今年こそバギーの誕生日にキャラ語りをしようと思っていたのに、またしても3日遅れになってしまった、いつも間が悪いゾリラバです、こんにちは。
いやー、ONE PIECE FILM REDの公開やら、伏線てんこ盛りの最終章の最新話やら、コミックス103巻の発売やらで、8月上旬は忙しかったですからねー。
たっはっは‼︎(言い訳終了)
さて、8月8日は、現在ワンピース界の台風の目になっている千両道化ことあのバギーの誕生日でごわす。
大物なのか小者なのかよく分からないまま、長年にわたり我々ワンピファンを笑わせてくれているバギーの魅力について、今日は熱く語っていきましょー‼︎
四皇“千両道化のバギー”
まさかねー。
“東の海”はオレンジの町で、覇気どころかギアすら使えない駆け出しのルフィに完敗したあのバギーがねー。
キャプテン・ジョンのお宝探し中に洞窟を間違えてあっさり海軍に捕まり、インペルダウン送りになったあのバギーがねー。
頂上戦争に向かう船で四皇になる自分を妄想して、おそらく全ワンピファンの失笑を買ったであろうあのバギーがねー。
ホントに四皇になっちゃいましたよ⁉︎
シャンクスの見習い仲間というイーストブルーの頃からの設定からして、もしかしたら最初からこの構想は尾田っちの頭の中にあったのかもしれないけど。
我々ファンにとってはびっくりですわ。
以前、黒ひげティーチのことを「ザ・成り上がり」と書いたけど、バギーの株価変動もすごいよね…。
でも考えてみたら、ワノ国編でカイドウとビッグ・マムが堕ち、新たな四皇になった顔ぶれを見てみると、一番古株のシャンクスでさえ、四皇になったのはわずか6年前。
そのシャンクスも白ひげから
良く成り上がったもんだ
と言われてましたからね。
海賊王時代の頂点に経つ海賊王も四皇も、最初はみんなルーキーだってこと。
むしろ17歳まで東の海の辺境の田舎の村で育ったルフィより、子供の頃からロジャー海賊団の見習いだったバギーの方が、海賊世界ではエリートなのかも(笑)
バギーの生い立ちと半生
ONE PIECE FILM REDを観に行くと映画館でもらえる“ONE PIECE”巻40億の最後に、もんのすごいびっくり情報が載っていて。
ネタバレになるといけないのであまり詳しく語れないけど(←語りたいウズウズが隠しきれていないでござる)、バギーは9歳の時には既にシャンクスとともに、ロジャー海賊団の見習いでした。
バギーがどこで生まれ、どこからロジャーの船に乗ったのかは明らかにされていません。
でもロジャー海賊団に育てられたわりには、バギーは幼少の頃から強欲で、お宝や金銀財宝への執着がすごい。
同い年で一緒に見習いをしていたシャンクスとも、価値観が全く違うので、子供の頃からけんかばかりしていました。
食べるつもりのなかった悪魔の実を食べて「バラバラの実」の能力者になってしまった経緯も、その強欲さのゆえ。
そんなバギーも、2年前、すなわち37歳の頃までは、強い海賊のいない“東の海(イーストブルー)”で、小さな町や村を襲って金銀を奪うという典型的な小者海賊でしたが。
オレンジの町でルフィに敗れたのが、バギーの一つの転機となりました。
胴体や手足のパーツと泣き別れになったままルフィにゴムゴムのバズーカで吹き飛ばされ「小さなバギーの大冒険」(扉絵連載)では、ガイモンさんやアルビダなどおなじみのキャラと出会います。
そしてようやく部下のモージやカバジとも再会し、アルビダを仲間に加えたバギーは、再びローグタウンで本編に登場します。
一時はロジャーの処刑台の上で「わりィ、おれ死んだ」と命を諦めさせるほどにルフィを追い込んだバギーでしたが。
結局果たせず、ルフィを追って“偉大なる航路(グランドライン)”に入ることに。
でも今思うと、ロジャーのクルーだったバギーが、慕っていた船長が処刑された(巻0ではバギーも処刑を見に来て号泣していました)処刑台で、ルフィを処刑しようとしたっていうのは、象徴的というか面白い縁ですよね。
その後、キャプテン・ジョンの財宝を掘り出しに行った洞窟で捕まり、あっさりインペルダウンに送られたバギーが、ONE PIECEの表舞台に再々登場するのは、インペルダウン編を待つことになります。
バギーの魅力
欲深で自己中で「奪う」ことに躊躇がなく、ピンチには我先に逃げ出すようなキャラなのに、なぜバギーは一部のファンの間で根強い人気があり、部下達からは圧倒的な支持を得ているのか。
これはなかなか興味深いテーマです。
(頑張って)バギーの魅力を探ってみましょう。
バギーの魅力①気さくさとユーモア
バギーの性格は、良くも悪くも海賊らしいと言えます。
時には残酷だったり部下にも容赦なかったりしますが、機嫌が良い時は明るく陽気で、まさに笑いの渦の中心にいます。
ぎゃーっはっはという笑い方に表れているように単純でお祭り騒ぎや宴会が大好きで、たまたま船を訪れたエースとも、すぐに意気投合していました。
このバギーの愉快さが特にアニメで際立つのは、中の人の千葉繁さんの功績が大きいでしょうね。
アニメワンピースで、ゾリラバがもうこのキャラの声はこの人しかいないよね、と思う一人ですわ。
頂上戦争でも前作映画のスタンピードでも、バギーが登場するだけで笑う準備しましたもん。
バギーを最高の狂言回しにしている立役者は間違いなく千葉さんですね。
バギーの魅力②強運とカリスマ性
原作が最終章を迎えた今、強者ひしめく“新世界”で「なぜバギーが四皇に⁉︎」という疑問が湧くのは、何よりバギーが弱いから(笑)
王下七武海になったことさえびっくりなのに。
新世界にあふれるチートな能力者や強力な覇王色の覇気持ちと戦って、バギーが勝てるとは到底思えません。
でもバギーには、非力を補ってあまりあるカリスマ性と強運があるようです。
例えばインペルダウンの囚人達。
一番弱い雑魚海賊が収監されるレベル1に入れられていたにも関わらず、口車と運と誤解だけで脱獄時には自分より強い大勢の囚人達を従えていたバギー。
扇動というべきか鼓舞というべきか、言葉や檄で大勢の心を掴むのがホントうまいんですよね。
これも才能。
エースの処刑が秒読みという状況で、ともすれば陰惨な描写になりがちな海底監獄インペルダウン編で、読者に息抜きの笑いを提供してくれたのはバギーでした(ここでバギーとボンちゃんとMr.3というキャラを再登場させた尾田っちは、ホント天才)。
あるいはバギーズデリバリー。
世界の武器を供給していたジョーカーことドフラミンゴをルフィが倒したおかげで、バギーが運営していた傭兵会社は大儲けしていました(稼ぎ頭の巨人達はその後辞めてしまいましたが)。
王下七武海制度が撤廃されて海軍がバギーの拠点カライ・バリ島(笑)を襲った時も、大勢の屈強な部下達のおかげでうまく逃げおおせたのでしょう。
今後のバギー
(この先は、今週の“ONE PIECE”最新話で明らかになった内容のネタバレを含むので、コミックス派、アニメ派の方はご注意下さい。)
そして今週、大勢のONE PIECEファンに衝撃をもたらし、少数のバギーファンを狂喜させた新事実‼︎
それは、王下七武海制度の撤廃に伴い体制側の安穏な生活を追われたバギーが考えたと思われる新組織“CROSS GUILD(クロスギルド)”です。
何より驚いたのは、その組織にクロコダイル社長と鷹の目ミホークが名を連ねていること。
ONE PIECE世界広しと言えども、最もバギーとは手を組まなそうな二人ですよ(笑)
バギーが勝手に名を騙っているのでなければ(流石にそこまで命知らずなことはしないだろうけど)、どうやってこの二人を引き込んだか、興味深いですねー。
同じ元王下七武海とはいえ、単に海軍に対する恨みつらみだけで、クロコとミホークがそんなことするだろうかと。
ド派手なことが大好きなバギーと違って、陰で暗躍するのが得意なクロコダイルと、一人ひまつぶししながら海を行く孤高の世界最強剣士ミホークですからねー。
いやー、もうびっくりです。
しかも懸賞金を出して民間人に海兵を殺させるなんて、あの二人が興味あるとは思えないんだけど。
本当ならトリックスターバギーの面目躍如だなぁ。
ワノ国編でも、光月おでんの回想でロジャー海賊団が登場し、ロジャーやレイリーやシャンクスとの会話シーンが描かれるだけで勝手に株が上がっていくバギー。
彼もある意味、“新時代”の申し子なのかもしれません。
最終章でもきっと何か面白いことをやらかしてくれるであろうバギーから、今後も目が離せませんね。