コーフンの月曜から一夜明け、ようやく落ち着いて今週のワンピースを隅々まで読み込み、改めて感動を新たにしているゾリラバです、こんばんは。
尾田っちが“ずっと描きたかった「ワノ国」のラストシーン”と言っていただけあって、何度読んでもこちらまでワクワクウキウキした気分になりますわー。
ルフィの乾杯の温度と共に盛大に上がった大玉の花火のシーンは特に最高ですね。
今週のワンピは、そんな楽しい祭りと宴の裏で不穏な動きも進行中。
早速、感想と考察、いってみましょう。
大人の配慮ができるジンベエ
麦わらの一味が世話になっている将軍の城の料理人達が、腕によりをかけて作った宴会のための「本膳料理」。
でも5分もじっとしていられないルフィが、2時間も料理を黙って待ってるわけがありません(笑)
祭りの準備をする花の都の屋台の匂いにつられて、我先に町に飛び出して行ったことでしょう。
ルフィほどではないにせよ、他の者達も城での堅苦しい料理より花の都の人々と馬鹿騒ぎする方が性に合ってるのは明らか。
海賊ですからね。
でも「そして誰もいなくなった」状態にならず、ちゃんとジンベエが残ってくれていました。
そもそもジンベエの一味加入の宴も、カイドウ討伐後に「今までで一番でっけェ宴をやろう」というルフィの提案で延期になっていたわけですから、ジンベエも仲間たちと町へ繰り出したかったでしょうに。
美味そうじゃ‼︎
心遣い感謝する
と料理人の苦労をいたわりお礼の言葉を述べる大人のジンベエがカッコ良すぎです。
用意してもらった食事をきちんと食べ、再びお礼を言った後に、町でみんなに合流するんだろうなー。
うん、カッコいい‼︎
やんちゃな若社長と若いスタッフを陰ながらサポートする苦労人の重鎮専務みたいで、大きくなった麦わらの一味には必要不可欠なメンバーになりそうですね。
祭りに酔うワノ国の人々
生まれて初めての祭りを、涙を流しながら目をハートにして楽しむヤマトも愛いけれど、なんと言ってもゾリラバが感動したのはこの小さな一コマ。
これって錦えもんとお鶴さんですよね⁉︎
いや、お鶴さん、ホントに無事でよかった‼︎
ホールデムによるおこぼれ町焼き討ちに遭って心配していましたが、無事に錦さんと再会できたんですね!
ルフィ達や菊の面倒を見たり、お玉ちゃんにおしるこを出してあげたり、おこぼれ町をかばってホールデムに対峙した時は、強くてしっかりした女性という印象のお鶴さんでしたが、全てが終わって20年ぶりに夫に再会した今は、錦えもんに寄りかかる後ろ姿が愛らしい娘時代を想起させます。
こんな小さな一コマで、しかも後ろ姿で、読者の万感の思いを引き出す尾田っちの画力とストーリーテラーとしての才能に、またしても感服。
お鶴さんが気丈に生きてきた20年を思うと、泣けるっす。
また、日和の正体を知ってからも小紫時代と同様に、あるいはそれ以上に「日和姫ェ〜」と慕うワノ国の人々が微笑ましいです。
“HIYORI”と書いたうちわまで持ってるし。
ワノ国一の美女と謳われた花魁が、実は稀代の英雄光月おでんの娘で、現将軍モモの助の妹ともなれば、ファンの推し活にも一層力が入ろうというものです(笑)
また、オロチを巡り一度は剣を交えたゾロと傳ジローが同じコマで笑ってるのも地味にエモいし、ウマ美ちゃんことスピードだけでなくハムレットまでちゃっかりお玉ちゃんに懐いて宴に参加しているのが和みます。
明日のメシを祝して
鬼ヶ島でカイドウと戦った全ての人が待ちに待ったであろう勝利の宴でのルフィの乾杯の音頭。
でもルフィが盃を上げて祝ったのは、カイドウを倒したことでも光月家の復活でもありませんでした。
よし‼︎
明日のメシを祝して〜〜〜〜
いくぞー‼︎
乾盃〜い!!!
そう、ルフィが真っ先に祝ったのは、ワノ国の人々が、明日、ちゃんとご飯が食べられるようになったこと。
最初にお玉ちゃんに約束したことですね。
ルフィは知らないけれど、エースが果たせなかった約束でもあります。
いやー、もうめっちゃ泣けるっす。
思ったより過激だった緑牛
ドレスローザ編はグリーンビットで初めてドフラミンゴの口から名前が出て以来、ついにその正体を表した緑牛。
いやー、色んな意味で予想を裏切られました。
植物系で草食系を連想させる緑牛という名前や、マリージョアで藤虎と話をしていた時の穏やかで緩い印象とは裏腹に、どうやらサカズキの“徹底的な正義”をリスペクトする過激な大将のようですね。
同じ「世界徴兵」で海軍に入った藤虎が、庶民派で人道的な正義感の持ち主であるのとは対照的に、苛烈な対応も辞さないタイプらしい。
よせと言ったよな?
幹部ごときにやられてちゃおれの立つ瀬がねェんだよ
というセリフから推測するに、おそらく兎丼の囚人採掘場に逃げ込んで療養していたキングやクイーンの方から、ワノ国に上陸した緑牛に闘いを仕掛けたんでしょうね。
既に満身創痍だったとはいえ、キングとクイーンが手も足も出なかったようなので、緑牛の強さは本物です。
お玉ちゃんのきびだんごで味方になったハズのババヌキまでやられていて、宴を楽しんでいるハムレットとの対比がちょっと気の毒。
緑牛の能力は、植物の根のような触手で相手の生気を吸い取るのでしょうか。
スムージーのシボシボの実の能力は、人の水分を搾り取ることが出来ますが、緑牛は栄養分かなぁ。
だから何年も食事をしなくて平気なの?
SBSで、「痩せるとモテ過ぎるから敢えて痩せないタイプのクイーンが痩せたらどうなるか」という読者からの質問に答えて尾田っちが書いたクイーンが、本編に登場しとる(笑)
でも、瀕死でもユーモアを忘れないところはクイーンを憎み切れない所以ですね。
それにしても問題は緑牛が、ルフィの首を取る気満々なことですねェ。
しかも動機がサカズキに「ようやったのう」とホメられたいからって。
子供かっ‼︎
そのサカズキにワノ国には手を出すなと言われているのに。
ルフィ達はまだまだすんなりワノ国を離れられなそうですねぇ。
バギー、あんた一体何したの⁉︎
半年分くらいの驚きがてんこ盛りの今週のワンピで、最後に出たびっくり情報は、先週アプーによって匂わされ、今週のサブタイトルにもなっている“新しい皇帝達”。
カイドウとビッグ・マムが四皇の座から堕ち、シャンクス、ティーチにルフィが加わって三皇になるのか、あるいはキッドとローも含めて五皇になるのかと思っていたら。
なんとバギー入りの四皇キター‼︎
ワンピースコミックス25巻の表紙が、シャンクス、ティーチ、ルフィ、バギーなので、この4人が未来の四皇では、という予想は聞いたことがありましたが、まさかホントにバギーが来るとはねぇ。
一体何がどうなったらそうなるのか。
ワンピースの超初期にルフィにのされた戦闘力はショボいバギーが、強運と要領の良さと謎のカリスマ性だけで王下七武海になったのもびっくりでしたが、とうとう本人が妄想してたとおり、本当に四皇になってしまいましたよ。
世界会議(レヴェリー)で王下七武海の撤廃が決まり、海軍が彼らを捕らえに行った時も、ミホークやハンコックやウィーブルが易々と捕まるとは思えないから、危ういとしたらバギーくらいか?と危惧してましたが、とんでもなかった‼︎
ホントに何が起きたのでしょうね。
キッドが持ってきた新聞を見てルフィの目が飛び出しているのも、自分の写真ではなくバギーに驚いたのではないかしら(笑)
緑牛が「外の世界はめちゃめちゃだぞ……」と言っているように、レヴェリー以降、海軍本部大将と革命軍との衝突などを経て、何か大変なことが世界で起きているのは確実です。
インペルダウンや頂上戦争や映画“スタンピード”で描かれたように、大混乱や騒ぎに乗じて漁夫の利を得たり、何も活躍してないのにちゃっかり最後は勝ち組にいるのは、バギーの最も得意とするところ。
今回も愉快な誤解とか部下の的外れな崇拝とか棚ボタの勝利とか、なんかよーわからんいろんな笑える強運が重なって、こういう結果になったんでしょうね。
いや、もうね。
1ヶ月後が楽しみ過ぎます。
みんなでさらヘビ先生になって待ちましょう♫