ワンピースの最新話が読めなかった週は気分も黄昏がちなゾリラバです、こんばんは。
秋は夕暮れ。
こういう時は自給自足でなんとか気分を盛り上げなくては！
そう思って10月初旬が誕生日のキャラを眺めていたら。
まだキャラ語りをしていなかった超重要キャラを発見‼︎
そう、明日10月6日は、元王下七武海にして「最悪の世代」にして「忍者海賊ミンク侍同盟」の同志にして、ルフィに言わせれば既に“仲間”のトラファルガー・ローの誕生日です。
そこで今日は、ONE PIECEキャラの世界人気投票WT100でも堂々5位にランクインしたトラ男の生涯と魅力を、名言など交えながら語っていきたいと思います。
壮絶な過去〜幼少期の体験
現在26歳のローは、“北の海（ノースブルー）”のフレバンスで生まれました。
「珀鉛」という白い金属が地層に含まれているため“白い町”と呼ばれる美しい国でしたが。
実はこの珀鉛、掘り起こされ身体に蓄積されると“珀鉛病”という不治の病を引き起こす毒。
世界政府やフレバンスの王族はそれを知りながら、珀鉛の希少性がもたらす富に目がくらみ、国民には毒性を隠したまま採掘を続けた結果、ローが子供の頃には“珀鉛病”がフレバンスに蔓延するようになりました。
病気の伝播を恐れた周辺各国はフレバンスを封鎖しようとし、それに抵抗したフレバンス国民は各国の攻撃により抹殺されます。
既に珀鉛病に罹っていた幼少期のローは、家族や友人を殺され、死体の山に紛れてフレバンスから脱出しますが。
当時10歳のローにとっては、自暴自棄になるには十分な悲惨な体験だったのでしょう。
ローは身体中に爆弾を巻きつけて当時売り出し中のドフラミンゴファミリーの前に現れ、「全てを壊したい」という理由で海賊の仲間になります。
幼いうちから地獄を見て怨みと憎しみの権化になっていた少年ローをドフラミンゴは気に入ったようで、ローはファミリーから剣術、格闘などを叩き込まれました。
元々医者の家に生まれ幼い頃から医学の心得があったローは、珀鉛病に侵された自分の命があと3年と知りながら、ドフラミンゴの言うチャンスに一縷の望みをかけていたのでしょう。
コラソンとの出会い
ドフラミンゴのような「夜叉」になりかねなかったローを救ったのは、ドフラミンゴの実弟の“コラソン”ことドンキホーテ・ロシナンテでした。
幼い頃に父を殺した兄ドフラミンゴの元を去り、海軍のセンゴクに拾われて育てられたロシナンテは、長じて海軍将校となり、身分を隠して兄が率いるドンキホーテファミリーに潜入していました。
最初は海賊団に志願して来たローを追い出すために、わざと辛い仕打ちをするコラソンでしたが、ローの境遇やDの一族であるという出自を知ると、珀鉛病を治すためにローを強引に連れ出して名医を探す旅に出ます。
最初は反発し抵抗したローですが、ドフラミンゴと血を分けた兄弟とは思えないくらい正義感と優しさに溢れたコラさんと過ごす日々は、ローに少しずつ人の愛情を思い出させていきます。
そしてコラさんが、命がけで“オペオペの実”を奪い、ローを文字どおり命を捨ててドフラミンゴから守ったおかげで、ローは珀鉛病からもドフラミンゴのくびきからも自由になることができたわけですね。
ローをかばって最期を迎える直前のコラさんの満面の笑顔や、ローがドフラミンゴの手の届かない所へ去るまでは“ナギナギの実”の効果が切れないように命の炎を燃やし続けようとする姿は、何度読み返しても涙を禁じ得ません。
ナミにとってのベルメールさんや、チョッパーにとってのヒルルクと同じように、命を最期の瞬間まで輝かせてローの命と心を守り、その後の人生の支えとなったのがコラさんでした。
いつもクールで感情を見せないローが「大好きな人」と呼んだコラさん。
過去編でしか登場しないのに、ワンピースファンにとっては忘れ得ぬ魅力的な人物です。
ドフラミンゴとの対決
大切なコラさんをドフラミンゴに殺されて以来、ドフラミンゴを討つことが人生の目的になったロー。
ハートの海賊団の仲間と離れ、単身パンクハザードに潜入し、そこで麦わらの一味と2年ぶりの再会を果たします。
ルフィにカイドウを倒すための同盟を持ちかけ、シーザーの誘拐を成功させ、自分はドフラミンゴと相討ちの覚悟でドレスローザに乗り込んだローの頭の良さについては以前も書いたので繰り返しませんが。
ローの緻密な計画も、ドフラミンゴの狡猾さやファミリーの強さによって覆されそうになります。
しかしどんな計画も策略も軽々と凌駕していくルフィ達のおかげで、ドフラミンゴは討たれ、ローの10年越しの宿願は果たされました。
これからのロー
死を覚悟で臨んだドフラミンゴ討伐という10年の悲願を果たし生き延びたローは、ドフラミンゴを討つための口実もしくは建前に過ぎなかったカイドウ討伐に参加することになります。
最初は同盟相手のルフィの付き合いや成り行きだったかもしれないカイドウ討伐ですが。
錦えもんやモモの助と共にサニー号に乗って麦わらの一味と航海し、ゾウでカイドウの部下ジャックが破壊したモコモ公国の惨状を目の当たりにして、ローにもカイドウを倒すという明確な意志が生まれたようです。
ハートの海賊団の航海士ベポの故郷でもあるモコモ公国に対して見せたローの思いやりは、ミンク族をして「お前ら本当に海賊か⁉︎」と言わしめるものでした。
そして「忍者海賊ミンク侍同盟」を結成して乗り込んでいったワノ国鬼ヶ島でポーネグリフを見つけたローは、今は亡き恩人コラさんに語りかけます。
なァコラさん
おれはやっぱり………!!
この数奇な運命の意味を知りてェ
（“ONE PIECE”第996話）
天竜人の間では“神の天敵”と呼ばれる「Dの名を持つ一族」として、トラファルガー・D・ワーテル・ローは、自分の運命や使命を知ることを新たな生きる目的と定めたようですね。
カイドウとビッグ・マムを倒し、長かった麦わらの一味との海賊同盟を解消していったんは別の航路を取ったローとハートの海賊団。
しかしローがルフィと同じように海賊王を目指し、あるいはロビンのようにDの意味を探るために歴史の謎を追うのであれば、いずれまた遠くない将来に合間見えることになりそうです。
冷静沈着なカリスマ知略家
2年前にルフィのライバルの超新星の一人として初めて登場した時から、海賊らしからぬスマートさで人気が高止まりのロー。
ハートの海賊団のクルー達の船長ローへの信頼も絶大です。
ライバル達が続々と新世界入りしたのに動こうとしないローに焦れたクルー達が、理由を問いかけた時も
ゴチャゴチャ言ってねェで黙っておれに従え…
取るべきイスは…必ず奪う!!!
（“ONE PIECE”595話）
そのカリスマ性溢れる力強い一言で、仲間達の目はハートに（笑）
ローがシャボンディで天竜人の奴隷だったジャンバールを仲間に勧誘した時も、海軍に包囲された混乱の中で冷静沈着だなーと感心しました。
またシーザーをだましてパンクハザードに住み着いていた時も、闖入者であるルフィ達を即座に取り込んで計画を立て直す頭の回転の速さもローの魅力です。
意外な大人げなさ
2年前にシャボンディ諸島に集った「億越えルーキー」達の中でも、ルフィのライバルとしてスポットライトを浴びたのがキッドとローでした。
そして2年後、ワノ国で再び3人が揃い踏みした時にはワクワクが止まりませんでしたわ。
3人の中でも一番歳上で一番クールに見えるローが、実は一番大人げ無いんじゃないかと思えるシーンがたくさんあって、ワノ国編はローの魅力全開だった気がします。
例えばビッグ・マムの攻撃を最初に避けた奴が格下、という謎のチキンレースだったり。
例えば自分がやろうとしていたことをルフィに先に言われて「今やろうと思ってたのに‼︎」と拗ねる子供のような抗議だったり。
例えばワノ国後の船の進路を決める時のルフィとキッドをガキ扱いする煽り文句だったり。
いつも冷静沈着なローが、ルフィやキッドと3人揃うと妙に子供がえりするとこ、好きだわ〜。
長いこと麦わらの一味と行動を共にして来たので、ルフィだけでなくファンも「準仲間」のように感じているロー。
これからしばらく登場しなくなるのは寂しいですが、懸賞金30億トリオの3船長の3度目のわちゃわちゃの機会を楽しみに待ちたいと思います。
まる。
