“古代兵器”のまとめ記事を3日連続で書こうと思っていたのに、いきなり昨日更新をサボった1日坊主のゾリラバです、こんばんは。
中1日空いてしまいましたが、古代兵器“プルトン”に関する考察に続き、今日は残りの“ポセイドン”と“ウラヌス”についてまとめてみたいと思います。
ま、ウラヌスについては判明しているのが名前だけなんですけどね。
ポセイドンとプルトンからいろいろ類推できることはありそうです。
“ポセイドン”の正体
3つの「古代兵器」の中で、最も多くの情報が既に判明しているのが“ポセイドン”。
魚人島のネプチューン王がロビンに明かしたその正体は、何百年かに一度魚人島に生まれてくる、海王類と会話ができる人魚姫でした。
ネプチューン王の愛娘しらほし姫が現代の“ポセイドン”として生まれてきたことは、魚人島編で既に明かされていましたが。
更に、ワノ国編で語られた光月おでん冒険譚によれば、しらほし姫、すなわち現代の“ポセイドン”の誕生はその10年も前から、3歳の天才占い少女シャーリーによって予言されていたとな。
そして10年後に生まれるその人魚姫のことを海王類達は「ぼく達の王」と呼び、遠い海でももう1人の王が生まれるとささやきあっていたというびっくり情報もありましたね。
800年前に元祖“ジョイボーイ”が、ポーネグリフに記して残した当時の人魚姫に宛てた謝罪文。
そして、“ポセイドン”たる人魚姫の前に、「その力を正しく導く者」が現れるという魚人島の言い伝え。
こうした情報を総合すると、海王類達がかつて語っていた「もう1人の王」とは、未来の海賊王にして“ジョイボーイ”の再来であるルフィと考えてまず間違いないでしょう。
つまりルフィとしらほしの出会いは、既に26年前に約束されていたわけです。
はぁ、もうね。
魚人島の歴史を眺めるだけで、“ONE PIECE”がめっちゃ練られたすごいスケールの物語だと改めて実感しますわ。
“ポセイドン”の役割
古代兵器“ポセイドン”がしらほし姫だと分かっていても、その役割については今ひとつ判然としません。
強大な力を持った海王類達の「王」なので、彼らを暴れさせれば確かに「古代兵器」の名に相応しい破壊行為は可能でしょう。
でもそれが「古代兵器」の「正しい使い方」「そもそもの目的」に適っているとは思えません。
ジョイボーイが“ポセイドン”の力を「正しく導く者」とされているからには、正しい使い方があるはず。
「魚人島」「海王類」「古くからの伝説」とくれば、もう一つ、魚人島の“海の森”で保護されている謎の巨大な方舟“ノア”がまず浮かびます。
海王類が曳くために造られたとされ、ホーディ達が悪用しようとした時は、海王類達の手で(正確には口で)元の“海の森”に戻されました。
この船が作られた目的がまた謎ですよね。
“タイヨウの下へ”という魚人達の夢を叶えるための移住用の船、というのは今ひとつ腑に落ちない。
魚人や人魚は子供でも自分で泳いで地上まで行けるわけですから。
海王類がノアを曳いて誰をどこに連れて行くのか。
魚人や人魚のためでないとすると。
船がなければ溺れてしまう普通の人間を助けるためと考えるのが妥当でしょうか。
オトヒメ王妃はかつて“ポセイドン”の力についてこんなことを言っていました。
人を救おうとすれば 幾千もの命を救える愛の力…!! 悪意を持てば「世界」を海に沈めてしまえる程の この世で指折りの恐い力…!!(“ONE PIECE”626話)
もしかしたらこの先、幾千もの人間の命が危険にさらされる時があるのかもしれません。
その時に“ポセイドン”であるしらほしの命で、海王類達がノアを曳いていって人々を救うのでしょうか。
旧約聖書に登場する“ノアの方舟”も、地表を覆う大洪水から生物を守りました。
その時に方舟に乗せられて助かったノアの家族が新時代の人類の祖先となったわけです。
魚人島の悲願である「タイヨウの下へ」の移住が未だ実現できないのは、物理的な手段に問題があるのではなく、人間社会、特に支配階層の天竜人に救いようのない魚人差別があるから。
それを少しずつ少しずつ変えてきたのが、奴隷を分け隔てなく解放して人間からも感謝される英雄となったフィッシャータイガー(魚人)であり、天竜人ミョスガルド聖を心から改心させたオトヒメ王妃(人魚)でした。
ルフィが五老星率いる世界政府の支配を終わらせ、ポセイドンことしらほし姫の願いで人間が大勢救われれば、人間世界から魚人差別が無くなり、魚人島の地上への移住の夢が叶うのかも。
これまでの海王類の会話から推測するに、彼らは高い知能と判断力を持ち、未来予測までしてます。
歩くことしか許されていないゾウの象主(ズニーシャ)のように、命じられないと何もできないわけでもありません。
ノアを曳いていくことだけなら、「王」に命じられなくてもできそうです。
したがって、“ポセイドン”たるしらほし姫には、「幾千もの命を救う」といったもっと大きくて重要な役割があるはず。
だから余計に、ルフィがしらほし姫の力を「正しく導い」た結果、海王類に何をさせるのかがとても気になりますわ。
“ウラヌス”の所在地
冒頭書いたように、“ウラヌス”については未だその名前しか判明していません。
でも、“プルトン”と“ポセイドン”について分かっていることから、類推してみましょう。
“ONE PIECE”の作品で最初に名前が登場した古代兵器はアラバスタ編での“プルトン”でしたが、最も早く正体が判明したのは、魚人島編での“ポセイドン”でした。
そして今回、ワノ国編の終盤でロビンによって“プルトン”の所在地が明かされたのと同様に、魚人島編の勝利の宴の際にロビンの口から“ポセイドン”の正体が語られました。
両者の共通点は、
①以前訪れた場所でポーネグリフを読んだロビンだけが、「古代兵器」の所在地を知っていた。
②所在地での戦いが終わった後に、ロビンが王や元将軍などの支配者層に確認して確定している。
つまり、ロビンは空島のポーネグリフで“ポセイドン”が魚人島にあることを知り、魚人島編の終盤、ネプチューン王に、しらほし姫が“ポセイドン”であることを確認しました。
今回の“プルトン”も全く同じパターンです。
ロビンはアラバスタのポーネグリフで“プルトン”がワノ国にあることを知り、ワノ国編の終盤、元将軍の光月スキヤキに確認しています。
プルトンの正体についての種明かしは、1ヶ月の休載明けに持ち越されましたが、スキヤキの「あるとも。」という答えから、ワノ国にあることは確定です。
そうすると残る一つの古代兵器“ウラヌス”も同じパターンかもしれません。
4つの赤い石に刻まれた“歴史の本文”、すなわちロードポーネグリフがラフテルへの行き方を示すものだという事実が判明して以来、普通のポーネグリフにはあまり関心が払われていませんでしたが、これは要注目ですね。
例えばワノ国編では既に、ブルックとロビンが見つけた花の都の城にあるポーネグリフや、ローが見つけた鬼ヶ島の赤くないポーネグリフが登場しています。
第1053話現在、元将軍スキヤキとロビンがいる「こけしの部屋」に置かれているのが前者ですね。
これら二つのポーネグリフは、「赤くない」ことで「ハズレ感」が醸し出されてましたが、これも尾田っちお得意の推理小説的なミスリードかも。
こけしといういかにも怪しいアイテムも、光月スキヤキと天狗山飛徹の繋がりを示唆すると同時に、ポーネグリフから目を逸らす役割があるのかも、と思ったり。
いずれウラヌスの所在する場所がわかる時には、またロビンの口から「ワノ国のポーネグリフに、ここにあると書かれていたわ」というセリフが聞けるのかもしれません。
とはいえ、“ONE PIECE”という超超大作も、1ヶ月の休載が開ければ最終章に突入です。
「エルバフ編」とか「月編」が描かれるのなら、これまでと同じようにそこが怪しい!となりそうですが。
「頂上戦争がかわいく見える」「かつてない大きな戦い」は、「ワノ国出航後」に起きると尾田っちは語っているので、最終章の舞台はワノ国から次の島に移るのでしょうか。
ジンベエという優れた操舵手が麦わらの一味に加わったので、洋上の大決戦が起きる可能性もありますかね。
海王“ポセイドン”が海底に存在し、冥王“プルトン”が陸地(ワノ国)にあったことから類推すると、天王“ウラヌス”は空、もしくは月にあると考えるのが綺麗ではあるのですが。
今日も長くなりましたが最後まで読んで下さってありがとうございます。
明日はもっとサクッとスマートにまとめたいなぁ。