ワンピース第1099話“平和主義者”感想・考察(その2) 娘ボニーのためのくまの行動とジェイガルシア・サターン聖の陰謀

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ワンピース第1099話“平和主義者”感想・考察(その2) 娘ボニーのためのくまの行動とジェイガルシア・サターン聖の陰謀

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「後半の感想は明日書きます」と言って3日も放置してしまった「書く書く詐欺」常習犯のゾリラバです、こんにちは。

急に寒くなったせいか風邪を拾ってしまい、今週は、仕事から帰ると倒れるように寝てました。

てへぺろ。

 

さて、だいぶ気力も回復してきたので、気になるくまとボニー父娘の物語の続き、いってみたいと思います。

前半の感想は、ソルベ王国の非道なベコリ王をくまさんが「一人革命」により追放したものの、世界政府と結託したらしきベコリが、『くまは“暴君”』という偽情報を広め、海軍を引き連れて戻って来たところまででしたね。

以下、今週発売の週刊少年ジャンプに掲載された“ONE PIECE”最新話の内容に触れますので、コミックス派、アニメ派の方はネタバレご注意ください。

 

海賊バーソロミュー・くま

「一人革命」を起こして故郷のソルベ王国に平和をもたらしたものの、戻って来た悪王ベコリと海軍を壊滅させたため、故郷を離れなくてはならなくなったくまさん。

ベコリの前の王であり良い人っぽいブルドッグ氏とその母である王太后コニーに、王位と娘のボニーを託し、海に出ることになりました。

偽情報で“暴君”とされた上に、革命軍の設立メンバーだった経歴も相まって、瞬く間に高額賞金首の海賊扱いになったようですね。

賞金稼ぎのアブドーラ&ジェットにも狙われた様子が(笑)

 

でもくまが実際に外海でやっていたのは、娘のボニーを死に至る難病の青玉鱗から救うための情報収集でした。

高度な医療技術を持つトリノ王国(チョッパーの修行の地)や、未来国バルジモア(フランキーの修行の地)、天候を科学する空島ウェザリア(ナミの修行の地)などを訪れています。

その他、テキーラウルフ(ロビンの修行の地)やボーイン列島(ウソップの修行の地)も、今週描かれました。

なるほどー。

こうやってボニーのために世界を回った際に訪れたことがあったから、麦わらの一味を適材適所の修行の地へ飛ばすことができたんだなぁ。

くまさん、本当に思慮深く思いやりのある人だと改めて思います。

 

ドラゴンとの再会

世界中を回っても治療法が見つからず嘆きにくれるくまに光明を与えたのは、元同志であったドラゴンがもたらした情報でした。

世界最高峰の科学者であり人類の500年先を行く頭脳の持ち主であるDr.ベガパンクなら、ボニーを救えるのではないかと。

この時、「先日の事故で奴の研究所が移る」とドラゴンが言っているので、おそらくシーザーがパンクハザードで毒ガス兵器を使った4年前の出来事ですね。

つまり10歳までしか生きられないと言われていたボニーが8歳の頃でしょう。

こうしてこれまでのエピソードが全部繋がってくるところがワンピースのすごさだなー。

いやー面白いなー。

 

また、革命軍との再会で、いろいろエモい小ネタが描かれました。

なるほどベロ・ベティが東軍軍隊長になる前は、ジニーが永久欠番だったのか。

エースが白ひげ海賊団の2番隊隊長になるまでは、光月おでんの永久欠番だったのと一緒ですね。

「口の悪い女」という言い方に、くまのジニーに対する変わらぬ愛情が籠っていて、ちょっとうるっと来ます。

ベティ様は、口の悪い二代目東軍軍隊長だったんだなー(地味に感動)。

革命軍の歴史も加筆しておきます。

 

ベガパンクとの出会い

ドラゴンの紹介で、ついにボニーを救う道を見出したくまさん。

これまでも、運命に翻弄され波乱万丈の人生を送ってきたバーソロミュー・くまでしたが。

Dr.ベガパンクと出会うことで、また大きく運命の歯車が狂い始めました。

でも、くまさんもベガパンクも全然悪くないのが悲しくてしんどいところ。

くまは、血の繋がりのない娘のボニーの命を救うためなら、悪魔にだって命も魂も売る覚悟の“聖人”でした。

そしてベガパンクは、悪魔どころか科学で人類を幸せにしたいと子供の頃から思っていた天才科学者です。

 

くまがバッカニア族と気づいたベガパンクは、ボニーの治療にかかる莫大な費用を相殺するために、長年温めていたクローン兵を作るための血液の提供を求めます。

もちろんくまは快諾し、この時にくまが自分を平和主義者(パシフィスタ)だと言ったことが、のちのくま型人間兵器パシフィスタの由来となるわけですね。

 

サターン聖の暗い企み

思えばくまの人生を幼い頃から狂わせ続けたのは、ジェイガルシア・サターン聖でした。

バッカニア族というおそらく800年前に世界政府を作った五老星や天竜人の宿敵の一族に生まれ、天竜人の奴隷にされていたバーソロミュー・くまを、ゴッドバレーで殺そうとした時も、サターン聖は地上に降りて来ていました。

そして、くまが「一人革命」でソルベ王国の王となった時に、バッカニア族が生き残っていたことを知り、海軍を差し向けたのでしょう。

悪王ベコリの後ろ盾になって、くまを“暴君”とする情報戦を展開したのも、おそらく五老星の差し金でしょうね。

 

そして今回、ベガパンクの元にくまがやって来たことを知り

 

チャンスを活かせん男だなベガパンク

私に考えがある

 

と言うジェイガルシア・サターン聖。

ようやく全てのピースが繋がって来たようですね。

くまやベガパンクの“想い”など一顧だにしない五老星の陰謀が、くまから人格を奪うという方向に動き出した瞬間でしょう。

-ジャンプ

執筆者:


  1. 匿名 より:

    くまが願ったパシフィスタの名が政府に兵器として使われてるのが…涙
    くまの人生に立ちはだかるサターン聖をルフィのギア5(フィフス)でぶっ飛ばしてほしいなぁと!

    時節柄、体調にはくれぐれも♪
    記事は時間があるときにでもと思います。

    • ゾリラバ より:

      お優しいコメントありがとうございます。本当にルフィにはサターン聖を容赦なくぶっ飛ばして欲しいですね。チャルロス聖の比じゃなく溜飲が下がりそうです。

  2. バギーラバ より:

     ゾリラバさんの風邪をくまのように心配する聖人バギーラバです。
    完治の為ならハデにこの命を捧げます!ドーン!!

     冗談はともかく(お大事に!) サターン聖って
    ゴッドバレーで眼前のくまに逃げられてるんですよね~
    わざとなのかな?

    • ゾリラバ より:

      バギーラバさん、優しい言葉に涙がド派手に出そうです。そう、サターン聖の行動が今ひとつ謎なんですよね。くまがソルベ王になった時も生きていることに気づいたはずなのに、あまり真剣に捕えようとはしなかったようだし。バッカニア族を本気で根絶やしにしようとするなら海軍大将くらい派遣しても良さそうですが。今回のような利用価値まで見越してたのかなぁ。

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