2週間ぶりの“ONE PIECE”を読んで、わずか十数頁にこれだけの喜びと驚きと不安と恐怖と衝撃と謎を盛り込める尾田っちの天才っぷりに、まず感動を禁じ得ないゾリラバです、こんばんは。
いやいやいや。
何このオールスターキャスト!
みんなまとめて出しちゃえみたいな!
ワノ国編が終わって、幕間はまた興奮の展開がいろいろあるだろうとは思ってましたけど。
一気に世界の大物達がこれだけ登場したら、そりゃ興奮しますって。
うぇーん‼︎(←いろんな感情がぐちゃぐちゃになっている)
とりあえず心を落ち着けて最初から順番に見ていきましょう。
以下、本日発売の週刊少年ジャンプに掲載された“ONE PIECE”最新話の内容に触れますので、コミックス派、アニメ派の方はネタバレご注意ください。
シャンクスとマルコ
事前の公式チョイ見せで、シャンクスとマルコの会話が描かれ、2、3日前からワクワク状態で開いた今週のワンピース第1059話。
シャンクス達赤髪海賊団が、マルコをワノ国から白ひげの故郷スフィンクスまで送り届けてあげたわけですねー。
ついでに「何だうちの仲間になるんじゃねェのか⁉︎マルコ」と、本気とも冗談ともつかない勧誘をするシャンクス(笑)
まだ白ひげが健在だった頃、白ひげ海賊団を訪れたシャンクスが
お!1番隊のマルコだな
お前ウチに入らないか
(“ONE PIECE”第434話)
と勧誘してたことを思い出すエモいやりとりですねー。
泣く子も黙る四皇シャンクスの船を「乗り合い船」扱いしたり、シャンクスの勧誘に「もうこりごりだよい‼︎大海賊の子守りは‼︎」と返すマルコの頭の回転とユーモアセンスも相変わらずです。
白ひげとエースの弔いにシャンクスが尽力して以来、マルコとは気心が知れた親しい間柄になったんでしょうね。
子守りと言われて
バーカおれは手ェかからねェよ‼︎
なァベック‼︎
というシャンクスと
かかる
ときっぱり答えるベン・ベックマンのやり取りも最高なり。
ベックマン、海賊王仕込みの自由奔放な船長に苦労してそうだよなー(笑)
マルコのセリフにはオヤジもあの世で苦笑してそうです。
おれをガキ扱いするのは100年早ェぞマルコ、グララララ
みたいな。
でもマルコの「大海賊の子守り」という言葉にさえ、偉大な海賊白ひげへのリスペクトとオヤジへの愛情が感じられて、涙腺が刺激されますわ。
ルフィへのエール
わずか数コマのやり取りでしたが、マルコとルフィのやり取りも、読んでいて心がホッコリしました。
ようやく頂上戦争で命を救われたお礼をマルコに直接言えたルフィ。
あのルフィがマルコをしっかり名前で呼んでいることから、ルフィにとってはマルコは大切な人認定されているわけですね。
頂上戦争ではみんながルフィを助けようと動いたと言い、その筆頭だったジンベエに「なぜだろうな」と問いかけるマルコに対し、「昔の話じゃ 忘れたわい」と笑うジンベエが渋いですねー。
19歳のルフィをそれぞれの立場で「新時代」に送り出そうとする大人達の会話がめっちゃカッコいいぜ‼︎
そして仲間だったエースの遺志を継いで鬼ヶ島決戦に参戦したマルコの口から
お前の成長をエースも喜んでるだろうよい
という言葉がルフィに伝えられて本当に良かったです。
ルフィにとっても最高に嬉しい言葉だったでしょう。
ししし‼︎そうかなー‼︎
と喜ぶルフィの満面の笑顔が、エースの死を乗り越えた強さを感じさせます。
マルコはいつも粋な言葉で戦う者達の背中を押してくれますよね。
元四皇の1番隊長はダテじゃない‼︎
ヤマトファンへのサービス
今週のヤマトとルフィのやり取りを読んで、これは間違いなく、ヤマトが船に乗らないことが心の底では納得できないファン(あっ、私だ)への尾田っちのフォローというかサービスというかカーテンコールだと思いましたわ。
もしくは、今は船には乗らないけどヤマトはもう仲間だよ、という念押しみたいな。
ヤマトが一緒に出航しないと聞いて悲しみに打ちひしがれ悶えているサンジが、ゾリラバ達ヤマトファンの心理を代弁してくれていますwww
そして何より、「考えるくらいなら口に出す男」で尾田っちが「心の声は書かない」と決めているルフィが、いつになく「……」と発言を迷っているような、考えているような描写が多かったのが印象的でした。
ルフィも内心はヤマトを連れて行きたかったんでしょうね。
ビビの時には、立場など斟酌せず「来い‼︎」「行こう‼︎」と言っていたルフィでしたが、2年間でいろいろ考えることを学んだのか、あるいは自分の願いよりヤマトの真っ当な理由を尊重すべきと思ったのか。
ルフィの成長は、腕っぷしだけではないと思うので、その両方かもしれませんね。
我らが船長が納得したなら、ファンも納得せざるを得ないなー。
海軍に取られるぐれェなら
黒ひげティーチが、「海軍に取られるぐれェならおれが貰っちまおう!!!」と言っていたのは、なんとサボのメラメラの実ではなく、ハンコックのメロメロの実でした‼︎
ラとロが違った!
ではなく。
ドレスローザで黒ひげ海賊団バージェスがメラメラの実を狙っていることが散々強調されていましたから、てっきりティーチの狙いはサボかと思ってましたよ。
でもティーチがこの発言をした第956話では、「サボの事件」の陰に隠れてさりげなく王下七武海撤廃という「議決結果」の話も出てるんですよね。
何というフェアなミスリードでしょう。
またしても尾田っちにしてやられましたわい。
尾田っちは推理小説を書いても大成功しそうです。
新型パシフィスタの謎
ティーチという男は、インペルダウンでも頂上戦争でもそうでしたが、混乱に乗じて漁夫の利を得るのが得意なヤツです。
今回も、王下七武海撤廃を受けてコビー達海軍がボア・ハンコックを捉えるために「女ヶ島」アマゾンリリーを襲ったと同時に、黒ひげ海賊団が乱入してきたようですね。
その顛末とますます高まったハンコックの結婚願望(笑)については、長くなりそうなので明日に回すとして、初めてお披露目された新型パシフィスタについて簡単に。
世界政府はまさにこの新型PXの開発に成功したからこそ、王下七武海制度はもう要らないと判断したわけですが。
なんとその見た目はまるでルナーリア族のよう。
キングのように白い髪と褐色の肌と黒い翼を持ち、背中では炎が燃えています。
でも姿は子供‼︎
しかもうち一体は、幼い頃のハンコックにそっくりだとな⁉︎
ここからは想像ですが、バーソロミュー・くまからコピーのようなパシフィスタ(PX)をたくさん生み出したように、ベガパンクは血統因子からクローンを作って兵器化する技術を持っているのではなかろうか。
その技術で新型パシフィスタを開発したんじゃなかろうか。
昔、ベガパンクと一緒に研究をしていたヴィンスモーク・ジャッジでさえ、クローン人間を大量に生み出し兵士化することに成功しています。
ベガパンクなら、作ったクローン人間を更に強化したり、黄猿のレーザーを埋め込んだり、見た目だけ別の人間の血統因子を取り込んだりできそう。
ハンコックは幼少期に天竜人の奴隷だったから、世界政府が血統因子を採取してる可能性はありそうです。
そしてもう1人の男の子の姿をした新型PXは、もしかしたら世界政府に捕まって拷問にかけられていた幼少期のキングにそっくりなのかも。
刀がミホークの黒刀「夜」に似ている気もしますね。
まさか新型PXって外見を元王下七武海の連中そっくりに作った⁉︎
で、文字通り、「(人間の)王下七武海は不要」と?
もしそうなら海軍、酷いわー。
曲がりなりにも協力関係にあった王下七武海を突如一方的に敵認定して捉えようとするだけでは飽き足らず、徹底的に馬鹿にしてるわ。
それにしても、どんな環境でも生きられるという最強ルナーリア族の血統因子をベースに、他の優れた資質(ハンコックの美貌とか他の悪魔の実の能力とか)も取り込んで人間兵器を作ったなら、それは手強いでしょう。
ちなみに「セラフィム」とは天使の中でも最も階級が高いと言われる熾天使(してんし)のこと。
ものの本によると「熾」とは「炎が燃え盛るさま」のことだそうで、翼を持ち背中で炎が燃えている新型PXにはぴったりのネーミングですね。
うーん、いろいろ想像の翼が羽ばたくなー。
長くなったので、続きはまた明日書きます。
お疲れ様です!
SSGが開発したセラフィムですが、見た目が何故ハンコックの子供時代の顔なんでしょうね(+_+)?
新型PX、本当に謎だらけですね。世界政府が「王下七武海はもう要らない」というメッセージで顔を似せたならあまり趣味が良いとは言えませんね。