興奮の“解放のドラム”から一夜明けて、改めてルフィとジョイボーイと太陽神ニカについて考察してみたくなったワンピスト、ゾリラバです、こんばんは。
今週のONE PIECEの最新話で、ルフィ=ジョイボーイがほぼ確定しました。
ドンドットット、ドンドットット‼︎
その衝撃的な事実をもたらしたのは象主(ズニーシャ)なので、本当はゾウも比較考察の表に入れたいところなんですが、表がゴチャると読みにくいので、ちょっと後から別に考えたいと思います。
また、世界会議(レヴェリー)後に何かが起きたらしいアラバスタも、800年前に“ある巨大な王国”に勝利した側にもかかわらず、マリージョア移住を拒んでポーネグリフを“護り続けて”いることから、語りたいことがいろいろあるのですが、同じ理由で表には含めず後述します。
とりあえず、空島と魚人島とワノ国。
なお、「空島」は、ONE PIECEでいくつか登場していますが、ここでは、元々空にあった空島ではなく、400年前にジャヤから分離して空に打ち上げられたスカイピア(アッパーヤード)について考察します。
まずは注目すべき要素の比較だよー‼︎
空島と魚人島とワノ国の比較
空島 | 魚人島 | ワノ国 | |
成立時期 | 約400年前に、ジャヤ島の一部が「突き上げる海流(ノックアップストリーム)」によって空に打ち上げられて成立(ジャヤ自体は約1100年前には既に存在し、約800年前に古代都市シャンドラが滅ぶ) | 不明だが、約800年前にジョイボーイが当時の人魚姫宛ての手紙を残していることから、それ以上の長い歴史があると思われる | 不明だが、約800年前に生まれたトキの両親がワノ国出身であることから、それ以上の長い歴史があると思われる |
信仰対象 | 太陽の神、雨の神、森の神、大地の神(400年前はカシ神=蛇も) | 太陽神ニカ?陽樹イヴが海底にもたらす“タイヨウ”に憧れ | 明王、大口真神 |
歴史の本文(ポーネグリフ) | 古代兵器ポセイドンとその在り方について記した通常のポーネグリフ有り | ジョイボーイが人魚姫に宛てた謝罪を記した通常のポーネグリフ有り。26年前にはロードポーネグリフも存在したが現在は不明 | カイドウが所有するロードポーネグリフが有ると思われる |
世界の秘密に関わると思われるその他の未回収の謎 | エネルの月への“還幸”が意味するもの | 海王類がひく“方舟”ノアの用途と古代兵器ポセイドン(=人魚姫)の役割 | 開国が“世界の夜明け”にもたらす意味 |
世界政府との関係 | 世界政府非加盟 | 世界政府加盟国 | 世界政府非加盟 |
800年前に起きたこと
やはりこうやって整理してみると、「800年前」と「太陽(神)」というキーワードが、ONE PIECEという物語の大きな謎を解く鍵として、非常に重要であることが良くわかります。
そこでまず、約800年前に起きたことを改めて列挙すると
○「空白の100年」が終わり、「ある巨大な王国」が滅ぶ。
○勝利した20人の王によって世界政府が作られる。
○アラバスタのネフェルタリ家を除く19人の王がマリージョアに移り住み、天竜人となる。
○ジョイボーイが存在し、当時の人魚姫に謝罪する文章を刻んだポーネグリフを魚人島に残す。
○ワノ国の石工の一族「光月家」が、ポーネグリフに古代文字を刻み世界各地にばらまく。
○ジャヤの古代都市シャンドラがポーネグリフを守るために戦い滅ぶ。
○ジョイボーイの仲間だった象主(ズニーシャ)が罪を犯し、以来歩くことしか許されなくなる。
こうやってONE PIECE世界の歴史の重要な転換点である800年前の出来事を眺めるたびに、そもそも世界政府が「ある巨大な王国」の存在をひた隠しにしているのはなぜだろうという疑問が湧きます。
オハラのように、島ひとつを消滅させ住民を根絶やしにしてまで。
どんなに大昔に酷いことをして一国を滅ぼしていようと、歴史は勝者が作るものなので、いくらでも都合の良いように捏造だってできたはず。
あ、そうか。
それをさせないために作られたのがポーネグリフですね。
ただそれでも800年経ってなお、真実が広まっては都合の悪いことってちょっと思いつかないんですよね。
例えばとんでもなく卑怯で卑劣な手段で「ある巨大な王国」を滅ぼして世界の支配者となったのが現在の世界政府だとしても、800年経ってその事実が明かされたからといって今さら正統性や信頼性が揺らぐかな。
もし揺らいだとしても統治に支障が出るほどかな、という根本的な疑問があります。
だから、世界の人々に知られたら外聞が悪いとか政府の権威や評判が落ちるというレベルではなく、もっともっと都合の悪い、隠さなくては存在が揺らぎかねない理由が世界政府にはあるはず。
だからこそ「誰かがワンピースを見つけたら世界がひっくり返る」んだろうなぁ。
「太陽」と「月」が意味するもの
今週のONE PIECE最新話で、カイドウが死を確信したルフィが「にかっ」と笑って蘇った描写と、その瞬間にズニーシャが「ジョイボーイが帰ってきた」と感じた描写から、ルフィ=ジョイボーイはほぼ確定しました。
カイドウの「おまえも…ジョイボーイには…なれなかったか‼︎」というセリフや、ズニーシャの「帰ってきた」という表現から察するに、“ジョイボーイ”とは「なる」もの、すなわち人名、固有名詞ではなく、「海賊王」のような称号なのでしょう。
苦しむ人々に喜び(joy)をもたらし、世界に何らかの影響を及ぼす者に与えられる称号。
では太陽神ニカはどうなんでしょう。
ニカについてはまだ情報が少ないですが、にかっと笑う太陽のような笑顔は、まさに太陽神に相応しいですよね。
ここからはまだ推測の域を出ませんが、800年前に生きた“ジョイボーイ”もルフィと同様、太陽のように笑う青年だったのかも。
そして当時の人々を奴隷の苦役から解放し、ある土地(たぶんタイヨウに憧れる魚人島)では太陽神ニカと呼ばれる伝説になったと。
ニカが本名だったかはわかりません。
にかっと笑う笑顔が印象的だからニカ、というのもやや安直な気もしないでもない(笑)
ひとつわからないのは(わからないことはたくさんありますが)、太陽と月の関係です。
滅ぼされた「ある巨大な王国」の人々は月から来た高度な文明を持った人々らしいこと、ワノ国では光月家や天月家など「月」が付く家が将軍や大名を輩出していること、エネルの故郷ビルカでは「神は月に存在するべきもの」とされていたことなど、これまでワンピースには「月」のモチーフがたくさん登場しました。
でもここにきて最近、ジョイボーイ絡みで「太陽」のモチーフがたくさん出ていますよね。
これはなぜなんだろう。
太陽と月。
無関係とは思えないガネ。
ジョイボーイとしての覚醒
いやはや、それにしても長年にわたって張り巡らされてきた伏線のなんとスケールの大きなことか。
双子岬でログポースが示す航路は7つもあるのに、「世界の秘密」に関わる重要な国をルフィ達が全て訪れているのは、海賊王になる男の持つ強運かもしれません。
ただ、これら重要な国の危機を救い、王族など重要な人々を味方につけてきたのは、ルフィの意志と力と人柄によるものです。
ワノ国出航後に待ち構えているという大規模な戦いを前に、ルフィが“ジョイボーイ”として認識される覚醒を果たしたことで、何がどう変わっていくのか。
ワノ国編もいよいよ終盤。
ルフィから目が離せません。
尾田っちが昨年末に「とにかくルフィ!主人公に注目してください‼︎」と言った意味がようやく少しずつ分かってきたぞ〜♫