ワンピース第1137話“シャムロック登場”感想・考察(その1)ロードが語るエルバフ王家の悲劇とハイルディンの過去

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ワンピース第1137話“シャムロック登場”感想・考察(その1)ロードが語るエルバフ王家の悲劇とハイルディンの過去

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ONE PIECE最新話を読みながら、「源氏物語」の続きを心待ちにしていた平安の女房達もこんな気持ちだったろうなと、1000年前に思いを馳せる雅なゾリラバです、こんばんは。

先週に引き続き、今週の前半は、巨人達の大歓迎の宴をこっそり抜け出して、別行動しているルフィ達4人のお話。

前半はルフィサイド、後半はロキサイドという構成も先週と同じでデジャブりますね。

 

早速、前半の感想、いってみましょう。

今日はなぜか今にも寝落ちそうなくらい眠いのですが、全国100万読者のため、ゾリラバ、がんばります!

以下、本日発売の週刊少年ジャンプに掲載された“ONE PIECE”の内容に触れますので、コミックス派、アニメ派の方はネタバレご注意ください。

 

14年前の惨劇

ルフィはロキからシャンクスの情報を得るため。

ゾロはそんなルフィの暴走を止めるため。

ナミはお城の財宝を狙って。

そして新たにナミの下僕に志願した新巨兵海賊団の航海士ロードは、アッシー兼案内役として。

ちょっと珍しい組み合わせの四人組は、ロキの海楼石の錠の鍵を探して、かつての王の居城「アウルスト城」にやってきました。

 

14年前にハラルド王が息子のロキに殺されて以来、立ち入りを禁止されているそうですが。

何者かによって扉が破壊されています。

我々読者は、神の騎士団の2人が既にここを訪れていること、おそらくロキの鍵も持ち出されていることを知っています。

一足遅かった‼︎

 

そして城のあちこちに散らばる巨大な白骨は、当時王を守ろうとしてロキに殺されたと思しき100人の戦士達だそうな。

見た目に似合わず気が小さそうなロードが怨霊の巣窟なのではとキョドっているのとは対照的に、ルフィの楽しそうなことといったら。

恐竜博物館にでも来たようなはしゃぎっぷりです(笑)。

 

強くて優しい名君ハラルド王

14年前の城を舞台に100人以上を巻き込んだ壮絶な親子喧嘩の末に、生き残ったのはロキと長老のヤルルだけだったと。

ロキの出鱈目な強さが分かるエピソードですが。

本当に、ロキが一方的な悪者で、親殺し王殺しの救い難い悪党だったのでしょうか。

 

エルバフの民がこぞって讃え、今もその死を惜しむ名君ハラルド王。

平和を愛し、凶暴な巨人族の国として恐れられるエルバフを世界と繋ごうとしていた光輝の王だったと。

でも“戦争の時代を想起させてしまうから”という理由で、古代巨人族の名残である自分の角を引きちぎってしまうって…

ゾロはその覚悟に感銘を受けてますが、ゾリラバは何となくその極端な行動に訝しさと危うさを感じてしまいました。

登場人物の第一印象はあとでたいてい覆されるのがワンピースなので、「ハラルド王→歴代最高の名君」「ロキ→親であるハラルド王を殺した憎むべき呪いの子」という単純な善悪の構図には、自然と疑いの目を向けてしまいますわ。

尾田っちの掌の上で転がされ続けたゆえの疑い深さよ(笑)

 

ハイルディンとロキは異母兄弟

ロキと同様に前王の子であることが明かされていたハイルディンの出生の謎が、今週ようやく解けました。

なぜロキより早く生まれたハイルディンが王子と呼ばれていないのか。

なぜロキが廃王子となった後も、エルバフの王になっていないのか。

それはハイルディンの母親がエルバフ出身ではない他国の女性だったからだと。

ハイルディンが生まれた後に、王妃となった別の女性から生まれたのがロキだったわけですね。

 

誇り高いエルバフは、その誇りの高さ故にか、他国の巨人との混血を嫌う排他的なところがあるみたい。

自分を“凡人”だというロードの見解は、そのままエルバフの一般的な価値観なんでしょうね。

 

ハイルディンが慕われる理由

王の子として生まれながら城に住むことを許されず、母親が余所者と虐げられても、ロード曰く「まっすぐな男」に育ったハイルディン。

そういえば、ビッグ・マムの過去編でチラッと登場した子供時代も、エルバフの村で普通の子供のように剣を習い、他の子供達に暴れん坊と呼ばれてました。

 

エルバフの純血主義に疑問を持たないロードが、なぜハイルディンを船長とする新巨兵海賊団の航海士をやっているのか。

至極もっともなゾロの質問ですが、ロードはオタクといじめられていた子供の頃、ハイルディンのまっすぐな人柄に惹かれて友達になったようですね。

 

ハイルディンがドレスローザのコロシアムで初登場した時に、「全巨人族の王になる」と言ってたのは、そういう背景があったのか。

熱いわー。

 

エルバフ関連の年表もついでに更新しときました。

 

 

-ジャンプ

執筆者:


  1. バギーラバ より:

     マッハ・バイスに手こずってた印象が強かったけど
    ようやくハイルディンの株が上がった感じですね。

     ハラルド王の実像がどうなのか私も気になります。
    本当に戦士100人殺したのは誰なのかな?

    • ゾリラバ より:

      確かに。コロシアムではウーシーを踏み潰してルフィにワンパンされたりと残念な印象だったハイルディンですが、エルバフ編ではカッコいいとこ見られそうですね!

  2. 匿名 より:

    名探偵コナンでも良くある法則ですが…。
    推理に入る前に疑われてる容疑者はたいてい黒ではない。
    って、いうような事があるかも?しれませんよね。
    序盤に名前だけ出てくる名君ハラルド王ですが、逆の暗君の可能性も?
    違ってたら笑うしかない…。汗

    • ゾリラバ より:

      その可能性は充分あると私も思います。ワノ国でのおでん様の毀誉褒貶の変化の激しさを思えば、ロキが悪人、ハロルド王が善人という構図がひっくり返る展開もあり得ますよね!

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