旬なネタと「語りたい気持ち」がシンクロすると、ワンピースのブログをやっていて本当によかったと幸せを感じるゾリラバです、こんばんは。
そう、今日9月21日は、元海軍大将青キジことクザンのバースデー。
ティーチのキャラ語りや黒ひげ海賊団のまとめ記事を書いた時から、クザンについて語りたいと思っていました。
サカズキとの元帥の座を賭けた、いわばもう一つの頂上決戦に敗れ、海軍を去った男の生き様と今後の活躍の可能性について、今日は熱く語ってみたいと思います。
海軍での活躍
30年前、19歳で海軍に入隊したクザン。
彼のビブルカード(0357)によれば
新兵時から抜きん出た才を発揮し、瞬く間に大将となった
とのこと。
悪魔の実を食べて自然系(ロギア)の能力者になった時期は定かではありませんが、少なくとも22年前のオハラ消滅の時には、既にヒエヒエの実の能力をいかんなく発揮していました。
当時クザンが掲げていたモットーは、「燃え上がる正義」。
しかし、オハラの事件を経て、氷の能力者らしからぬ熱い正義は、「ダラけきった正義」に転じました。
親友だったサウロ中将の行動と自己犠牲、そして同じく中将だったサカズキの一般市民に対する無差別砲撃などを経て、クザンの中で、海軍の「正義」に対する絶対的な信頼が揺らいだのは間違いないでしょう。
だからこそクザンは、サウロが助けようとしたロビンを燃え盛るオハラから逃がしてくれたんですよね。
幼いロビンにとってクザンは、大好きなサウロを一瞬で氷漬けにした恐ろしい敵であると同時に、命の恩人でもあったわけです。
海軍大将としての実力
大将への昇格を蹴り続けた海軍の英雄ガープ中将を「全くカッコイイな〜もう〜」と尊敬していたクザン(ONE PIECE巻0)ですが、海軍への絶対的信頼が揺らいでも、「ダラけきった正義」がモットーになっても、その後順当に海軍大将に昇任します。
やはり大海賊時代の海軍というのは、徹底した実力主義なのでしょうね。
そんな海軍大将“青キジ”が、読者の前に初めて登場したのは、ロングリングロングランド編の第318話でした。
多少のことには動じないロビンが、青キジの姿を見て青ざめ動揺して腰を抜かすのを見て、この飄々としたノッポの男に俄然興味が湧き、その後のトンジットさんへの親切な振る舞いもあって親近感すら湧いたのですが。
それも束の間。
ルフィ、ゾロ、サンジの3強が赤子の手を捻るように戦闘不能にさせられたことで、海軍大将の恐ろしさをまざまざと見せつけられましたわー。
しかし最高にスリリングなウォーターセブン編の終盤、仲間によってエニエスロビーから奇跡的に救い出されたロビンの前に現れた青キジは、とてもカッコ良かった!
まぁそもそも、ロビンはもう死にたがってると思い込み、スパンダムのような俗物のアホにバスターコールの権限を与えたのは、青キジの失策だとは思いますケド。
それでも仲間のために命を捨てようとしたロビンと、ロビン救出のために司法の島まで命がけで乗り込んできた麦わらの一味を見て、青キジが「引き続き見守り姿勢」になったことが、どれほど心強かったか!
サウロ(とその意志を尊重したクザン)が、ロビンを生かしたのは正しかったのか、その答えを見せてくれるのかという問いを肯定したロビンに、
だったらしっかり生きて見せろ
“オハラ”はまた滅んじゃいねェ
と言った青キジのセリフにシビれたワンピファンは多かったのではないでしょうか。
ウォーターセブン→エニエスロビー→ウォーターセブンの流れは、ONE PIECEの中でもゾリラバ、特に大大大好きなんですが、宴のシーンに挟みこまれたこの短い青キジとロビンのやりとりがストーリーをピシッと締めてくれたと思います。
頂上戦争と赤犬との決闘
親友サウロが生かしたロビンの行く末を見極めようといったんは手を引いた青キジでしたが、海軍大将である以上、ルフィ達の敵であることには変わりありませんでした。
それが再びはっきりしたのは頂上戦争。
エース救出のためにインペルダウンの囚人達を引き連れて海軍本部マリンフォードに乗り込んできたルフィと、青キジは再び対峙します。
若い頃から世話になったガープの孫とはいえ、ルフィは海賊であり死刑囚エースを逃がそうとする犯罪者。
エースの処刑台に向かうルフィの前にたびたび大きな壁として立ちはだかります。
ルフィに仕掛けた攻撃“暴雉嘴(フェザントベック)”は、解放されたエースの“鏡火炎”によって弾き返されますが、この頃はエースとルフィに容赦ない攻撃を仕掛けてくる青キジに“ええかげんにせェや、このボケェ!いい加減になさいませ、あなた!”と思ったものでした。
そして頂上戦争が終わり、元帥センゴクが青キジを後継者に指名していたので、てっきり2年後は青キジが元帥になっているのかと思いきや。
なんとジンベエの口から語られたのは、赤犬と青キジの2人が、元帥の座を賭けて決闘したという驚きの事実。
敗れた青キジは、海軍を去ったということでした。
ジンベエ曰く「普段は特にやる気など見せん青キジじゃが」「赤犬が元帥になる事にだけは強く反発した…」と。
やはり同じ大将として長年一緒にやってきていても、オハラで赤犬が極端な「正義」に走った時のように、青キジにはどうしても赤犬と相容れないものがあったのでしょうね。
自分が元帥になりたいという野心はなくても、赤犬が海軍を率いることだけは許せなかったのだと思います。
クザンの現在と今後
海軍を去って、姿を消したクザンが驚きの再登場を果たしたのは、パンクハザード編の終盤でした。
多くを知りすぎたという理由でスモーカーを殺そうとしたドフラミンゴの背後に
あらら…ちょっとごめんな兄ちゃん、そこどいてくれるか。友達なんだよ
と場違いに呑気なセリフとともに登場したクザン。
ここで来るか!という驚きと、ドフラミンゴを圧倒する相変わらずの実力に
うおーっ、クーザーンッ!!!
と大興奮しましたわ。
と同時に「闇に通じている」というオソロシい疑惑がスモやんから提示され。
「クザン“闇堕ち”疑惑」は、パンクハザード編での黒ひげティーチとバージェスの会話で益々強まったものの。
でもゾリラバは、クザンは間違いなく「こちら側」だと信じています。
黒ひげ海賊団に身を寄せているならば、それは間違いなくなんらかの狙いがあってのことでしょう。
何かを決断した男の顔は違う、とドフラミンゴがクザンを評していましたが、少なくとも今のクザンは「ダラけきっ」てはいないっぽい。
ドフラミンゴに「今何者なのか」と問われたクザンは
海軍に所属していなくても実行できる事はある。所属してねェから見えてくるもんもある。
と意味深な返答をしていました。
シャンクスやミホークと同様に、登場するたびに、物語が動く興奮と謎が深まる興奮を与えてくれる魅力的なキャラだけに、クザンの次の登場が待ち遠しくて仕方ありません。
黒ひげ海賊団の一員として登場しても驚かない心の準備はしていますが、きっとそれを超える更なる驚きが待っているはず。
ドフラミンゴと同じように、現在の立ち位置を尋ねたスモーカーに
おれはおれよ…
と答えたクザンと、その答えに「ならいい」と納得したスモーカー。
どこに身を置こうとクザンの「正義」はぶれていないことを、短いやりとりから感じたのでしょう。
クザンは根本的な価値観や人としての生き様という意味で大きく道を踏み外すことはないと信じるに足るキャラなので、今後もワクワクしながら再登場を待ちたいと思います。