンクスのカッコいい姿がたくさん描かれてほしいし、登場シーンが増えるのは嬉しいけど。
娘ウタと同じところへ行ってしまうなどということには耐えられそうにないので、黒ひげの卑怯な手でシャンクスが亡き者にされるような展開は絶対にやめてね、尾田っち‼︎
マジ泣くよ⁉︎