今週のワンピース最新話の最終ページを読んで、思考と空想の翼の羽ばたきが止まることを知らない考える葦、ゾリラバです、こんばんは。
今週は3回にわたり感想を書きましたが、まだまだ神典(ハーレイ)と謎の壁画については語りきれてない感じです。
特に、“空白の100年”に描かれた子供の落書きと推定されている壁画。
いやいや、これは子供の落書きレベルではないでしょう。
描かれた時代にしても絵の内容からしても、これは歴史から抹殺された人々がエルバフの子孫に託したもの。
神典(ハーレイ)を読み解くための図解と思って間違いない。
早速、詳細に見ていきたいと思います。
昨日アップした神典(ハーレイ)の全文と解釈はこちらから。
この記事の最後にも解釈(ゾリラバ訳)を整理して再掲しときます。
神典(ハーレイ)と壁画の関係
壁画が描かれたのが“空白の100年”の頃と推定される一方で、神典(ハーレイ)が描かれたのはそれよりも遥か前、神話の時代より昔です。
したがって、壁画は約900年前のエルバフの民が、古くから伝わる神典(ハーレイ)を絵で表現したものと考えられます。
ひとつ分からないのは、神典(ハーレイ)が部分的に歴史書なのか、それとも完全な予言の書なのかということです。
つまり神典(ハーレイ)が描かれたのは第一世界の時代もしくはそれよりも新しい時代で、第二世界と第三世界だけが未来を予言したものなのか、それとも第一世界より更に古い時代に、全てが予言として書かれたものなのかということ。
本筋や展開には影響ないかもしれませんが、ゾリラバ、気になります。
一方、壁画の方は“空白の100年”頃に描かれたと推定されているので、第一世界については過去の出来事であり(もしかしたら第二世界も)、第三世界は未来のことを予言したもの。
サウロも「3つ目の話はこの現世のもの」と言ってます。
壁画の構成
壁画は、巨大な樹(宝樹アダム?)を中心にざっくり3つのパートに分かれていて、神典(ハーレイ)との対比により、向かって右側が第一世界、中央が第二世界、左側が第三世界と考えられます。
第一世界と第二世界の境界は曖昧で、それぞれに属する怪物が戦っている描写があるのに対し、第三世界との間には連続性がありません。
第一世界が最も古い時代のはずなのに、最も近代的に見えるのは、月からもたらされた「高度な文明」が栄えていたからでしょうか。
人々が手にしている尖った太陽のような金平糖のようなものは、神典(ハーレイ)第1章に記された“禁断の太陽”なのかもしれません。
第一世界と第二世界の間には、旧約聖書のノアの方舟のように、つがいを一組ずつ乗せた乗り物?が描かれています。
その中にはエネルのマキシムのような船が描かれ、雷が落ちたような描写もあります。
イム様のようなシルエットの人物の姿も見えます。
第三世界の最終戦争
現世を表していると思われる第三世界。
この絵が近い将来起きる戦いを暗示しているとすると、やはり一番ワクワクするし、考察し甲斐がありますね。
そこに描かれているのは、巨大な怪物に挑む多種多様な人々。
まず中央に見えるのは間違いなく、“太陽神“ニカこと我らがルフィのギア5の姿!
どんっ!
そしてその頭上を飛ぶのは、ルナーリア族のキングでしょう!
うおーっ、やはりキングは味方になるのか⁉︎
その右隣のクジラはラブーンでしょうか⁉︎
更に右隣は、シャンドラの戦士かな。
で、その下が、エッグヘッドからの脱出を助けてくれた、まだ記憶に新しい古代ロボのエメト!
その下は巨人族のロキっぽいですね。
エルバフ編でロキが極悪人でないことが判明し、神の騎士団の思惑とは裏腹に、ルフィ達と共に巨人族を束ねて戦うんでしょうか⁉︎
船上には、ちょんまげを結ったワノ国の侍の姿が見えます。
そして人魚姫と魚に代表されると思われる魚人族!
その横はミンク族‼︎
小さなトンタッタ族の大きな尻尾も見えます‼︎
これが近く訪れるであろう
「世界を巻き込む巨大な戦い」?
うおーっ‼︎
熱い‼︎
熱すぎる‼︎
未来の共闘者まとめ
壁画に記載された人々とルフィ達麦わらの一味の関係を表にまとめて整理しておきましょう。
人物・種族 | 特徴 | ルフィ達との関わり |
モンキー・D・ルフィ | 12年前に食べたゴムゴムの実改めヒトヒトの実モデル“ニカ”の悪魔の実の能力が覚醒し、その姿は伝説の太陽神の姿にそっくりと言われる我らが主人公 | 麦わらの一味を率いて、四皇入り。ついに冒険の舞台は、憧れの巨人の国エルバフへ! |
アルベル(キング) | 世界政府から執拗に追われて滅亡の危機に瀕するルナーリア族の生き残り。どんな環境でも生きられる強靭さを持つという。パンクハザードで実験体とされていたところをカイドウに救われる。 | カイドウ率いる百獣海賊団のNo.2として、忍者海賊ミンク侍同盟と戦い、麦わらの一味のゾロに敗れる。かつての敵が将来の大戦で味方になるのか⁉︎ |
ラブーン(アイランドクジラ) | “偉大なる航路”(グランドライン)入り口の双子岬で、かつてロジャー海賊団の船医だったクロッカスと共にブルックと麦わらの一味を待つ鯨 | ルフィと双子岬での再会のを約束したが、双子岬を離れて参戦する可能性がある??? |
シャンドラの戦士 | 400年前、ジャヤの島の一部と共にノックアップストリームで空に打ち上げられ、そのわずかな土地も空島の人々に奪われゲリラとなる。 | ルフィが空島の絶対的支配者だったエネルを倒し、空島に平和と和解をもたらした。ポーネグリフを守り続けたシャンドラはその役目を果たし終えたが、今後の戦いにも絡んでくるのか⁉︎ |
エメト(ロボ) | “空白の100年”にジョイボーイと共に戦った人格を持ったロボ。エッグヘッドで長い眠りについていた。 | ルフィをジョイボーイの再来と認識し目覚め、ルフィ達を五老星から逃がすために、ジョイボーイが込めた覇気を放った。 |
ロキ(巨人族) | 父王を殺した最凶の人物として、廃王子となり、エルバフに長く監禁されている。6年前に赤髪のシャンクスによって捕えられた。エルバフの根幹を成す宝樹アダムに海楼石の鎖で縛り付けられている。 | エルバフでルフィと対面。その後、エルバフを訪れた天竜人に「神の騎士団」に入るよう勧誘されたが拒否したため、団長であるシャムロック(シャンクスの双子の兄)に瀕死の重傷を負わされる。ルフィとは「天竜人が嫌い」という共通点で、共闘なるか⁉︎ |
侍 | 長い間、鎖国を続け独自の文化を守っているワノ国の武士達。代々将軍を務めている光月家の祖先は、ポーネグリフを作った石工であり、一子相伝で読み方が伝えられている。稀代の英雄光月おでんは25年前、ロジャーと共にラフテルに到達した。 | 長年にわたり四皇カイドウと黒炭オロチの支配下に置かれてきたが、ルフィを中心に忍者海賊ミンク侍同盟がワノ国を解放した。光月モモの助が治める現在のワノ国には、麦わらの一味の海賊旗が掲げられている。 |
人魚姫・魚人族 | 長年人間に差別されてきた魚人・人魚族は、陽樹イヴが届ける光を頼りに海底の魚人島リュウグウ王国に暮らす。800年以上前にジョイボーイが当時の人魚姫に宛てた謝罪のポーネグリフが魚人島にある。何百年かに一度、海王類と心を通わせられる人魚姫が生まれ、古代兵器ポセイドンと呼ばれる。 |
現代の人魚姫シラホシは、母オトヒメ殺害犯であり魚人島を支配しようとしたホーディを倒したルフィを慕っている。泣き虫で優しい性格だが、海王類を動かせる力は、最終決戦でどのように発揮されるのか⁉︎ |
ミンク族 | 1000年を生きる巨大な象ズニーシャの背中の上の国「ゾウ」で暮らす毛が生えた動物達の姿の人々。ワノ国とは長く盟友関係にある。光月おでんの臣下としてロジャー海賊団と航海したイヌアラシ、ネコマムシは、「世界の夜明け」を待っている。 | ルフィ達麦わらの一味やワノ国の侍と共に、カイドウ・ビッグ・マムを倒した。ゾウを治めていたイヌアラシ公爵とネコマムシの旦那は、ワノ国に残ってモモの助を補佐しているため、キャロットが新王になっている。 |
トンタッタ族 | 大きな尻尾を持つ小人族で、ドレスローザ北西のグリーンビットに住んでいる。小さいが力が強く戦闘能力も高い。疑うことを知らない信じやすい性格で、ドフラミンゴに騙されて強制労働させられていた。 | ルフィがドフラミンゴを倒し、ドレスローザを解放したことで、強制的に人工悪魔の実SMILEを育てさせられていたトンタッタ族も解放された。レオ率いるトンタッタの戦士達は、現在、ルフィの押しかけ子分となり、麦わら大船団の一角を担う。 |
改めてこうして並べてみると、第三世界の壁画にかかれている者たちは、最終戦争で実際にすべて一堂に会して戦うという意味なのか、それとも巨大な敵に直接的間接的に対抗する者たちも含まれるのか、いろいろ考えさせられますね。
例えば、トンタッタ族なんかは実際に麦わら大船団の一員なので、最終戦争的なものが起きてルフィが戦うなら間違いなく馳せ参じると思うのですが。
ラブーンとか、双子岬から来ないよね⁉︎
やっぱりブルックが一周して戻ってきて再会する方が感動的だし…ブルックも正面から会いたいって言ってたしなー。
第三世界に描かれたクジラは、ラブーンのことではないのかな?
あとシャンドラのワイパー達が空島から降りてくるってことあるかしら。
エネルの扉絵シリーズの伏線がまだ回収されてないので、空島関係者はもう一度本編に絡んで来るとは思うんですけどね。
神典(ハーレイ)の解釈まとめ
最後に、昨日の記事で考察した神典(ハーレイ)の解釈を改めて整理し、原本の全文と共に載せておきます。
第一世界
地に炎あり
人は欲望に負け
禁断の太陽に触れた
隷人は憂い
“太陽の神”は現れた
地の神は怒り
豪炎の蛇と共に
世界を死と闇で包んだ
彼らはもう会えないのだ
(ワンピース第1138話)
月から人々がやってきて地上に炎をもたらし、地上の人間は自分たちの手に余るような巨大なエネルギーを手に入れた。
それにより人々の間には支配、被支配の関係が生まれ、隷属させられ虐げられた人々が救い主を求めると、太陽の神が登場した。
巨大なエネルギーを手にした支配者は、太陽の神の活躍に怒って、地の神の名を冠する古代兵器プルトンを使った。そのため世界は死んだようになり、暗闇が世界を包んだ。
赤い土の大陸(レッドライン)で分断された地上の人々は、自由に会うことが出来なくなった。
(ゾリラバ訳)
第二世界
虚無に息吹あり
森の神は魔を遣わせた
太陽は戦火を広げるばかりだ
半月の人は夢を見た
月の人は夢を見た
人は太陽を殺し神となり
海の神は荒ぶった
彼らはもう会えないのだ
(ワンピース第1138話)
一度破壊された世界に再び命の息吹が芽生えた。地上に森が増え、悪魔の能力を宿す果実が生み出されたが、ひとたびエネルギーを手に入れた人間は争うことをやめない。
月からやってきた人々の子孫と、その思想に共感してDを名乗る人々は、解放と平和を夢見たが、人間は太陽の神(ジョイボーイ)を殺し、自ら神(天竜人)となった。
ジョイボーイを失った人魚姫、すなわち古代兵器ポセイドンは、嘆き悲しみ、人魚姫と心を通わせることができる海王類らもまた荒ぶった。
世界の大半は海に沈んで再び分断され、人々の移動はますます制限された。
(ゾリラバ訳)
第三世界
混沌に空白あり
不都合な残影は
約束の日を思い出し
片われ月の声を聞く
“太陽の神”は笑い、踊り
世界を終末へと導く
太陽は回帰し
新しい朝が来る
彼らはきっと会えるだろう
(ワンピース第1138話)
ある巨大な王国と20の王国の戦いは、世界に混沌をもたらしたが、その戦いの真実を闇に葬ろうとした勝者(世界政府)によって、歴史に“空白の100年”がもたらされた。
しかし世界政府にとっての不都合な真実は、歴史の本文(ポーネグリフ)として世界にばら撒かれ、徹底的に消し去ったはずの巨大な王国の残影は、来るべき日の約束とDの意思を後世に伝えた。
新たに生まれた太陽の神ニカは、笑い、踊りながら、古い世界を終わらせるだろう。
「世界の夜明け」が訪れ、分断された世界はひとつになるだろう。
(ゾリラバ訳)
これぞワンピース‼︎
今週の話は考察好きな方には最高のごちそうですね
本当に。「ワンピースは謎解き、推理小説」と思って読んでいるゾリラバにとっては、たまらない神回です。