普段なら嬉しいはずの3連休も、夏休みの最後の3日と思うと、秋の日のヴィオロンのため息のようにうら悲しいゾリラバです、こんにちは。
ちょっと秋っぽく始めてみました。
今週の公式チラ見せを見て、エルバフ編への期待がますます高まったのですが。
そういえばまだ巨人族やエルバフについては、まとめて取り上げたことがなかったことに気づきました。
エルバフ編の予習にもちょうど良いので、この機会にルフィ達とのこれまでの関わりなどをおさらいしながら、巨人族についてまとめてみたいと思います。
巨人族の年齢について
まず歴史とキャラ年齢については、いつものように年表を使って整理していきたいと思いますが、巨人族は普通の人間と寿命や成長速度が違います。
寿命が300歳くらいなので、普通の人間のおよそ3倍。
でも、尾田っちによると成長速度は人間の1/2だそうな。
この寿命と成長速度の設定が、巨人族の年齢をややこしくしています。
例えば100歳の巨人は、成長速度から考えると普通の人間の50歳くらいなんですが、寿命から考えると30過ぎくらいなんですよね。
尾田っちは成長速度の視点から、巨人族の年齢はだいたい普通の人間の半分くらいと言ってるんですが、単純に1/2にすると、オイモとかモーリーとか、人間だと80歳近くということになってしまい、見た目と年齢が合わなくなるんですよ。
だから普通の人間の年齢に換算する場合、おおよそ1/2(成長速度での比較:若いうちはこちらがしっくり来る)から1/3(寿命での比較:年齢が上がるとこちらがしっくりくる)くらいの幅をもって考えるのが正確なのかも。
年齢がイメージし易いように、年表に登場するキャラのうち巨人族については太字にしておきます。
巨人族の歴史
2024.9.21現在
時期 | 出来事 | キャラの年齢 |
102年前 | 巨兵海賊団の船長だったドリーとブロギーが“リトルガーデン”で決闘を始める。 | ドリー58歳、ブロギー58歳 |
100年前 | シスター・カルメルが処刑寸前の巨兵海賊団残党数名を救い、エルバフに孤児院「羊の家」を開設、“聖母(マザー)”と呼ばれるようになる。 | カルメル43歳 |
100年以上前 | 海賊だったモーリー、海軍に捕らえられインペルダウンに幽閉されるも、オシオシの実の能力で人知れず脱獄 |
モーリー60歳以前 |
63年前 |
シャーロット・リンリン(後のビッグ・マム)、両親にエルバフに捨てられ、マザー・カルメルに拾われる。 エルバフの村の少女ゲルズ、リンリンと友人になる。 エルバフにロキ王子、ロード、ゴールドバーグが生まれる。 ハイルディン、子供ながら戦士として期待され鍛えられる。 リンリン、冬至祭の断食で錯乱し、滝ひげのヨルルを殺害し、エルバフを追放される。 リンリン、マザー・カルメルや羊の家の子供達を興奮で気付かぬまま食べてしまい、全巨人族の恐怖と憎悪の対象となる。 |
カルメル80歳、リンリン5歳
ゲルズ12歳
ハイルディン18歳
山ひげのヤルル345歳、滝ひげのヨルル344歳
|
52年前 |
オイモとカーシー、ドリーとブロギーを迎えに海に出るも、海軍に捕まり、だまされてエニエス・ロビーの門番となる。 |
オイモ101歳、カーシー104歳 |
22年前 |
ハグワール・D・サウロ海軍中将、海軍のやり方に疑問を持ち、ニコ・オルビアを逃して出奔、オハラに流れ着いてロビンと出会う。 サウロ、ロビンを逃すが親友のクザンに凍らせられる。 巨人族(ハイルディン、ゲルズ、ゴールドバーグ?)がバスターコール後のオハラを訪れ、湖に沈んだ文献を回収し、エルバフに持ち帰る。 |
サウロ105歳 ロビン8歳
ハイルディン59歳、ゲルズ53歳 |
不明 |
エルバフのロキ王子、シャーロット・ローラに一目惚れして求婚するも、ローラは自由恋愛を求めて海賊になり、ビッグ・マムの逆鱗に触れる。 |
ロキ?歳 |
2年前 |
麦わらの一味、リトルガーデンに上陸、100年間決闘を続けていたドリーとブロギーに会い、共闘してバロックワークスを退ける。 そげキングに扮したウソップ、エニエスロビーの門番を50年させられていたオイモとカーシーに会い共闘。 自由になったオイモとカーシー、リトルガーデンにドリーとブロギーを迎えに行く。 |
ドリー158歳、ブロギー158歳 オイモ151歳、カーシー154歳 |
現在 |
ハイルディン、ドレスローザのコロシアムに出場、ルフィに敗北し、シュガーにオモチャにされるも、ゴッド・ウソップに救われ、麦わら大船団の6番船船長となる。 モーリー、サボらとマリージョアに侵入 エルバフに戻っていたドリー、ブロギー、巨兵海賊団を率い、エッグヘッドに麦わらの一味を海賊船グレート・エイリーク号で迎えに来る。 |
ハイルディン81歳 ドリー160歳、ブロギー160歳 モーリー160歳 オイモ153歳、カーシー156歳 |
北欧神話との共通点
エルバフや巨人族の話には、我々の世界の北欧神話やスカンディナビア文化の影響が多く見られます。
例えばリンリンが子供の頃に狂う程大好きだったセムラは、北欧で実際に断食に入る前に食べられるお菓子です。
また、ハイルディンの技名の「グングニル」とは、北欧神話に出てくる有名な英雄にして大神であるオーディンの槍の名前です。
更に、ハイルディン率いる新巨兵海賊団の船「ナグルファル」や、美人船医に成長したゲルズちゃんの名前も、北欧神話に登場します。
このようにエルバフは、北欧文化をモチーフにしていることから、気になるのは未だ名前しか登場していないエルバフの王子ロキという人物です。
実は北欧神話には、ロキという名前を持つ人物は二人いるんですよね。
有名なのは、“最終戦争(ラグナロク)”を引き起こしオーディンと対決する悪戯好きで嘘つきで狡猾かつ邪悪な性質を持つというロキ。
でも実はもう一人、巨人の国を率いるウートガルザ・ロキという賢いロキがいるんですよね。
幻術を見せて敵の入国を阻んだというエピソードもあるようなので、ワンピースに登場するロキ王子は、どちらかというとこちらがモチーフかもしれません。
ローラに一目惚れして求婚したというエピソードからも、狡猾で邪悪、というイメージはあまりないんですよね。
もしかしたら二人のロキの性格をうまくミックスしてるかもしれませんが。
今後のエルバフ編への期待
国の名前としては昔から登場し、ルフィやウソップが訪れることを楽しみにしていた巨人の国エルバフでの冒険が、いよいよ始まろうとしています。
エニエス・ロビー編で登場したロビンの恩人サウロがエルバフで生きていることが最近判明し、ゾリラバ的にはそれが1番の注目点です。
ロビンとの再会シーンも楽しみですが、それ以上に、なぜサウロは巨人族で唯一、Dの一族なのか、どんな使命があるのかということが気になりますわ。
ま、ロビンの命を救ったこと、オハラの財産を守ってベガパンクに繋いだことだけでも、時代をうねらせるための重要な役割を果たしたとは思いますが。
それと来週発売のワンピース第1127話の公式チラ見せによると、エルバフらしき場所に“世界樹(ユグドラシル)”というのがあるようです。
ユグドラシルもまた、北欧神話に登場する重要な言葉で、世界を支える巨大な樹を指しますが。
エルバフのユグドラシルもどうやら国の命運を左右する重要な樹のようですね。
これってもしかして宝樹アダム?
でも宝樹アダムなら、火が燃え移ったくらいではびくともしなそうですが。
オハラの全知の樹や、ゾウのくじらの森の木のように、エルバフにとって重要なものが隠されていたりするのでしょうか。
また、これでもかというくらい描かれていたビッグ・マム一族と巨人族との因縁も、ビッグ・マム本人が退場したとはいえ、まだまだ何かありそうな。
リンリンがエルバフの全巨人族から嫌われていたというエピソードは、まだ回収されていない伏線ですよね、きっと。
エッグヘッド編同様に、これまでルフィ達と縁のあった人々がエルバフ編でも次々と登場しそうで、実に楽しみでござるの巻。
北欧神話まで精通しているとは御見それしました。
ロキ=イタズラ好きくらいしか前知識なかったですわ。
私は紙ジャンプ派なので火曜日に買います。1127話の感想は火曜に見ますね。
バギーラバさん、いつもコメントありがとうございます。いえいえ、私もこの記事を書くためにいろいろ読んだり調べたりした付け焼き刃の知識です。電子版も紙版と同じ日にしか読めないので、私が第1127話の感想を書けるのも火曜日の夜になると思います。コメントお待ちしてます♪