正月2日から体調を崩して3日間寝込んでいた、何かと幸先の良い2023年のゾリラバです、こんにちは。
長期の休暇に入ると病気や怪我をするこの損な体質は、ホント何とかならないものか。
ようやく調子も戻ってきたので、気分を上げていくためにも、ワンピース、語りたいと思います。
やはり正月らしく景気の良い話といえば、主人公である船長ルフィの海賊王への夢。
ONE PIECE巻1第1話の最後のページでルフィが両手を上げて宣言した
“海賊王におれはなる!!!!”
という言葉は、最初は世界を知らない少年の途方もない夢でした。
その後(現実世界では25年という歳月を経て)、ルフィは世界の海に君臨する4人の皇帝“四皇”の一人となり、「海賊王」の夢も現実味を帯びてきて、長年共にルフィを応援してきたファンの盛り上がりも最高潮です。
そこで今日は改めて、ルフィが海賊王になることを信じて闘ってきた仲間達の言葉を、当時の状況を振り返りながらまとめてみたいと思います。
ゾロ
ルフィは海賊王になる男だ!!!
(“ONE PIECE”巻50第485話)
ルフィの最初の仲間であり、相棒であり、「(ゾロなら)何があっても大丈夫!!!」(第740話)とルフィから絶対的な信頼を得ているゾロ。
そのゾロが、ルフィの海賊王への夢を口にしたのは、スリラーバークでルフィをはじめ一味全員が気を失っている時でした。
ルフィの首を取ろうとした王下七武海(当時)のバーソロミュー・くまに対して、自分が身代わりとなることを申し出た名シーンですね。
ルフィの命を救うには、自分の首を差し出すしかないという絶体絶命のピンチに、麦わらの一味の命運を背負ったゾロから迷いなく発せられた言葉にはものすごい重みがありました。
求道者であり意外に哲学者でもあるゾロの数ある名言の中でも、ゾリラバ的には未だに不動のNo.1‼︎
ナミ
ルフィは…
“海賊王”には…
なります…絶対に……
(“ONE PIECE”巻99第995話)
こちらは比較的記憶に新しいワノ国編でのナミさんのセリフですね。
海賊王になるのはカイドウだと信じる“飛び六胞”うるティの超硬い頭で何度も頭突きされた瀕死のナミが、助けて欲しければルフィが海賊王になれないと認めろと言われ、虫の息で絞り出した言葉がこれ。
普段は何より自分の命とお金が大切と公言してはばからない現実的なナミさんだからこそ、この絶体絶命のピンチに譲らなかったシーンには心から感動しました。
その後「だってなるもん……‼︎」と子供のように声を上げて泣くナミさんに、改めて惚れ直しましたわ。
ウソップ
あいつはいずれ“海賊王”にきっとなるから
そいづだげは笑わせね゛ェ!!!!
(“ONE PIECE”巻19第186話)
ルフィが海賊王になるという確信を、仲間の誰よりも先に言葉にしたのは、実はウソップでした。
アラバスタ編のMr.4&ミス・メリークリスマスとの対戦で、圧倒的な防戦一方の戦闘でいったんは逃げようとしたウソップ。
しかし、ミス・メリークリスマスがルフィの海賊王への夢を笑ったことで、ウソップの闘志に火がつきます。
ボロボロになりながらも、一緒に闘っていたチョッパーを諭すように、言ったセリフですね。
ウソップの名言としてしばしば取り上げられる
……男にゃア!!!どうしても……戦いを避けちゃならねェ時がある……!!!
仲間の夢を笑われた時だ!!!!
に続くセリフです。
その後も逃げ腰になりがちなウソップが“勇敢な海の戦士”モードスイッチが入るのはたいてい、ルフィが絡んだ時ですねー。
熱いわー。
サンジ
ルフィは“海賊王”になる男だ!!!
(“ONE PIECE”巻81第813話)
このサンジのセリフは、ゾウ編でカポネ“ギャング”ベッジからビッグ・マムの娘との結婚の話をされた際、“麦わらの一味”が四皇の傘下に入ると言われた時のサンジの言葉です。
ウチの船長は誰かの下につくような男じゃねェ
という言葉に続いてこのセリフが語られた時は、サンジくんの表情といい全く同じ台詞と言い、スリラーバークのゾロを思い出して震えました。
コミックス30巻分を経ての、この「両翼」シンクロっぷりときたら。
ふるふるとふるへ、ですよ、まったく。
本当にゾロとサンジは、正反対の性格のようで船長への信頼とか重要な価値観においては、完璧なシンクロ性を発揮しますよね。
ルフィが選んだ仲間だからそりゃそうか。
チョッパー
おれ達の船長はもっと強い
いつかこの海の王になる男なんだ‼︎
(“ONE PIECE”巻69第688話)
このチョッパーのセリフは、ある意味とても珍しいんですよね。
何が珍しいかというと、他の麦わらの一味の台詞と違って、「ルフィは海賊王になる」という宣言が敵に向けられたものではないから。
これはパンクハザード編で、シーザーの実験台にされ大人になれずに死ぬかもしれないと知ったモチャを絶望から救うため、チョッパーが言った言葉でした。
シーザーは海賊王になるルフィが必ず倒すから、モチャ達ももう安心していいというメッセージ。
敵を倒すより味方を救うことが重要な役割である医者としてのチョッパーらしい台詞ですね。
ロビン
サンジが私を頼ってくれた意味をあなたが知る必要はない
彼こそ海賊王の両翼に相応しい男
(“ONE PIECE”巻101第1020話)
これも記憶に新しいワノ国編の対ブラックマリア戦での名セリフ。
特にアニメではつい最近放映されたシーンなので、覚えておられる方も多いでしょう。
直接的ではないけれど、ロビンが「ルフィ=海賊王」を大前提としてサンジをリスペクトしていることが印象的でした。
ロビンにとっては、ルフィが海賊王になることはもはや改めて明言するまでもないことなのかも⁉︎
レイリーさんとかマルコもそうなんですけど、クールな知性の下に熱い心を感じせるロビンのこういうセリフ、大好きなんですよね。
フランキー
四皇だから逃げる?
おいナミ お前…あんのか……!?
ウチの船長 “海賊王”にする気はよォ!!!
(“ONE PIECE”巻98第989話)
フランキーのこのセリフは、いろいろな意味で胸が熱くなりました。
まず、ルフィが「海賊王」になることを既定路線のように闇雲に盲信している訳ではなく、ちゃんと自分がやるべきことをやって、船長を「“海賊王”にする」というアニキらしい大人の気概が感じられること。
また、原作の感想でも書きましたが、フランキーがナミをこんな風に諌めるのは珍しいことです。
もちろん半分は逃げ腰のナミをからかっているのですが、未だに“海賊王”になることの大変さとその夢を支える覚悟を実感しきれていない若い仲間を叱咤するアニキの情が感じられて、大好きなセリフですわ。
上述のうるティに対するナミのセリフも、フランキーのこの言葉があったからこそ出たのかもしれないなーと思います。
ブルック
我らが“麦わらのルフィ”船長はいずれ海賊王になられるお方!!!
(“ONE PIECE”巻65第645話)
このブルックのセリフは、魚人島編で闘った新魚人海賊団のゼオに対して語られたものですね。
未来の海賊王たるルフィを信じているから、ブルックはジタバタせずに自分の任務を果たせば良いという静かな宣言でした。
麦わらの一味の最高齢でありながら決して出しゃばることなく、ひ孫のような年齢の船長を信頼して常に自分がやるべきことをやるブルックらしいですね。
ホールケーキ・アイランド編でビッグ・マムと一人対峙した時もそうでしたが、ブルックの仲間への理解と洞察力と思いやりは、年の功か本当に深いものがあります。
普段は、スカルジョークでスベったり、しょっちゅうパンツ、パンツ言っているので、そうは見えないんですけど。
ジンベエ
未来の「海賊王」の仲間になろうっちゅう男が「四皇」ごときに臆しておられるかァ!!!
(“ONE PIECE”巻86第863話)
くーっ‼︎
このシーンは思い出すだけでゾクゾクするジンベエ親分のカッコいいシーンでした。
言った相手は泣く子も黙る四皇ビッグ・マム。
ビッグ・マムの恐ろしさは“鉄の風船”の如き頑丈な巨体の破壊力だけではなく、“ソルソルの実”の能力で相手の寿命を奪えること。
臆したら一瞬で何十年分の寿命を持って行かれ、場合によっては即死です。
でもビッグ・マムの傘下を離れ麦わらの一味に加わろうとしたジンベエから、ビッグ・マムが全く寿命を奪えなかったことに皆が驚く中でジンベエが言い放ったセリフがこれですよ。
もうね。
かっこよすぎ。
見ていたチョッパーが感動して「カッコいいジンベエ…‼︎」と滂沱の涙を流すのも納得です。
麦わらの一味以外にもルフィが海賊王になることを明言している人が何人かいるので、その人達についても書こうと思ったんですが、ちょいと病み上がりで疲れちまったので、またそのうち追記しますねー。
(追記)
「書く書く詐欺」にならないよう、麦わらの一味以外でも、ルフィが海賊王になることに言及した人々のセリフを追記しときます。
ビビ
彼は「海賊王」になる男よ
私達とはスケールが違うの
(“ONE PIECE”巻45第439話)
アラバスタ王国を苦しめたクロコダイルの右腕ミス・オールサンデーことニコ・ロビンが「麦わらの一味」に加わったことを新聞で知って驚愕したコブラ王やイガラムが、ビビが悲しむのではと心配して恐る恐る告げに言った時のビビのセリフでした。
ルフィの頭の中は近くにいても分からないけれど、やることは全て信じられる、と言い切ったビビが、「仲間」としてルフィの全てを肯定し海賊王になることを確信していることがよくわかるセリフです。
ビビは船を降りたけれど、腕と心に刻まれた「仲間の印」は健在‼︎
コビー
ぼくはきっと正しい海兵になるんです‼︎
ルフィさんが海賊王になるように‼︎
(“ONE PIECE”巻1第4話)
ルフィ本人以外のワンピースの登場人物で、最初にルフィが海賊王になると宣言したのは、実は麦わらの一味ではなく、今は押しも押されぬ海軍大佐となったコビーでした。
なんとまだ、ゾロさえ仲間になっていない第4話の時点です。
ルフィの海賊王の夢に最初に感銘を受け、それを確信したのが、敵である海兵というのがまた、ワンピースらしくて良いですよね。
バルトロメオ
・・・・・・いいか
“麦わらのルフィ”先輩はいずれこの時代を背負って立つお方!!!
未来の「海賊王」だべ!!!
(“ONE PIECE”巻72第720話)
快進撃と成長を続けるルフィ達の前に、クレイジーなヲタクファンとして、麦わらの一味の崇拝者として、衝撃的な登場を果たしたバルトロメオ。
コロシアム初登場時の最悪な第一印象と、麦わらの一味に乙女のように萌えるギャップに、バルトロメオの株も急上昇しましたね。
当然、ルフィを悪く言う輩には、ルフィが海賊王になることを分からせつつ慈悲のかけらもない制裁を下します。
その熱狂ぶりが、ルフィ達の知らないところでトラブルを呼び込んだりするのですけれども(笑)