ワンピース第968話“おでんの帰還”感想・考察(その1) シャンクスの涙の理由とロジャー海賊団の最後

ジャンプ

ワンピース第968話“おでんの帰還”感想・考察(その1) シャンクスの涙の理由とロジャー海賊団の最後

投稿日:2020年1月20日 更新日:

2週間ぶりにONE PIECEが読める喜びと、2日ぶりに仕事に行かなくてはならない辛さで、今日も乙女心が揺れた月曜日のゾリラバです、こんばんは。

『ちょい見せ』で1ページ目を見た時から考察マインド疼きまくりの今週のワンピースでしたが、あれこれ考察した挙げ句2ページ目で真逆の種明かしをされてもアレだったので、今日の発売日を首を長くして待っていました。

 

今週のワンピは全般的にいろいろなことを考えさせられる切ない展開でしたね。

早速、感想・考察、いってみましょう。

以降、今週の週刊少年ジャンプ掲載のONE PIECE最新話の内容に触れますので、コミックス派、アニメ派の方は、ネタバレご注意下さい。

 

泣いたシャンクス

“最後の島”を目前に高熱を出したバギーの看病のため、ひとつ手前の島に残った少年シャンクス。

おでんの日誌によると、ラフテルに到達した後に再び合流したロジャーに何やら質問をし、その答えを聞いて泣いたそうです。

なんですと!?

なぜそこでシャンクスが泣くの!?

 

ロジャーが“最後の島”で見たものは、満面の笑みを浮かべて笑ってしまうようなものでした。

島にラフテル(LAUGH TALE)と名付けてしまうほどに。

ロジャーだけでなく、実際にその『宝』を目にしたロジャー海賊団のクルー達も一様に大笑いしていました。

 

なのになぜ?

シャ~ンクス~、なぜ泣くのぉ~

それもロジャーの懐に顔を埋めて号泣に近いレベルで泣いています。

 

最初はロジャーの死期が近いことを改めて本人から言われたからかと思いましたが、ロジャーや船医クロッカスはロジャーの寿命があと1年ということを新入りのおでん様にさえ早い時期からあっけらかんと伝えて笑っていました。

多少のことに動じないおでんが度肝を抜かれるくらい明るく軽いノリで。

 

だから子供の頃からずっとロジャーの船に乗っていたシャンクスが、今更そのことで号泣するのは解せないし、シャンクスとロジャーの質問と答えがぼかされているのも意味深です。

いったいどんなやりとりがあったんだよい!!

シャンクスの涙、ゾリラバ大変気になります。

 

海王類の会話

もうひとつ首を傾げたのは、ロジャーとおでんにだけ聞こえた海王類の会話。

てっきり『二人の王』が『もうすぐ生まれる』というのは、ロジャーの台詞から、一人はエースのことで、『遠い海でも生まれる』というのもう一人はルフィのことだと思いましたが、どうも年数が合わない。

 

ロジャー達がこの会話を聞いたのは今から25~26年前です。

エースが生まれるのはこの3年後でルフィが生まれるのは6年後。

では海王類が言っている以下の言葉はどう解釈すればいいんでしょう。

 

生まれてくるのにいち十コ

大きくなるのにいち十5コ

 

これに当てはまりそうなのは、現在16才のしらほし姫くらい。

ちびシャーリーも、人魚姫が生まれるまで『十こ』といっています。

そうすると海王類の噂する二人の王というのは、人魚姫でありポセイドンであるしらほしと、ジョイボーイの遺志を継ぐと思われる、遠い海で生まれるルフィ、と考えるのが妥当でしょう。

ルフィとしらほし姫の「二人の王」の出会いは、25年前に予言されていたと。

…すごいな。

 

この『遠い海で生まれる』『王』についての海王類の言葉は、ロジャーからクルー達に伝わっていたんでしょうね。

だからこそ船医クロッカスは、2年前にリバースマウンテンを越えてグランドラインに入ってきたルフィ達のことを『あいつらは…我々が待ち望んだ海賊達だろうか』(第105話)と推測できたに違いありません。

更に想像を逞しくするなら、なぜシャンクスは27歳という若さでロジャーから託された麦わら帽子を早々と7歳のルフィに託したのか、という疑問の答えも、これなのかもしれません。

すなわち、“ジョイボーイの意志を継ぐ「王」はこれから遠い海に生まれる”のだと、シャンクスがロジャーから聞いて知っていたから。

つまり、自分が受け継いだロジャーの“意志”の象徴である麦わら帽子は、遠い海でこれから生まれる、「王」となるべく運命付けられた者を探し出して、託さなくてはいけないと。

 

…いや、ホントすごいな。

 

ロジャー海賊団の解散

今週とうとうワンピースという壮大な絵物語の第968話にして、ゴール・D・ロジャーが『海賊王ゴールド・ロジャー』と呼ばれるようになった経緯と、“ONE PIECE(ひとつなぎの大秘宝)”という言葉が生まれた背景が明らかにされました。

シャボンディでレイリーが当時を回想した際、ロジャーが海賊王と呼ばれることを喜んでいたと語っていた様子が実際に描かれて、ゾリラバ、じーんときましたよ。

 

それから、昨年の映画劇場版ワンピース『STAMPEDE』で登場したシーンも、今週、本編で登場しましたね。

これからできるロジャーの「おれの息子」に関するやりとり。

もう今週のひとコマひとコマが、過去の様々な伏線を想起させ、心の琴線に触れてきますわ。

 

極めつけは、サラッと触れられたロジャーが冥王レイリーにかけたという言葉。

これはあれですよね!

ロジャーの最後の言葉とレイリーが語っていた

 

おれは死なねェぜ、相棒

 

ですよね!?

そうか、こういうシチュエーションだったのかー。

うわー(ToT)

 

これまでの伏線回収しまくりの絵も泣けますが、おでん様の日誌の口調がまた良いですよね。

赤鞘の侍達との出逢いの時もそうでしたが、熱い心を隠してクールを装う、ツンデレともまた少し違うおでん様の男っぷりときたら。

ロジャー海賊団解散宣言後、ロジャーが最初に船から降りた時に、おでんを含めて船員全員が号泣しているのに

 

男の別れだ

誰も涙など流さなかった ーーー

「海賊王」の船員(クルー)は涙など流さないのだ ーーー

 

と言ってみたり。

うー、この男のやせがまん、こっちが泣けてきます。

 

そして、次におでん自身がワノ国で船を降りる時も涙、涙の別れだったのに

 

おれは死ぬわけじゃない

当然

笑って別れた

いつかまた会える筈だからな!!

 

と。

この後のおでん様を襲う悲劇を知っている読者からすれば涙の2乗ですわー。

ここから先を読むのが辛い!!!

コラさんの時と同様に、大量のハンカチが必要になりそうですよ。

 

長くなったので、そのおでん様のワノ国帰還についてはまた明日書きます!

ワノ国の歴史年表、日英とも更新しました。

CHRONOLOGY of WANO-KUNI is here.

 


ONEPIECE H.O.O.K.DX ~しらほし姫~

-ジャンプ
-, , , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

ワンピース 第918話 “ルフィ太郎の恩返し” (感想その2)

三連休の旅先でも、今週のワンピのラストシーンが気になって、夜しか眠れなかったゾリラバです、こんばんは。 いや、ホント、いろいろな可能性を考えすぎて、食事も日に4度くらいしか喉を通りませんでした。 ここ …

ワンピース第956話“ビッグニュース” 感想・考察(その2) ドレークは海軍本部機密特殊部隊SWORD(ソード)隊長

昨日は朝からワンピースの“ビッグニュース”に振り回されて、それだけで三連休初日がほぼ終わってしまった残念で幸せな大人、ゾリラバです、こんばんは。 今週のONE PIECEは、様々な“ビッグニュース”が …

ワンピース第1145話“樹道8号線第2樹林区火災”感想・考察(その1)燃える森と萌えるゾロとサンジの久々の共闘技‼︎

久々にゾロとサンジの連携技が見られて、月曜朝からテンションが上がった両翼好きのゾリラバです、こんばんは。 ルフィとゾロの共闘も痺れるけど、海賊王の両腕(しかも普段はめちゃくちゃ仲が悪い)ゾロとサンジの …

ワンピース第1037話“酒龍八卦(しゅろんはっけ)”感想・考察(その1)酒乱カイドウ七変化とゾウの接近‼︎ゴムゴムの実には隠された別の名前がある⁉︎

酒に酔えば酔うほどに強くなる今週のカイドウを見て、かつて夢中になったカンフー映画を思い出したムカシヲトメ、ゾリラバです、こんばんは。 いやいや、今週のワンピースもいきなり五老星やらアイツの影やらが登場 …

ワンピース第1077話“早く気づくべきだった”感想・考察(その2)ウソップ達の石化とベガパンク正(シャカ)を撃った犯人

ますますミステリー小説のような様相を呈してきたエッグヘッド編に、興奮が止まるところを知らない謎解き好きのゾリラバです、こんにちは。 子供の頃から本格推理小説やフーダニット(犯人あて)が好きだったのも、 …

サイト内検索はこちら

カテゴリー