8年ぶりくらいに高校の同窓会の連絡が来て、「こりゃ本気でダイエットしないとそろそろやばい」と思い始めていた心に火がついたムカシヲトメ、ゾリラバです、こんばんは。
目標は2ヶ月で4kg!
ワンピースの感想もスクワットしながら書きたいと思います。
さて、今週のワンピースの感想も今日で3日目。
「感想・考察(その3)」まで書いたのは久しぶりですわ。
それくらい内容の濃かった第1138話。
最後に最大級の爆弾(古代兵器?)が投下されました。
早速、神典(ハーレイ)の一字一句を読み解き、壁画の意味を考えてみましょう。
今日も長くなりそうだなぁ。
Contents
エルバフの神典(ハーレイ)とは
神典(ハーレイ)とは、エルバフに伝わる神話や物語の元になった原本。
いつ書かれたかは分かりませんが、なんせ神話より古いわけですから、相当昔から受け継がれてきたのは確かです。
エルバフの歴史で時期が判明している最も古い史実は、345年前に長老山ひげのヤルル様が生まれたこと。
更に、神典(ハーレイ)が保管されているふくろうの図書館の主リブロは、数百年前からエルバフにいるそうです。
で、更に昔の800年以上前、“空白の100年”の時期には、おそらくエルバフの巨人族は「ある巨大な王国」側で今の世界政府を使った20の王国と戦ったと思われます。
なぜなら当時エルバフに伝わる太陽神“ニカ”であったジョイボーイが、ある巨大な王国の人間だったから。
ハーレイにはその戦いを暗示しているくだりもありますね。
神典(ハーレイ)のテキスト自体は、全3章からなるとはいえ、とても短いもの。
3章というより3段落という感じ。
かつその内容は暗示的です。
だからこそ、さまざまな解釈の余地があり、多くの物語とバラバラの太陽神“ニカ”像が生まれたと。
いやー面白いですねぇ。
第二世界が800年前の“空白の100年”の時代、第三世界がこれから来る新時代を暗示している感じです。
順番に見ていきましょう。
第1章〜「第一世界」
禁断の太陽
最初の章「第一世界」は、“禁断の太陽”と“太陽の神”の出現について記しています。
地に炎あり
人は欲望に負け
禁断の太陽に触れた
「第一世界」がいつ頃のことか分かりませんが、900年前から始まる“空白の100年”を暗示しているのが「第二世界」(後述)だとすると、それよりもはるかに昔のことでしょう。
「禁断の太陽」というのは、ベガパンクが発明したいわゆる“マザーフレイム”と同じものですかねー。
すなわち莫大な破壊力を生むエネルギー。
ベガパンクが(動機は善でも)知識欲や名誉欲に駆られてマザーフレイムを生み出したように。
古代の人々も手に余るエネルギー源を手に入れてしまったのかもしれません。
壁画に描かれている第一世界の人々が手にしているのが、その禁断の太陽(エネルギー)なんですかねー。
イム様っぽいシルエットの人物も描かれてますが、もしかしてイム様って800年どころか第一世界の時代から生きてたりして?
人間がその太陽に触れた(エネルギーを手にした)結果、大きな苦しみが生まれ、あるいは戦いが起きたようです。
そう考えると古代兵器は、ジョイボーイの時代に現れたのではなく、もっと昔、「第一世界」の時代に造られたのかもしれません。
太陽の神の誕生
隷人は憂い
“太陽の神”は現れた
人が禁断の太陽に触れたために、隷属的な立場に置かれた人々が救いを求めて祈り、初めて生まれたのが、“太陽の神”。
太陽神は、当時からニカと呼ばれていたのでしょうか。
第一世界の時代から悪魔の実は存在していて、動物系「ヒトヒトの実」幻獣種モデル“ニカ”を食べたのが初代太陽神なのか。
それとも最初の太陽神の能力が後世に悪魔の実として具現化されたのか。
現代の天才ベガパンクでも実現できないほどの高度な科学文明が古代にはあったようなので。
もしかしたらベガパンクが長い時間をかけて人工悪魔の実を作ったように、悪魔の実はもともと古代の文明が生み出したものなのかな。
悪魔の実が自然発生的に生まれたと考えるには、「ドアドアの実」とか「ミラミラの実」とか「ブキブキの実」みたいに人間が作った人工物にまつわるものが多すぎるんですよね。
ベガパンクも、悪魔の実のことを「誰かが望んだ人の進化の可能性」だと言ってましたし。
昔も天才がいて、人々の望みに応えて悪魔の実を創り出したのでしょうか。
豪炎の蛇
地の神は怒り
豪炎の蛇と共に
世界を死と闇で包んだ
彼らはもう会えないのだ
最後の四行は、第一世界の終末を表しているようですが、いったい何が起きたのでしょうね。
地の神とはなんでしょうか。
3つの古代兵器の名であるウラヌス、ポセイドン、プルトンはそれぞれ、天(空)の神、海の神、地(冥府)の神。
したがって、当時プルトン(を所有していた人々)が怒りにまかせ古代兵器を使った、という解釈が成り立ちますね。
次に、共に世界を死と闇で包んだという豪炎の蛇って何でしょう。
ドリーとブロギーが唯一貫けないものと言っていた「血に染まった蛇」と同じでしょうか。
もしかしたら、プルトンが使われた結果、一度世界は滅び、残ったのが世界を2つに分けて燃え盛る赤い土の大陸(レッドライン)だったのかもされません。
第一世界のまとめ
以上、第一世界の解釈を部分的に想像で補いつつ、ゾリラバ流にまとめると
◯ 世界に戦いが起こり、己の欲望に負けた人間は、膨大な破壊力を生み出すエネルギーを手に入れた。
◯ その結果、持てる者と持たざる者、支配と被支配の関係が生まれ、奴隷とされた人々は虐げられ、救い主を求めた。
◯ 虐げられた人々の願いに応えて“太陽の神”が救世主として立ち上がったが、それに怒った支配者側は、古代兵器プルトンを使った。
◯その破壊力は世界に死と闇をもたらし、世界を分断する赤い土の大陸(レッドライン)のみを残して人間はほとんど絶えた。
第2章〜「第二世界」
第二世界の章は、滅びた世界が新生する希望を感じさせる文で始まりますが。
森の神が遣わせた魔とは
虚無に息吹あり
森の神は魔を遣わせた
太陽は戦火を広げるばかりだ
ここで森の神が登場したので、地の神や海の神を古代兵器と解釈するのは間違いかと思いかけたのですが。
もしかしたらこれが、先に述べた悪魔の実の出現エピソードなんでしょうか。
森の神とは悪魔の実を生み出した人物で、悪魔の実を作ったことを「魔を遣わせた」と表現していると仮定すると、第一世界の時代の太陽神を、動物系「ヒトヒトの実」幻獣種モデル“ニカ”として再現したのかもしれませんね。
そして第二世界の時代にそれを食べたのがジョイボーイということ?
第二世界で登場する前半の太陽は、文脈からして太陽神ではなく、禁断の太陽、すなわち巨大なエネルギーのことでしょうか。
あるいは太陽神が暴れ回ったので戦火が広がったということか。
半月の人と月の人
ついにワンピースファンの頭を長年悩ませて来た月とDの関係が判明した、ゾリラバの予想は的中した、ということでいいんでしょうか。
すなわち「月の人」とは扉絵シリーズで描かれた月から資源不足で青い星にやってきた人達の子孫(シャンディア、スカイピアなどの翼人)で、「半月の人」は血縁に関わらずDの一族として思想を受け継いだ人々。
半月の人は夢を見た
月の人は夢を見た
“空白の100年”に「ある巨大な王国」にジョイボーイというヒーローが生まれ、「ヒトヒトの実」“ニカ”の能力者として戦ったことを、既に我々は知っています。
おそらくは、月人の子孫やDの一族の夢と期待を背負って。
海の神は荒ぶった
人は太陽を殺し神となり
海の神は荒ぶった
彼らはもう会えないのだ
我々はまた、太陽神=ジョイボーイが敵対する20の王国の連合軍に敗れたことを知っています。
そしてその時、古代兵器が使われて陸地の大半が海に沈んだことも。
海の神ということは、この時に使われたのはポセイドン、すなわち当時の人魚姫の激情により、海王類が暴れたということでしょうか。
ジョイボーイ側が古代兵器を使って世界を沈めたというベガパンクの解説に、違和感を感じていたのですが、ジョイボーイの死により人魚姫の悲しみが海王類を暴走させたと考えるなら、腑に落ちます。
そして繰り返される「彼らはもう会えないのだ」というフレーズ。
第一世界で起きた古代兵器による厄災がレッドラインで世界を分断したなら、第二世界で起きた古代兵器の暴走は、世界の大陸の多くを再び海底に沈め、更にグランドラインと凪の帯(カームベルト)という特異な地形を生んだのかもしれませんね。
あの巨大な海王類が世界中で暴れたら、海流の一つや二つ変わっても不思議はありません。
こうして世界の海は四つに分かれたのでしょうか。
第二世界まとめ
◯ 一度は滅びた世界に復活の息吹が芽生え、悪魔の実が生み出された。
◯ しかし人間が生み出した身の丈を超えたエネルギーは、人間が制御できない力をもって世界に戦火をもたらしている。
◯ 月から来た高度な文明を持った人々の子孫や、その思想に共鳴して名前にDを付けた人々は、その思想を広め、平和をもたらすことを夢見た。
◯ しかし彼らの代表だった“太陽神”ニカ=ジョイボーイは人間に殺され、彼と親しかった人魚姫こと古代兵器ポセイドンは感情を乱したため、世界中で海王類が暴れ、世界は再び分断された。
第3章〜「第三世界」
第三世界はついに、我々の知るワンピース世界の歴史、すなわち“空白の100年”から現代に至る出来事と、これからの未来の話です。
混沌と約束の日と片われ月
混沌に空白あり
不都合な残影は
約束の日を思い出し
片われ月の声を聞く
これは戦乱の混沌期の出来事を世界政府が徹底的に隠したために生じた“空白の100年”と、その後に世界中に散らばった歴史の本文(ポーネグリフ)のことを言っているのではなかろうか。
世界政府にとって不都合極まりない滅ぼしたはずの王国の名残があちこちに「歴史の本文」としてばら撒かれ、敗者となったDの人々はポーネグリフを見て過去の真実と未来への約束を知るということでしょう。
べべんっ‼︎
世界の終末と新しい朝
“太陽の神”は笑い、踊り
世界を終末へと導く
太陽は回帰し
新しい朝が来る
彼らはきっと会えるだろう
これまでとはうってかわって明るい希望に満ちたハーレイ第3章後半。
これは現代の太陽神ルフィがいつもとおり笑い、歌いながら、世界を新しい時代に向かわせるということでしょうね。
第一世界、第二世界と対照的に、彼らはまた会えると言っているのは、四つの海に分断された世界がいずれ一つになるという意味?
第三世界まとめ
◯ 戦いを制した世界政府は、不都合な歴史を隠蔽しようとして“空白の100年”を生み出した。
◯ しかし世界政府にとっては不都合なことに、滅ぼしたはずの「ある巨大な王国」の思想は残影のように各地に散らばり、それを読んだ者達は未来の約束を思い出し、Dの意思がまだ生きていることを知る。
◯ 新たな“太陽神”は笑い踊りながら、世界を変え、古い秩序を終わらせて新しい時代を築く。
◯ かつて分断された世界はひとつになり、人々は再び自由に世界を往来できるようになる。
うおーっ‼︎
なんかものすごく発見があったような。
これだけ長く語っても、まだこのハーレイの面白さを語りきれてない気がするし、壁画のこともたくさん言いたいことがあるので、また神典のまとめ記事をいずれ書きたいと思います。
神典の解釈はワンピースの根幹に関わりそうで手に余ります
子供の落書きにしては絵心バツグンですね
(現実逃避)
ホント絵に書かれている未来といい、意味深な表現といい、絶対子供の落書きじゃないでしょ⁉︎って感じですよね。
壁画の中心にある巨大樹の前にフランキーが立ってるので隠れて見えてないところに何か描かれてるだろうか?と少し気になったり…。
あと、どこにも重要なアイテムでもある麦わら帽が描かれてないのも気になったりもします…。
なるほどー、それは気づきませんでした。麦わら帽子、確かに第二世界か第三世界に描かれていてもおかしくない重要アイテムですよね。