ワンピース第1060話“ルフィの夢”感想・考察（その２）サボ生死不明⁉︎ルルシア王国壊滅はイムの能力か古代兵器ウラヌスか

古代兵器やイム様についてこれまで書いた記事を改めて読み返したりして一晩あれこれ考えたものの、今週のワンピースの後半の展開の謎がどうしても解き明かせないゾリラバです、こんばんは。

野良犬などに踏まれたい…

考察というよりは疑問と感想の垂れ流しになるかもしれませんが、今後の展開を予想する上でポイントとなりそうな情報を整理してみましょう。

ルルシア王国はエースも訪れた国

今週、唐突に登場して衝撃的に消滅した（かのように描かれた）ルルシア王国に、「それってどこだっけ？」と戸惑った方もいらっしゃるかもしれません。

まずはこれまでルルシア王国に関して判明していることを整理してみましょう。

国名が分かったのはだいぶ後になってからですが、実はルルシア王国、扉絵連載「エースの黒ひげ大捜査線」に早くも登場していました。

当時、黒ひげを追っていたエースが、川に落ちてミルク売りのモーダに助けられた国がルルシア王国。

“ONE PIECE”第280話

当時は、幼いモーダを出稼ぎ中の両親に会わせてあげた、名もない村でのエースの微笑ましいエピソードかと思っていたら。

この村が実は、王の圧政と天竜人への献上金と海賊の襲撃に苦しむルルシア王国と判明したのは、革命軍の4人の幹部がこの国を襲った海賊を倒した（正確には国民に武器を取らせ撃退させた）時でした。

この時に懐かしのモーダちゃんが美しい娘に成長して登場したので、ルルシア王国がエースが食い逃げした国と判明‼︎

“ONE PIECE”第904話

8カ国革命を起こしたルルシア

ベロ•ベティら革命軍隊長の助力で桃ひげ海賊団を撃退したルルシア国民は、その勢いを駆って貧困の根本的な原因となっているセキ王と王女コマネを捕らえたようです。

そして時を同じくして革命を起こした国々と共に、8カ国革命の一つと数えられたと。

ベティ様のコブコブの実の能力がどのくらいの間効果を発揮するのかわかりません。

でもいったん鼓舞されて自信を付けたルルシア国民達が、天竜人に取り入るための天上金を取り立てるばかりで国民の貧窮を気にも止めない国王に叛旗を翻すのは、ある意味自然な流れでしょう。

実はコマネ姫、世界会議（レヴェリー）に向かう途中、モブ海賊に捕らえられ、コビーとヘルメッポに救助されるという一幕がありました。

その時の印象は、自分のことしか考えていないワガママで思いやりのないお姫様、という感じ。

コマネはこの時コビー達の活躍で捕らえられた海賊を“串刺しの刑”だと蹴り飛ばしてましたが、今週、セキ王も革命を起こした国民に1人残らず“串刺しの刑”だと叫んでいます。

セキ王とコマネ姫、似たもの父娘なのでしょう。

ゴア王国の貴族、アッホ・デスネン9世とアッホ・ズラコみたいだな…

歴史から消すべき灯

今回、サボがルルシア王国にいることを電伝虫を傍受した海軍の通信で聞いていた五老星の発言が、とても意味深です。

そもそも意味深なことしか言わないおじいちゃん達なのですけど。

ルルシア…

何と…

成程…

運のない男だ…

いやこれが運命…

（“ONE PIECE”1060話）

5人のつぶやきから察するに、ルルシア王国を謎の攻撃が襲うことは予め決められていて、サボはたまたま居合わせたようですね。

今回のルルシア王国の悲劇は、かつて五老星が「一度大きく掃除する必要がある」と言っていたことと関係があるのでしょうか。

また、五老星がイム様に尋ねていた「歴史から消すべき灯」が、ルルシア王国もしくはそこにいた誰か（サボではない）なのでしょうか。

少なくともイム様や五老星が手を下したなら、セキ王やコマネ王女のような小者が標的でないことは確か。

いったい誰を狙ったのか。

それとも単に、8カ国革命が起きた国を危険視して、次々と消し去っていくつもりなんでしょうか。

これまで“ONE PIECE”に登場した地図から消えたとされる国は２つです。

一つはバスターコールで滅ぼされたオハラ。

唯一の生き残りであるロビン以外は死に絶えたため、地図から消えたとされています。

でも島自体が無くなったようには見えませんでした。

もう一つは、センゴクが語ったゴッドバレー事件の舞台となった島。

こちらは謎だらけですが、センゴクははっきり「跡形も無く消えている」と言っていました。

今回のルルシア国を襲った悲劇は、このゴッドバレーに近いのかも。

ゴッドバレー事件で死んだ伝説の海賊ロックスが、当時の「歴史から消すべき灯」とされたのか。

今回のルルシア王国消滅は、誰か個人をターゲットにしたものなのか。

現時点ではなんとも言えませんが、海軍の通信に割り込んで、ルルシア王国を「そんな国は元々ない」ことにしたのは、まさに「歴史から消した」ということなのでしょうね。

イム様の関与

今回の衝撃的かつドラマティックな展開の中で、ところどころに「ゴゴゴゴゴ」という音と共に差し込まれるイム様が怖い‼︎

特に目が怖すぎです。

イム様はパンゲア城の自分の部屋（花の間）にいて、直接は何も手を下していないようにも見えるのが余計に怖い。

地図上のルルシア王国にバッテンを付けただけ？

このルルシア王国を襲った何かって、遠隔でエネルの万雷（ママラガン）のように巨大エネルギーを落とせるイム様の能力？

それとも既に命じられてスタンバイしてた古代兵器ウラヌス？

なんかどっちもあり得そうなのが怖いわー。

古代兵器ウラヌスを既に世界政府が所有しているというのは予想外ですが、「ウラヌス」というのは「天」の神様。

天竜人の頂点である五老星あるいは更にその上に君臨しているイム様が手にしているというのは案外あり得るかも。

ウラヌス（天帝）が天に在り、ポセイドン（海神）が海に在り、プルトン（冥王）が地底深くに在るというのはとてもきれいな構図ですよね。

ここまでで読み返したら4回も「怖い」って言ってしまったー。

イム様の不気味さに比べたらスリラーバークなんて明るい遊園地だわ。

サボの生死

今週の描写を見ると、どう見てもルルシア王国にいた人間は、誰一人として助かりそうにありません。

でもね。

サボは死んでいないと思います。

理由は…

…“ONE PIECE”だから‼︎

べべんっ‼︎

いや、だって、こんな呆気なくルフィの唯一の兄ちゃんが死んじゃダメでしょ。

モーダちゃんだってそうだけど。

どういう種明かしがあるのかさっぱり分からないけど、これは尾田っちが仕掛けたミスリードに1票。

ビッグ・マムのナワバリを抜ける時にサニー号が大破したように思わせて実は直前に他の船にすり替わってたとか、カイドウの“熱息（ボロブレス）”でナミ達がおでん城ごと吹き飛ばされたと思わせて実はしのぶの能力で助かったとか、オロチの部下が落とした爆弾でサニー号が爆破されたと思わせて実は大したことなかったとか、その手のトリックがきっとあるはず‼︎

理由は…

…“ONE PIECE”だから‼︎

べべんっ‼︎

あ、もういいですか？

サボの電話にわざわざ書き込まれていた「ガッガッ…ガン‼︎」の手書きの文字とかなんか怪しい…