今週、衝撃的な登場を果たしたベガパンクについて考えていたら、どうしても「プリンプリン物語」のルチ将軍が浮かんでしまって困る昭和のムカシオトメ、ゾリラバです、こんにちは。
人類の500年先を行くという「世界最大の頭脳」の持ち主である天才ベガパンクと、IQ1300のルチ将軍はどっちが賢いんだろうとつい考えてしまいます。
ネタが古すぎてほとんど共感は得られないと思いますけど。
はい。
昨日の感想の続きとして、今日はサブタイトルにもなっている“未来島エッグヘッド”とDr.ベガパンクに焦点を当てて、まとめ&考察をしてみようと思います。
以下、昨日発売の週刊少年ジャンプに掲載された“ONE PIECE”最新話の内容に触れますので、コミックス派、アニメ派の方はネタバレご注意ください。
未来島エッグヘッドの地理
ワノ国を出発する際、キッドとのくじ引き勝負に負けて(笑)、南東へと進路をとった麦わらの一味。
海に落ちたルフィ達を助けてジンベエが泳ぎ着いた島が、ログポースが指していた目的地ということで良いんでしょうか。
ジンベエが3人を担いで泳ぎ着いたのは最寄りの島でしょうから、おそらくこの未来島エッグヘッドが順当に「次の島」と考えて良さそうですね。
で、このエッグヘッドには、世界政府に雇われた天才Dr.ベガパンクの研究所があると。
まだサニー号が遭難する前にナミさんが、強めの「冬島」の気候海域に入ったのではないかと言っていました。
そういえばフランキーが飛ばされて2年間を過ごしたベガパンクの故郷“未来国バルジモア”も極寒の冬島でしたよね。
今週登場した自称Dr.ベガパンクは、昨日の感想で書いたように、おそらく本人ではなくアンドロイドかロボットかアバターなのだと思いますが、きっとエッグヘッドにはオリジナルのベガパンク本人がいるのではないかと思われます。
このエッグヘッドに近い海軍本部第14支部にいるモチャ達が、ベガパンクの治療を受けているし、ヘルメッポによると新型パシフィスタの“セラフィム”もエッグヘッドにいるようですから。
研究所を構えるに当たって、ベガパンクは故郷によく似た極寒の島を選んだんでしょうか。
子供の頃の夢だった「土暖房システム」の研究を、故郷バルジモアの人々のために今も続けているなら胸熱。
ベガパンクの正義
ウォーターセブン編の頃にはもう天才科学者として名前が登場していたベガパンク。
ONE PIECE世界屈指の超人的な頭脳の持ち主であることは確かですが、その正義や価値観については、あまりはっきりしていません。
故郷バルジモアでの思いやりにあふれた少年時代のエピソードや、常軌を逸したシーザーと対立したエピソードからすると、良識と良心を持ち合わせた人のように思えます。
他方、若い頃はヴィンスモーク・ジャッジやクイーン、シーザーといったマッドサイエンティスト達と無法な研究チームを作っていたり、バーソロミューくまの人格を奪って人間兵器にするなど、倫理的に首を傾げたくなるる行動も。
今週の登場でもベガパンクがメカ・シャークの失敗として言及しているのはサニー号を食おうとしたこと。
「偵察」「報告」「砲撃」は命じているので、少なくとも「海賊は問答無用で攻撃していい」という価値観の持ち主のようです。
ま、今は政府側の人間なので不思議ではないんですけど。
で誰が助けると言った?海賊共…‼︎!
というのも政府側の人間の発言ですよね。
ベガパンクとサニー号
ベガパンクがこれまで成し遂げた偉業とされているものは
◎ 悪魔の実の伝達条件の解明
◎ 物に悪魔の実を食わせる技術
◎ 人造悪魔の実の作成
◎ 海軍の船など海楼石の加工
◎ 血統因子の解明
◎ 人工の竜を作る
◎ パシフィスタの開発(レーザーなど)
などなど多種多様で、その功績は枚挙に暇がありません。
特に、先にも述べた元王下七武海バーソロミューくまのPX0化は、ボニーの登場ともあいまって今後の展開に絡んでくると思うので、簡単におさらいしておきましょう。
元ソルベ王国の国王で、元革命軍幹部で、元王下七武海で、最近まで天竜人の“無敵奴隷”だったという、属性てんこ盛りのバーソロミューくま。
その波瀾万丈の人生は、ベガパンクの改造により最終的に人格を奪われ政府の人間兵器となるという衝撃的な形で幕を閉じたかに見えました。
世界政府にそれを許したくまの事情は未だ語られていません。
でも、くまの執刀に当たったベガパンクは人としてのくまの最期の願い、すなわち「散り散りになった麦わらの一味が帰るまでサニー号を守る」というプログラムを組み込むことを承諾し、実際に人格を失ったくまは2年間、プログラムに従って麦わらの一味に代わりサニー号を守り抜きました。
そんなことを思いながら今週のONE PIECEを読むと、ベガパンク(の巨大ロボット)が転覆したサニー号をクルー共々救い上げている絵が感慨深いです。
ベガパンクは自分がくまに組み込んだプログラムが、目の前のサニー号を守るためだったとは気づいていないかもしれませんが。
くまが人格を失っても守ろうとした船だと知ったら、ベガパンクはどう思うのかな。
ベガパンクとボニーとフランキー
次の冒険の舞台がベガパンクの研究所のあるエッグヘッドだとすると、麦わらの一味の中ではやはりフランキーの活躍が大いに期待できそうですね。
2年間をベガパンクの故郷バルジモアで過ごし、ベガパンクの設計図や発明をつぶさに研究し、その偉大さを誰より知っているフランキーが、「海賊は砲撃してよし、助ける義理はない」と思ってそうなベガパンクと麦わらの一味の架け橋になってくれそう。
そしてビブルカードの尾田っちの手書きメモとマリージョアでの行動から、バーソロミューくまの娘であろうと推測されるジュエリー・ボニーは、おそらくベガパンクに人格を失った父を元通りにしてもらうためにエッグヘッドにやってきたのでしょう。
今は政府側の人間で、政府の命令でくまを執刀したベガパンクは、果たしてボニーの願いを聞き入れるのでしょうか。
新型パシフィスタのセラフィムが既に完成しているので、世界政府にとって旧型PXの価値が相対的に低下した(もしそうならくまが哀れ過ぎるけど)とすると、ワンチャンあるかもですが。
最終章に入り、これからいよいよシャンクスや黒ひげのエピソードに突入するのか、あるいは次はエルバフに行っちゃったりするのか、と思っていたら、またしても予想の斜め上を越えてベガパンクの研究所の島とはね。
もうね。
…。
最高かっ‼︎