長い間謎だった天才ベガパンクに関する情報が最近一気に明かされて、改めてワンピースをウォーターセブン編辺りからじっくり読み返したくなっているゾリラバです、こんにちは。
ナレッジキング対策の勉強をしている時など、ワンピースを読み返す機会は多いですが、知識の確認と物語に没入するのはまた別。
没入すると一つの章だけでも軽く数時間経ってしまうので、平日夜にうっかり読み始めたりすると大変なことになりますよね。
さて今日は、ベガパンクの功績と彼が昔所属していた違法な研究機関MADSに関して、いつものように歴史年表形式でまとめてみたいと思います。
ONE PIECE最新話の扉絵でも、ジャッジとシーザーが昔を思い出しながら熱い殴り合い？をしているので、今夜はMADSの曲者どもについて、ガッツリ語るでよ〜
少年時代のベガパンク
“偉大なる航路（グランドライン）”前半の海にある冬島のバルジモアに生まれたベガパンク。
現在は「未来国バルジモア」と呼ばれていますが、これは人類の500年先の未来をいく頭脳の持ち主ベガパンクを生んだ国ということで後世に付けられたものでしょうね。
現在ベガパンクが研究所を置いている「未来島エッグヘッド」のように。
幼い頃から天才っぷりを発揮していて、今も故郷バルジモアには、人類の財産と言われる人体や動物、兵器などの研究が残っています（研究所の一つはフランキーがうっかり爆破してしまいましたが）。
しかし天才ベガパンクは子供の頃から、「頭の中の完成図に現実がついてこれない」「（アイデアを）実体化する技術と資金がない」ことに悩んでいたようです。
そして極寒の故郷の人々のために島全体を温める“土暖房システム”を考えたのに実現できなかったベガパンク少年は、「みんなを楽にしてやれない」と泣くような心優しい子供だったと。
MADSでの研究
そんなベガパンクがいつ故郷を後にしたかは謎ですが、その後、違法な研究機関MADSに所属することになります。
ベガパンクが創設者なのか。
いつ頃からいつ頃まで、MADSとしてチームで研究していたのか。
最初からシーザーやヴィンスモーク・ジャッジやクイーンがいたのか。
この辺りはまだよく分かりませんが、この面子を見る限り、文字通りイカれた狂気の科学者集団という感じですね。
ヨンジがサンジに語ったことによると、ジャッジが所属していたのは子供達が生まれる前ということなので、25年以上は前ということになります（レイジュが24才だから）。
そして最近、ロビンの故郷オハラがバスターコールで滅亡した22年前にベガパンクがオハラを訪れた際には、既に政府の雇われ科学者（パンクハザード所長）になっていたことが判明しましたね。
MADS時代にベガパンク達が研究していた内容としてはっきり分かっているのは、まず血統因子の研究。
ジャッジはMADS解散後もその研究を続けて、ジェルマのクローン兵士を量産したり、サンジ達息子の血統因子を操作したりしていました。
それからレーザー。
これはベガパンクとクイーンは実装に成功していますが、シーザーは持っていない技術（フランキーのレーザーに興味を示していた）なので、MADSでの業績なのか、その後の独自の研究成果なのか、はっきり断定できません。
MADS関係者の歴史
ではベガパンクをはじめとするMADS関係者の経歴と業績を年表でまとめてみましょう。
2022.12.8
| 関連事象 | 関係者の年齢 | |
| 65年前 | ベガパンク、“偉大なる航路（グランドライン）”の冬島バルジモアに生まれる。 | |
| 56年前 | ヴィンスモーク•ジャッジ、“北の海（ノースブルー）”ジェルマ王国に生まれる。 クイーン、“偉大なる航路（グランドライン）”に生まれる。 | |
| 55年前 | シーザー・クラウン、“偉大なる航路（グランドライン）”に生まれる。 | |
| 25年以上前 | ベガパンク、MADSでジャッジ、クイーン、シーザーらと兵器の研究を行う。血統因子を発見。 世界政府に違法な研究を咎められ、MADS解散。 | |
| 24年前 | レイジュ、ジェルマ王国の国王ヴィンスモーク・ジャッジと妻ソラの長女として生まれる。 | ジャッジ32才 |
| 22年前 | 政府の雇われ科学者となっていたパンクハザード所長ベガパンク、バスターコール後のオハラを訪ね、偶然ドラゴンに会う。 ベガパンク、エルバフの巨人達がオハラの湖から本を引き上げるのを目撃し、エルバフを訪ねる。以後、密かにクローバー博士達の研究を引き継ぐ。 ジャッジ、ソラが身籠った4人の息子達の血統因子を操作する。 | ベガパンク43才、ドラゴン33才 ジャッジ34才 |
| 21年前 | ジャッジの息子として、イチジ、ニジ、サンジ、ヨンジ誕生。 | ジャッジ35才 |
| 20年以上前 | クイーン、百獣海賊団に加わる。以後、絡繰動物や細菌兵器などを開発する。 | |
| 4年前 | シーザー、危険な思想と研究により、世界政府科学班を追放され、賞金首になる。 | シーザー51才 |
| 2年以上前 | ベガパンク、政府の科学者として悪魔の実の能力の伝達条件の解明や海楼石の軍艦への応用などの研究成果をあげる。 |
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| 2年前 | ベガパンク、バーソロミュー・くまに人格を奪う改造を施し、パシフィスタPX-0とする。 頂上戦争に大量のくま型パシフィスタを投入する。 | ベガパンク63才 くま45才 |
| 2年前から現在 | シーザー、立ち入り禁止となっていたパンクハザードに密かに戻り、ドフラミンゴの指示でSMILEの原料となるSADを製造したり、ビッグ・マムからの資金提供を受けてヒトの巨大化の研究を行う。 |
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| 現在 | ベガパンク、SSG（海軍特殊科学班）班長として、「未来島エッグヘッド」で新型兵器セラフィムを開発する。 クイーン、鬼ヶ島決戦でサンジに敗れ、その後、兎丼で緑牛に干上がらせられる。 ベガパンク、ドラゴンと通話し、自分の死期が近いことを告げる。 ベガパンク、ルフィと出会う。 ベガパンク、エッグヘッドから連れ出してくれるようルフィに依頼。 トットランドから逃げそびれたシーザー、ジェルマに救われ王国に行き、ジャッジと殴り合い。 | ベガパンク65才 クイーン56才 ドラゴン55才 ルフィ19才
ジャッジ56才、シーザー55才 |
年表を整理してみて、改めてちょっと謎だと思ったのは、シーザーが現在40才ということは、MADSにいた頃って、まだ10代半ばと思われること。
冒頭述べたように、少なくとも22年前には解散していたMADS（その後ジャッジがジェルマ王国に戻りソラと結婚してレイジュが生まれたとすると、解散は25年以上前の可能性大）ですからね。
シーザー、めっちゃ早熟⁉︎
（追記）
ビブルカードのシーザーの年齢が、「40歳」から「55歳」に訂正されましたね。
おかしいと思ったわー。
ベガパンクの業績
ベガパンクの発明、発見、創造とされているものについても、改めて列挙してみましょう。
| 業績 | 時期 | |
| 生物学 | ○血統因子の発見 ○人造悪魔の実の制作 ○悪魔の実の能力の伝達条件解明 ○物に悪魔の実を食べさせる技術の開発 ○人工生物（ドラゴン）の創造 | MADS時代 政府科学班 |
| 工学 | ○サイボーグアニマル制作 ○黄猿のレーザーの応用 ○海楼石の軍艦への応用 ○パシフィスタの制作 ○セラフィムの制作 | 少年時代 政府科学班
SSG班長 |
それぞれの思惑
ベガパンクは、子供の頃のエピソードや最近のルフィとのやりとりからすると、良い人っぽい印象ですが、ジュエリー・ボニーが指摘したように「科学への探究のためなら犠牲を厭わない」ところはありそうです。
これは想像するに、子供の頃の故郷での体験が影響しているんじゃないかなぁ。
どんなに天才的な頭脳を持っていても、構想を実現する資金がなければ、文字通り「絵に描いた餅」になってしまうと。
22年前にドラゴンに世界政府入りをとがめられた時のやりとりからも、自分の才を活かせる資金は世界政府にしかないと判断した様子が伺えます。
しかし彼が明らかに他のMADSの同僚達と違うところは、最新話（第1068話“天才の夢”）からもわかるように、その天賦の才を私利私欲に使おうとは思っていないこと。
たとえばヴィンスモーク•ジャッジは、MADS時代の研究を自国で続けてクローン兵士を大量生産したり、子供達の血統因子を操作したりしてるわけですが、それは“北の海”制覇という野望を叶えるため。
シーザーやクイーンに至っては、如何に殺傷力の高い兵器を生み出すかにしか関心がないようにさえ思えます。
シーザーは化学兵器。
クイーンは生物兵器。
この2人はいずれも、大量殺戮に悦びさえ感じる悪の科学者、マッドサイエンティストと言えるでしょう。
おそらく知的好奇心と探究心という共通点のみで研究を共にしていた4人だと思いますが、ベガパンクの圧倒的な頭脳により何とか曲者達もまとまっていたのかもしれません。
ベガパンクの才に嫉妬しながらも魅了されていたのが、他の3人だったということなんじゃないかな。
本編も扉絵のサイドストーリーも、今後の展開が超楽しみでござる。
