今日4月3日は、ヨミヨミの実の能力者、ソウルキングこと音楽家ブルックのお誕生日です。4(ヨ)月3(ミ)日だけに。
楽器全般をこなし、2年の修行を経て幽体離脱までこなせるようになった我らがブルックじいちゃんについて、骨太に語りましょう。ホネだけに。ヨホホホホ!
ルフィとの出会い
麦わら一味で一番ののっぽで、一番の年寄り。現在、おんとし90歳。
感動的なエピソードと因縁を引っ提げて、ブルックが最終的に仲間になったのは、第489話「8人目」でしたが、ルフィはまだ東の海にいた第94話の頃から、音楽家を仲間にしたいと言っていました。
「医者もいいなー、でも音楽家が先だな」と。
なんでだよっ!とツッコまれると
「だって海賊は歌うんだぞ。」
超絶健康優良児のルフィにとっては、確かにまだこのとき、医者より音楽家の方が仲間にしたい優先度が高かったのでしょう。
そんな長年の願いがかなって、ブルックと出会えた時のルフィの喜びようときたら。
ブルックの衝撃的な外見と、骸骨がしゃべって動いているという信じ難い現実は、ルフィにとってなんら障害にはならず、むしろ仲間にする判断基準の一つである「面白いやつ」のゲージが振り切れ状態。
まだこの時点でブルックが音楽家であることを知らなかったにもかかわらず、ソッコー仲間になれと勧誘するルフィは、ブルックにとってどれほどまぶしい存在だったことでしょう。
ブルックの初登場時の麦わらの一味とのやりとりは、何度読み返しても笑えます。
壮絶な後半生
すべることも多いスカルジョークのせいか、三枚目の印象が強いブルックですが、実は骨のある男。骨だけに。
西の海(ウェストブルー)の出身で、元は、とある王国の護衛団長。この「とある国」というのが引っかかりますが、今後、ストーリーの中で明かされる何かの伏線でしょうか。わたし、気になりマッシュ。
かつては、泣く子も笑う音楽大好き「ルンバー海賊団」の一員でした。
ヨーキ船長が病気で離脱してから、ブルックは船長代理として賞金首にもなりますが、あるときルンバー海賊団は敵襲により全滅してしまいます。
麦わらの一味は、ロビンにせよナミにせよ、想像するだにつらい人生を送ってきた人が多いですが、ブルックの骸骨としての孤独な50年の歳月については、もはや想像することさえ困難です。
仲間を全員失い、自分はヨミヨミの実の能力で甦ったものの、恐ろしい骸骨の姿になってしまい、舵が利かなくなった船で、暗い海をさ迷うこと50年。
辛くない日などなかった・・・希望なんて正直見えもしなかったと。
フランキーにも「おれがお前なら・・・とうに命なんか絶ってる!!!」(第459話)と言われていました(もう死んでますけど)。
だからこそ、ルフィと出会い、「私!!!生きててよかったァ!!!」と叫ぶその言葉はとてつもなく重い。
ホントにブルック、生きてて良かったね!と言いたくなります。
ラブーンへの想い
そんなブルックにとって、孤独な日々を生きる力となっていたのが、生き別れたクジラ、ラブーンでした。
ラブーンが初めて登場したのは、まだ第102話。ラブーンがいた双子岬はグランドラインのほんの入口ですからね。
ルフィ達にとっては1年くらい前の話ですけど、読者にとっては大昔の話です。それだけに、ブルックとラブーンの関係を知った時には鳥肌が立ちましたよ、ほんと。
うぉー、そう来たかと。
出会ってすぐにフランキーが看破したように、おちゃらけていても心の奥に不屈の信念と熱い「てゃますぃー」を持ったブルック。
帰りを待ち続けているラブーンとは約束どおり正面から再会したいという男ブルック。
ブルックが麦わらの一味に入ったとき、遠く離れた双子岬で、ラブーンが何かを感じてゾクッとし、喜びの雄たけびをあげたシーン、大好きです。
ゾリラバは、ルフィが海賊王になるのと同じくらい、ブルックとラブーンの再会が楽しみだすやん。
ソウルキングの面目躍如
現在のビッグマム編でも、ブルックは目覚ましい活躍を見せています。
ビッグマム海賊団の厳重な警備をかいくぐって、まんまとポーネグリフの写しをとってみせました。直後にビッグマムに見つかりますが、そのときのサンジを思うブルックのセリフが泣けますね。
サンジはどこまでも優しいから、自分が犠牲になると決めたらテコでも動かないと。
ブルックには仲間の本質がよくわかっています。ダテに歳くってません。
また、サンジとプリンの結婚式では、ビッグマムのスキをついてマザー・カルメルの写真を割ることに成功しました。
ゾウに置いていかれそうになったブルックですけど、ホントに来てくれてよかった。
71歳も年下のルフィに、「今日より麦わらのルフィ船長にこの命‼お預かり頂きます‼」と言い切り、麦わらの一員となったブルック。
2年後の再結集の時も、あっさりと大スターの座をなげうったブレない男、ブルック。
他の仲間と同様、ブルックの音楽の力はきっと、ルフィが海賊王になるために必要になってくるはず。
今後も活躍が楽しみですね。
なお、2年間の修業時代、ブルックのエピソードの扉絵のタイトルは、『一宿一パンツのご恩返し』。
こういう尾田っちの言葉遊び、最高です。
蛇足ですが、今日4月3日は、ゴア王国のチンピラ海賊、ポルシェーミ(子供のルフィをトゲトゲのグローブで殴ったヤツ)の誕生日でもあります。
うん。
どうでもいい。
(追記)
以下、ブルックの誕生日を祝って、5年ぶりにブルックの魅力について、最新のエピソードを踏まえて加筆します。
ワノ国での活躍
麦わらの一味に加わって以来、常に一歩引いたところで全般状況を見渡しつつ、仲間達の心に寄り添ってきたブルック。
音楽をもって盛り上げたり癒したりするのが音楽家である自分の役割とわかっているせいか、90歳という人生のベテランであっても、決して仲間に説教じみたことを言ったりはしません。
年寄りの割に言葉もノリも軽いように見えますが、経験から来る知恵と状況判断力で、いつも渋い活躍を見せています。
ワノ国編も例外ではありませんでしたね。
討ち入り準備時期に、幽霊のふりをして食糧調達をするという役割は、ちょっと地味過ぎて可哀想でしたが(笑)
鬼ヶ島決戦では、カイドウ軍にもCP0にも狙われたロビンの側を離れず、ブラックマリア戦で疲弊したロビンを担いで守り抜きました。
懐かしい人の幻影を見せるブラックマリアの術に、ブルックがかからなかったシーンでは、老練なブルックの魂の強さを垣間見ることができましたね。
辛過ぎた過去も今のためにあったと明るく笑えるブルックに惚れ直しましたよ。
ホールケーキ・アイランド編と同様に、派手さはないけれど、ここぞという場面でブルックならではの活躍をするブルック。
仲間を良く見ていて、音楽だけでなく的を射た言葉でも麦わらの一味を和ませ、鼓舞するブルックからこれからも目が離せません‼︎
お誕生日、おめでとう、ブルック‼︎