ワンピース第1066話“オハラの意志”感想・考察(その2)ベガパンクの頭が小さくなった件と世界政府に命を狙われる理由

ジャンプ

ワンピース第1066話“オハラの意志”感想・考察(その2)ベガパンクの頭が小さくなった件と世界政府に命を狙われる理由

投稿日:2022年11月15日 更新日:

恩人のサウロが生きていると知ったロビンちゃんの子供のような泣き顔がかわいすぎて、今週のワンピースを何度も読み返しているゾリラバです、こんにちは。

うんうん、ホントに良かったね、ロビン‼︎

さて、今日は昨日の感想の続きとして、ついに姿を現したベガパンク本人(ステラ)について、あれこれ考えてみたいと思います。

以下、昨日発売の週刊少年ジャンプに掲載された“ONE PIECE”の内容に触れますので、コミックス派、アニメ派の方はネタバレご注意ください。

 

ベガパンクと麦わらの一味の因縁

ベガパンク(0-1シャカ)から、ドラゴンやイワンコフ、バーソロミュー・くま、クローバー博士の話を聞いて、これまでの因縁を思い出し口々に様々な感想を述べる麦わらの一味。

復習を兼ねて、それぞれの発言を見てみましょう。

 

まずちょっと意外だったのはナミ。

若い頃のドラゴンの話に「ルフィのお父さん、熱いんだけど」と反応してます。

ウォーターセブンで初めてドラゴンがルフィの父だと知った時も、ナミはドラゴンのことを知っていてめっちゃ反応していました。

ナミって子供とか弱者には愛情あふれた優しい人だけど、どちらかといえば現実的で、理想や思想に共感して熱くなったり、ヒーローに憧れたり、なんていうこととは無縁です。

だから若いドラゴンの熱い想いに真っ先に反応したのはちょっと意外でした。

 

エルバフという言葉にウソップが反応したのは当然ですね。

ドリーとブロギーの100年続く決闘を見てエルバフの巨人戦士への憧れを抱き、ウォーターセブンではオイモとカーシーに、いつかエルバフに行くと約束したウソップですから。

 

そしてドラゴンとクローバー博士が知り合いだったことに1番驚いたのは、間違いなくロビンでしょう。

麦わらの一味で最もドラゴンを間近に知るのは、2年間革命軍に身を寄せていたロビンですし、クローバー博士はオハラで孤独な子供時代を過ごしたロビンの最大の理解者でした。

 

フランキーにとっては、話題に上がった人物のうち唯一直接会ったことがあるのがバーソロミュー・くまです。

2年間の修行を終えて最初にシャボンディのサニー号に戻った時、フランキーを待っていたのは既に人格を失いながらもサニー号を守ってボロボロになっていたくまでした。

麦わらの一味を世界各地に飛ばし結果的に命を救ったくま。

一連のくまの行動を、2年後の再出発に際して麦わらの一味に話して聞かせたのもフランキーでしたね。

 

人格を失った後にもサニー号を海軍や海賊の手から守るというプログラミングをベガパンクに依頼してまで、なぜ麦わらの一味をサポートするのか。

そもそもなぜベガパンクは、くまの人格を奪うという非人道的な手術をしたのか。

フランキーの疑問は、そのまま我々読者の疑問でもあります。

 

そしてカマバッカ王国で2年間修行し、ルフィ以外では麦わらの一味で唯一イワンコフをよく知っているサンジが、イワさんの名前に反応したのは当然ですね。

“「イワ」のヤロー”と憎まれ口を叩いても、(ゼフに対してもそうだったように)サンジにはイワンコフへの感謝の気持ちがあるはず。

イワンコフも、新聞でサンジがジェルマ王国の王子だったことを知って、黙ってたことに「生意気!」と文句を言っていましたが、この二人の距離感や素直じゃない愛情表現もなんかいいですよね。

 

ベガパンクとくま

こうやって見てみると、改めてバーソロミュー・くまがシャボンディ諸島で麦わらの一味にしたことは、単に目の前の黄猿という脅威から逃すだけでなく、一味の修行の地としての適性やその後の人間関係までも考慮した思慮深い行動だったのではないかと感じます。

飛ばした時点では、当然ルフィが頂上戦争を経て2年間の修行という決断をするかなんて分からないはずなのに。

 

そして今週のワンピースを読んでますます謎が深まったのは、ベガパンクがドラゴンと旧知の仲であったならなおさらなぜ、くまの人格を奪うような手術に同意したのか、ということですね。

ドラゴンは、頂上戦争直後にイワンコフと電話で話していた時には既に、くまの身に起こったことを知っていました。

くまが人格を失う前に、ドラゴンに伝えていたと考えるのが自然だと思っていましたが、もしかしたらドラゴンはベガパンクから直接聞いていたのかもしれませんね。

ただでさえ謎だらけのくまに関する疑問はますます増える一方です。

 

ベガパンクが伝えたいこと

ウソップが拒否っても、知ったら命に関わるような、世界政府がどんな手を使っても隠そうとしていることを、一方的に麦わらの一味に伝えてくるベガパンク。

彼の狙いは何でしょう。

現在、ルッチ達CP0がベガパンクを亡き者にするために、エッグヘッドに向かっています。

そしてベガパンク自身も、自分の命が長くないことを知っているようです。

世界政府に多大な貢献をしてきたベガパンクが一転して抹殺対象になったのは、十中八九、22年前にエルバフでオハラの資料を読んで以来、一人頭と胸に秘めていたことが世界政府にバレてしまったためでしょう。

死期を悟ったベガパンクは、自分が引き継いだ研究の成果を“オハラの意志”として、旧知のドラゴンの息子が率い、オハラの生き残りがいる麦わらの一味に引き継ぎたいと思ったのでしょうか。

ナミ達に見せようとしているものが何なのか気になりますね。

 

ベガパンク本人(ステラ)登場

ついにベガパンク本人がルフィの前に姿を現しました‼︎

顔は写真で知るアインシュタイン博士に似てますね。

『鉄腕アトム』のお茶の水博士にもちょっと似てるかも。

 

22年にあった巨大な頭(予想していたルチ将軍のような頭とは違いましたが)は、現在、普通の人並みに小さくなってますね。

これは自分の脳を6人の猫(サテライト)達に分けたから、ということでいいんでしょうか。

脳がきれいに役割で6つに分けられるとは思えないけど(笑)そこは漫画的表現ということで。

 

むしろ気になるのは、「正」「悪」「知」「想」「欲」「暴」に脳を振り分けたのち、現在のベガパンク本人に残っているのは何かしら。

ルフィとの邂逅の様子をみると、かなりのドジっ子に見えますが、普通に時空間を越えて瞬間移動とかしてるので知性はちゃんと保たれているのでしょう。

サテライト達の統合的な人格と考えれば良いのか、6つに分けた後の残った性質と考えれば良いのか、まだ分かりませんね。

「本体」だから多分前者だと思うんですが。

 

ルフィが来ていることを知っていたということは、各サテライトの経験が本体に共有、もしくは還元されてるのかなぁ。

人類の500年先を行く天才というよりは、無邪気なおじいちゃんという感じですが。

天才アインシュタインといえばあっかんべをした稚気にあふれた写真が浮かぶように、天才というのは無邪気な子供みたいなところがあるのかもしれません。

 

ルフィとは真逆な存在のようで、結構通じるものがありそうな。

ついに出会ったこの二人がどんな化学反応を起こすのか。

また、子供の頃から知っているらしいボニーの願いにベガパンクがどう応えるのか。

いろいろと楽しみです!

まる。

 

-ジャンプ

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

ワンピース第1113話“STALEMATE”感想・考察(その2)クローバー博士からベガパンクに受け継がれた意志と沈む世界

北海道旅行から戻ってふと我に返り、旅先で浮かれて疲れきった胃袋と財布に青ざめている黄金週間半ばのゾリラバです、こんばんは。 ちょっと働いたらまた4連休ですが、GW後半は大人しく地味に生きようと思います …

ワンピース第1027話“想像を超える危機” 感想・考察(その2)ヤマトの優れた判断力とゾロ対キングの闘いの行方

ゾロについて熱く語れる日は、ブログをやっていて良かったとしみじみ思う万年ゾロ熱中症患者のゾリラバです、こんばんは。 いやー、ホント今週もゾロがカッコいい。 最近、ヤマト推しのゾリラバですが。 やっぱり …

ワンピース第978話“飛び六胞登場”感想・考察(その1)錦えもんの背水の陣と「錦ちゃん呉服店」

2週間ぶりのワンピース最新話を読んで、ワクワクとドキドキが止まらない昭和の乙女、ゾリラバです、こんばんは。 いやー、いよいよ鬼ヶ島上陸ですよ、皆さん!  真夜中にもう自分が討ち入りをかけるかの如く興奮 …

ワンピース第1061話“未来島エッグヘッド”感想・考察(その2)ベガパンクの正義とは⁉︎くまとボニーとサニー号との縁

今週、衝撃的な登場を果たしたベガパンクについて考えていたら、どうしても「プリンプリン物語」のルチ将軍が浮かんでしまって困る昭和のムカシオトメ、ゾリラバです、こんにちは。 人類の500年先を行くという「 …

ワンピース第938話 “女の秘密” (感想その1) 光月日和登場!

明日からの出張で、またしても4月4日のビブルカード発売日にタイムリーな更新ができそうにない、間の悪さには定評がある勤め人ブロガー、ゾリラバです、こんばんは。 日本を離れている間に桜が散り、今年も花を愛 …

サイト内検索はこちら

カテゴリー