お年寄りなどを狙って犯罪を繰り返している強盗団の指示役が「ルフィ」を名乗っているという腹立たしいニュースと、さらにその凶悪犯を“盗賊王”などと呼んでいるマスコミの悪ノリにうんざりし、朝からプンスカしているゾリラバです、こんにちは。
ワンピースファンの気持ちを逆撫でする犯罪と報道ぶりに腹が立ったので、今日は我らがONE PIECEのルフィが、海賊であってもファンにとっては“ヒーロー”であることを語りたくなりました。
そこで久々にルフィの名言ランキング、やりたいと思います。
普通のルフィの感動したセリフランキングは以前もやったので、今日は、「正義を語らないルフィがそれでもみんなのヒーローであることを示すセリフランキング」(長い‼︎)、やりたいと思います。
ルフィは「海賊」であって「ヒーロー」ではないと自分で言っているように、ワンピース世界で「正義」を掲げる海軍から見れば“無法者”だけど、それでも多くのファンがルフィの行動に魅了され、ルフィの「正しさ」に共感するのには理由があります。
“2年後”のシャボンディでニセ麦わらの一味が現れた時も、当のルフィ達はあまり意に介してませんでしたが、ファンとしてはルフィを騙る犯罪者への腹正しさは、本物のルフィの魅力を語らないと収まらない‼︎
では、早速いってみましょう。
第5位
まずは第5位‼︎
ドロドロドロドロ……
…
…
これはおれにメシをくれた玉への恩返し
その始まりだ
(ONE PIECE巻91第918話)
支配階級が捨てた食糧に頼って命を繋いでいる「おこぼれ町」の貧しい人々に、大量の食料を運んで来たルフィ達。
新鮮な食べ物や何年ぶりかのきれいな飲み水に大喜びし、ルフィ太郎をヒーローのように讃える人々にルフィが言った言葉ですね。
ルフィにとっての行動原理は、「貧困や格差の解消」「被支配者の救済と解放」といった堅苦しい言葉とは無縁です。
「強きを助け弱きをくじく」という伝統的ヒーローの正義感ともちょっと違う。
もっと自分の感情や欲求や「メシをくれたいいヤツ」への感謝に根差した、手の届くところにある正しさとでもいいましょうか。
そういうルフィの真っ直ぐさが、結果的に王家を救ったり国を守ったり歴史を動かしたりするから、ほんとワンピースは面白いんですよね。
このセリフも、命を救われたルフィのために、誕生日にしか口にできないなけなしの白米を振る舞ったお玉というけなげな少女の行為が、ルフィの行動の根っこであることを示すもの。
ルフィがワノ国編で独裁者カイドウと戦ったのも、原点はモモの助達の仇討ちを助けるためと、お玉が「腹一杯メシを食える国」にしてあげるためです。
四皇カイドウを倒せば、ルフィの夢である「海賊王」に近づくということすら、ルフィの頭にはなかったでしょうね。
第4位
続いて第4位‼︎
ドロドロドロドロ…
…
…
うるせェ‼︎
おれは目の見えねェお前を無言でぶっ飛ばすことなんてできねェ‼︎
(ONE PIECE巻80第799話)
盲目の海軍大将藤虎と闘う際、ルフィがいちいち狙う場所を声に出して告げたために、むしろ侮辱されみくびられたと思って怒った藤虎に対して、ルフィが放った言葉。
盲目であっても圧倒的な強さで海軍大将に任じられた藤虎にしてみれば、敵であり海賊であるルフィの「配慮」は片腹痛く苛立たしいものだったかもしれません。
でもルフィにとっては、頭で考えた「配慮」ではないのでしょうね。
いくら相手が気配を察する見聞色の覇気の持ち主だろうと、「化け物」と言われる強さの海軍の最強戦力であろうと、不利なハンデがある相手とのバトルで、ハンデを利用するようなやり方で勝つのは嫌‼︎という海賊王を目指すルフィの本能なのだと思いました。
自分より強いであろう海軍の最高戦力にさえ、フェアでありたいと強く願うルフィ。
弱い者を狙って暴力を振るう犯罪者とは対極です。
第3位
続いて第3位‼︎
ドロドロドロドロ…
…
…
ここが本当にあいつの国ならもっと…!!!
笑ってられるはずだ!!!
(ONE PIECE第204話)
「国」だの「政治」だの「支配」だのに全く興味がないのに、やたらと国家的な陰謀に巻き込まれるルフィ達麦わらの一味。
そして仲間や友達や一宿一飯の恩義がある人を助けているうちに、救国のヒーローになることもしばしば。
このセリフは、アラバスタ王国の王女ビビを助けて王家乗っ取りの陰謀にぶつかったルフィが、首謀者である王下七武海クロコダイルと対峙した時のセリフです。
国を返してもらうと言うルフィに、「国?可笑しな事を言う奴だ…国はこれから貰うのさ」とうそぶくクロコダイル。
それに対して、アラバスタ王国の危機を救うために何年も泣きながらひとり戦ってきた王女ビビを知るルフィから出たセリフがこれでしたね。
政治とか難しいことは分からないし関心もないけど、仲間の夢とそれに向かう勇気には決して背を向けないルフィらしい言葉です。
初めから国や世界を救おうなんていうヒーローはどこか嘘くさい。
目の前の人の涙を見過ごさない人こそが、本物のヒーローなのかも。
第2位
どんどんいきましょう。
続いて第2位‼︎
ドロドロドロドロ…
…
…
なんでもかんでもお前は手の中に閉じ込めて……!!!
どいつもこいつも操ろうとするから
おれは息がつまりそうだ!!!
(ONE PIECE巻79第790話)
ビビのアラバスタ王国とストーリーの構図が良く似ていた国がドレスローザ。
アラバスタはルフィ達の尽力で王下七武海クロコダイルの王家乗っ取りを未然に防げましたが、ドレスローザは同じ王下七武海のドフラミンゴに既に10年間、支配されていました。
ドフラミンゴ一派に陥れられ地位を追われた前王の孫娘レベッカと知り合ったことで、ルフィはドフラミンゴと闘うことになります。
人を自在に操る能力を持ち、国民を意のままにしようとするドフラミンゴに対し、最後の技を繰り出す際にルフィが言った言葉がこれですね。
自由を何よりも愛するルフィにとっては、人々の行動の自由を奪って操り人形のように動かしたり、国民を鳥かごの中に閉じ込めて命をゲームのように弄ぶドフラミンゴは許しがたかったことでしょう。
第1位
いよいよ第1位‼︎
ドロドロドロドロドロドロ…
………
……
…
支配なんかしねェよ
この海で一番自由な奴が海賊王だ!!!
(ONE PIECE巻52第507話)
ルフィが海に出たのは「海賊王」になるため。
これはワンピース第1話から全く変わっていません。
そしてルフィにとって「海賊王」が意味するものが何かがはっきりしたのが、このセリフです。
のちにルフィの師匠となるレイリーから、「海賊王」を目指すなら、行く手にはまだまだ強い敵が待ち構えている、君にこの強固な海を支配できるのか、と問われ、笑顔と共にルフィが答えた海賊王の定義ですね。
かつての海賊王ゴール・D・ロジャーが、「おれの財宝か?欲しけりゃくれてやるぜ…」と言ったのが大航海時代の始まりでしたから、「海賊王」を目指す者の中には財宝目当ての輩も多いでしょう。
「海賊王」の称号や名声、あるいは「最強」の証明を求めて海に漕ぎ出した海賊もいるはずです。
でもルフィにとっての「海賊王」の意義は、「この海で一番の自由」なんですね。
支配するのもされるのもお断り。
「自由」でいるためにはそれを阻む者、行く手に立ち塞がる者とは拳を交えないといけないし、大切な仲間を失わないためには強くならないといけない。
でもルフィが強さを求める理由はそれだけ。
くあー。
やっぱりカッコいい。
時としてわがままだったり自分勝手だったり無茶苦茶だったりに見えるルフィですが。
自由を愛するがゆえに、他人の自由と意志もきちんと尊重するし、弱い者から奪ったり、自分の考えを押し付けたり、人を思い通りに動かそうとしたりすることは決してありません。
きっかけがきっかけだけに、今日のなんでもランキングはだいぶ長くなりましたが。
思うままに書き殴ったら少し落ち着いてきました。
ルフィの好きなセリフランキングでは、仲間を思うルフィの名言がたくさんランクインしたのですが、今回はだいぶ様変わりしましたね。
ゾリラバと同じ怒りと憤りを感じたワンピファンの方々の溜飲も、一緒に少しは下がると良いのですが。
冒頭で書かれてました事、同感です!
こういうのやめてほしいですよね…。
私も、ワノ国編でのこの台詞が好きです!
「これはおれにメシをくれた玉への恩返し」
アンパンマンのやなせさんが語ってらっしゃいましたが、「強いだけではヒーローでなく、困ってる人を助けてあげる人がヒーロー」だと。
コメントありがとうございます!共感していただけて嬉しいです。また、アンパンマンと対比しての素敵な感想も感謝です。