ワンピースコミックス95巻 “おでんの冒険” 感想・考察(前編)

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ワンピースコミックス95巻 “おでんの冒険” 感想・考察(前編)

投稿日:2020年1月2日 更新日:

元旦も初詣の長蛇の列に並びながらワンピースの展開を考えているめでたいワノ国の住人、ゾリラバです、明けましておめでとうございます。

公私ともに嬉しいことも残念なことも多かった2019年ですが、新しい年を良い年とすべく、元日にブログの書き初めをしたいと思います(元日にすること、それでいいのか!?)

最近は3か月ごとの月はじめに発刊されることの多いONE PIECEコミックスですが、今回はお正月に重なるためか、12月28日に少し早めに発売された95巻。

早速感想、いってみましょう!

 

第954話 “龍に翼を得たる如し”

尾田っちのサブタイトルへのこだわりは有名ですが、ワノ国編に入ってから、サブタイのかっこよさが更にパワーアップしています。

この回のサブタイトルも、ダブルミーニングどころか何重にも意味がある感じ。

 

まず、おでんが子供達に遺した二振りの刀のうち、日和に託された銘刀“閻魔”が、秋水と引き換えにゾロの手に渡る流れに。

“閻魔”の凄さがわかるのは次回を待たなくてはなりませんが、剣士であるゾロにとって優れた刀を得ることは翼を得るに等しいでしょう。

 

そして、牢屋敷に捕らえられていたローが謎の人物(まずアイツでしょうな)の手引きで無事に脱獄を果たし、反カイドウ同盟にとってルフィと並ぶもうひとつの翼が解き放たれました。

 

しかし敵側もまさかの強大な翼を得てしまったこの回。

まずは今回、早くからカイドウ傘下だったことが判明したアプーが率いているとおぼしき謎の戦力“ナンバーズ”の存在が明らかになりました。

酒癖が悪いと味方のクイーンからさえ嫌われているこいつらも、決戦では厄介な敵になりそうです。

 

そして極めつけは、なんとカイドウ、「来たら殺す」と言っていたビッグ・マムと酔った勢いか昔の縁か、同盟を結んでしまいました。

恐るべき四皇同士の海賊同盟です。

まさにカイドウは翼を得た「龍」。

 

初読時の興奮が伝わる週刊ジャンプ掲載時のリアルタイム感想はこちらから。

第954話の感想・考察(その1)

第954話の感想・考察(その2)

 

第955話 “閻魔”

いよいよカイドウとオロチがいる鬼ヶ島への討ち入りが迫り、編笠村に合流する反カイドウ同盟の面々。

ゾロと河松から、日和の無事が知らされ、モモの助達タイムスリップ組は大喜び。

 

そして前回、日和からゾロに譲られた“閻魔”は、大業物21工に位列する名刀で、なんとゾロの和道一文字と同じ人物が生み出したことが判明しました。

その名も名工“霜月コウ三郎”。

 

うわー、ヤバい。

考察マインドを激しく揺さぶる名前ですね。

50年以上前にこの国を違法出国したそうです。

以前尾田っちがSBSで50数年前にワノ国から東の海にたどりついた船があったと言っていました。

最初の仲間でありながら、まだ親も故郷“シモツキ村”も詳しく語られていないゾロについて、ワノ国編で掘り下げられるといいなぁ。

 

ルフィの“流桜”の修業も順調なようで、いったん編笠村に集合した赤鞘の侍達も、討ち入りに向けて出発します。

この回をもってワノ国第2幕が完結しました。

第955話の感想・考察(その1)

第955話の感想・考察(その2)

 

第956話 “ビッグニュース”

“ONE PIECE”の幕間に挟まれる世界情勢と提示される謎にはいつもゾクゾクしますが、この回も、起きた事件の詳細は伏せられたまま、何か“ビッグニュース”なことが起きた様子が思わせぶりに描かれます。

冒頭でガープじいちゃんの口からアラバスタに関する何らかの事件が語られ、サボの生死に関わる何かしらの事件も起きたようで、ビビの身を心配するしらほしや、コルボ山でサボの名を呼び泣き叫ぶダダン達が描かれます。

大好きなダダンが久々に本編に登場したのはとても嬉しいです(そっち?)が、サボについてはただごとではなさそう。

黒ひげまで動き出して、何かを横取りしようとしています。

 

そして1話に詰め込みすぎでもったいないとすら感じてしまうまさかのネタが、「実はやはりドレークはバリバリ海軍側の人間でした」という種明かし。

海軍本部機密特殊部隊「SWARD(ソード)」の隊長というね。

元海軍将校でありながら海賊に「堕ちた」父親と同じ道を辿ったと言われていたX・ドレークですが、それすらも敵情偵察のための演技だったとは。

ワノ国編でドレークはカイドウを裏切るのではと予測していましたが、まさか2年前からずっと海軍側だったとは、またも見事に尾田っちにしてやられました。

 

それにしてもONE PIECE世界の海軍は、元帥やら大将やら隊長が自ら前線に立ち、死地を潜るから、組織としては大したものです。

 

王下七武海制度撤廃を受けて、海軍が早くもくまを除く四人の現七武海の捕縛に乗り出したのも驚きでした。

第956話の感想・考察(その1)

第956話の感想・考察(その2)

 

第957話 “ULTIMATE”

幕間の世界の動きに関する謎解きと新たな謎の提示は更に続きます。

今回もサブタイトルのULTIMATE(究極)にふさわしいストーリー展開。

ロジャーが海賊王になるはるか前の伝説の海賊、ロックス・D・ジーベックと、海軍側で数々の英雄伝説を持つ我らがガープじいちゃんについて、長年の謎も含め、センゴクの口から明かされます。

ガープとロジャーが手を組んで、天竜人とその奴隷を守るため、ロックス傘下の白ひげ、ビッグ・マム、カイドウらと戦ったというだけで驚きですが、ロックスのフルネームもまた考察マインドをつんつんしますなー。

尾田っちのファンサービス(?)は更に続き、最近の“ULTIMATE”である大物達の懸賞金額も一気に明らかになりました。

 

その他にも、ロックス海賊団のメンバーの“銀斧”や“王直”も気になるし、シャンクスが四皇入りしたのはわずか6年前というのもむちゃくちゃ気になる!

考察したいことだらけで、この回は記事が3回にわたりました。

第957話の感想・考察(その1)

第957話の感想・考察(その2)

第953話の感想・考察(その3)

 

続きはまた、夜にでも書きますー。

 


ONE PIECE 95 (ジャンプコミックス)

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