ワンピース第1067話“PUNK RECORDS”感想・考察(その2)ベガパンクとボニーをルッチ(世界政府)から守る闘い

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ワンピース第1067話“PUNK RECORDS”感想・考察(その2)ベガパンクとボニーをルッチ(世界政府)から守る闘い

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ハロウィンが終わった途端に街でクリスマスの飾り付けを目にするようになり、時の流れの速さにめまいがする「季節のうつろいをゆっくり味わいたい派」のゾリラバです、こんにちは。

といいつつワンピースおせちはとっくに注文完了してるんですけど。

今から元旦が待ち遠しいです(どっちだ)。

 

さて、ゾリラバの晩秋事情はさておき、今週も新しい情報がてんこ盛りだったワンピース、早速昨日の感想の続きからいってみましょう。

 

完璧主義の天才

ワノ国でのモモの助の活躍を見て、いったいどこが「失敗作」だったんだろうと思っていたベガパンクの人造悪魔の実でしたが…

ちゃんと大きくて頑丈な龍になれたし、焔雲も「熱息(ボロブレス)」も出せたし…

 

その答えはなんと色‼︎

確かにみんなが青龍のカイドウとモモの助を区別できていたのは、モモの助がピンクの龍だったから。

それを聞いて「大失敗じゃあ〜〜〜‼︎」と嘆くベガパンクですが、ルフィの言うとおり「いいだろそこは……‼︎」ですねー。

 

逆に言えば、色以外はカイドウと同じポテンシャルがモモの助にはあることがこれで確定です。

いわば光月おでんから受け継いだ生来の血統因子と、カイドウを四皇たらしめた悪魔の実の能力の血統因子のハイブリッド。

モモの助、to be 最強じゃん‼︎

 

伝説の鉄の巨人

ルフィ達が見つけた巨大ロボは、900年も前、すなわちPUNK-1シャカが説明した先進的な文明が栄えた時期に作られたものでした。

そしてなんと、この鉄の巨人は200年前にマリージョアを襲撃したと。

200年前といえば、魚人島の歴史で思い出す重要な出来事がありますね。

すなわち

 

○200年前までは、魚人や人魚は「魚類」に分類されていたこと

○世界政府が魚人島との交友を発表したこと

○リュウグウ王国が初めて世界会議(レヴェリー)に参加したこと

 

今週登場した鉄の巨人によるマリージョア襲撃は、間違いなくこうした歴史的変化を促すキッカケとなったのでしょう。

とすると次に湧く疑問は、

○魚人島と900年前に作られた鉄の巨人にはどんな関係があるのか。

○900年も前から存在していた鉄の巨人が、200年前に突然目覚めて(?)マリージョアを襲ったのはなぜか。

ですね。

謎の巨大ロボにマリージョアを急襲され怯えた天竜人達が、何らかの理由で魚人島を取り込み懐柔しようとしたから、200年前の歴史的な政策転換が為されたんだろうとは推測できます。

でもそもそも900年前の文明から生まれた鉄の巨人と、魚人島の関係が謎ですよね。

 

エッグヘッドからの脱出

そして今週、初対面のルフィにベガパンクが頼んだのは、なんと自ら心血を注いで作った街や研究所のある未来島エッグヘッドから、自分を連れ出してほしいということ。

理由は恐らく、自分が世界政府から命を狙われていることを知り、自力での脱出が困難と考えているから。

で、なんで脱出したいのかといえば、これはまだ想像ですが、昨日書いたとおり、単に命が惜しいから逃げ出すというよりは、くまを治すというボニーの悲願を叶えようとしているのではないかしら。

 

そう考えると、現在くまがかくまわれている革命軍のドラゴンにベガパンクがわざわざ電話した理由も説明がつきます。

ベガパンクは自分の死を予期しても、おびえるというより淡々と受け入れているようでした。

その後のボニーに対する態度を見ても、単に死期を悟ってドラゴンに別れを告げるためだけに電話したとは思えません。

ルフィがやってきたことに“運命”を感じるという発言は、ドラゴンの息子であり今や四皇となったルフィなら、自分を無事に脱出させられるという希望が湧いたのではないでしょうか。

 

ルッチ襲来

ベガパンク抹殺の指令を受けてエッグヘッドに乗り込んできたロブ・ルッチ率いるCP0。

標的はもちろんベガパンクでしょうが、ボニーがいるという情報を得て「脱走を繰り返す目障りな女」で「もう用済み」だからボニーも「出会ったら消す」と。

ルッチのブレない“非情のライセンス”っぷりは健在です。

 

ワノ国でルッチがCP0の同僚に伝えた“ニコ・ロビン捕獲指令”もまだ生きているはずですが、どうやら麦わらの一味がいることはまだ気づいてなさそうですね。

知れば当然、ロビンも標的に加えるでしょう。

サンジくんは早くも臨戦態勢です。

 

ただ、以前も書きましたが、メタ的にはここでルフィがルッチと再びガチバトルをするかなーという疑問があります。

2年でルッチも強くなってるだろうけど、もはや四皇まで倒したルフィの敵ではないんじゃないかなと。

船番でサニー号に残ったためにしばらく登場してないゾリラバのゾロ(とブルック)が、あっさりルッチ達を追い払っちゃったりすると、ウォーターセブン以来の麦わらの一味のとてつもない成長が分かってワクワクするけどなー。

 

ただ、未来島エッグヘッドには、圧政に苦しむ民も倒すべき巨悪もいなそうだから、そもそもルフィ達はそんなに長居しないかもですね。

ま、そういう予想の裏を描いてくるのが尾田っちだから分かりませんけど。

個人的にはストーリーが長くなる(=完結が先延ばしになる)のは大歓迎なのでそれもオケ‼︎

 

世界政府にとってのボニーの価値

ルッチがボニーのことを「もう用済み」と言ったのは、2年前に赤犬が黒ひげティーチに捕まったボニーを見て「すべて終わった」と言ったことと同じ意味なのでしょうか。

当時ティーチは、ボニーに億越えの懸賞金がかかっていることを訝っていました。

今思えば、それほど力があるわけでも残虐非道でもないボニーに高額の懸賞金をかけたのは、それほどボニーを捉えることが世界政府にとって重要だったから。

そしてもはや「用済み」になったとすれば、やはり父親であるくまのことが関係しているのでしょう。

ボニーを人質にしてくまを言いなりにさせるくらいのことは、世界政府なら躊躇わずやりそうだし。

そう考えると2年前サカズキが全て終わったと言ったのは、くまが完全に人格を奪われたことで。

今回のルッチの「もう用済み」というのは、新型パシフィスタのセラフィムが完成して、くまはもう警官や天竜人の無敵奴隷くらいしか使い道がなくなったということなのかも。

ひどいことするわ。

 

くまの謎の行動

そんなくまは現在、革命軍に保護されてカマバッカ王国にいます。

革命軍の南軍軍隊長リンドバーグによって、傷ついた体を修理してもらっていたようですが。

突然、走り出したくまさん。

自我を失っているはずのくまに何が起きているのかと慌てる革命軍の面々ですが。

やはりこのタイミングでのくまの謎の行動の原因は、娘のボニーでしょう。

 

人格を失った以降もくまが自主的に行った行動が過去にひとつありました。

それは麦わらの一味の誰かが戻ってくるまで、シャボンディでサニー号を守ること。

これは、人格を失う手術の前に、ベガパンクに頼んで予めプログラミングされていました。

もしかしたら、頼んだプログラミングはそれだけじゃなかったのかも。

人格を失った後の自分に課した唯一のミッションがサニー号を守ることというのは、フランキーでなくてもちょっと違和感があったんですよね。

例えば娘のボニーの命が危険にさらされたときは駆けつけて守るといった行動もプログラムしてたのなら胸熱。

 

もしくは、自我を失っても娘に対する愛情がくまに本能的な行動をとらせていると考えることも可能でしょうか。

あまり論理的ではないけど、そっちの方がエモいかもですね。

CP0がボニーを始末しようとしていることを遠く離れた地で感じ取ったとすると、「事前プログラミング説」より「父性本能による直感説」の方が濃厚でしょうか。

どっちでもきっと泣けるけど。

 

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