酒に酔えば酔うほどに強くなる今週のカイドウを見て、かつて夢中になったカンフー映画を思い出したムカシヲトメ、ゾリラバです、こんばんは。
いやいや、今週のワンピースもいきなり五老星やらアイツの影やらが登場して、コーフンしきりでしたわー。
これだからワンピは油断できません‼︎
以下、本日発売の週刊少年ジャンプに掲載された“ONE PIECE”最新話の内容に触れますので、コミックス派、アニメ派の方はネタバレご注意ください。
カイドウの酔拳
前話でルフィの強さを認めて嬉しそうに笑っていたカイドウでしたが、久々の強者とのサシの勝負が愉しすぎて、酒を飲み出しましたよ、コイツときたら。
ルフィも驚いて珍しくツッコミを入れるほど。
でもどうやらカイドウにとっての酒は、ルフィにとっての肉と同じように、パワーアップの源のようですね。
“酒龍八卦”のサブタイトルどおり、酒を飲むと覇気が強化され、従来の技もより多彩かつ強力になるみたい。
“引奈落(ラグナラク)”にしても“龍巻壊風”にしても“雷鳴八卦”にしても、既に登場している技ですが、「○○上戸」が付くことで(すなわち酔った状態だと)、より強力な技に進化しているのでしょうね。
ルフィの銃乱打に対抗してカイドウが出した連続パンチは“軍荼利(グンダリ)龍盛軍”!
グンダリというのは、古代インドの言葉でトグロを巻いた蛇のことだそうです。
密教の軍荼利明王は、蛇を身体に巻きつけた姿ですね。
ロビン捕獲計画
久しぶりに登場したと思ったら、またしても剣呑なことを企んでいる五老星のおじいちゃん達。
わずか数コマの短いシーンに、これだけびっくり情報(に至りそうな意味深発言)を詰め込める尾田っちのストーリーテラーの才能はあいかわらず驚きです。
まずは、ロビンちゃん捕縛計画。
現在、鬼ヶ島にいる3人のCP0にはロビンを捕らえよとのロブ•ルッチからの指令が飛んでいますが、五老星が知っているということは、少なくとも今回はドフラミンゴ退位誤報事件の時のように「頭飛び越えられた」企みというわけではなさそうですね。
むしろ五老星が指示した可能性も。
しかし、鬼ヶ島の現在の戦況について「ここまでの戦いになると誰が予想した」とか、「ニコ•ロビンはもう捕えた頃だろう」とか、あいかわらず麦わらの一味をナメ過ぎです。
というかルフィの「その場にいる者達を次々と味方につける力」をナメ過ぎ。
でもね。
ちょっとCP0の強さが尋常ではないので、ロビンとブルックだけでは心もとないのは確かですよね。
早くジンベエあたりが合流してくれないと‼︎
象主(ズニーシャ)の接近
ワノ国近海で待機を命じられたCP0の船は、見えてるだけで4隻もいます。
ひるがえる旗は、海軍のカモメではなく、世界政府のマークですね。
そして彼らが目撃したのは、接近する巨大な影。
これは明らかにゾウの象主(ズニーシャ)です。
背中に乗せているモコモ公国のミンク族の多くは、現在鬼ヶ島で戦闘中ですが、ズニーシャがワノ国のすぐ近くまで来ているのは、彼自身の意志なんでしょうか。
「大昔に罪を犯し歩くことしか許されていない」ズニーシャですが、逆に言えば歩くことは許されているので、自分の意志でワノ国まで歩いてきた可能性はありますね。
ゾウ編で、モモの助が唯一、ズニーシャと会話ができることが判明しました。
すなわちモモの助は、ズニーシャに命令することができる主君のような存在。
そのモモの助は、今、まさにワノ国にいて、花の都に向かって浮遊する鬼ヶ島を止めようとしています。
モモの助が意図的にズニーシャを呼んだのかはわかりませんが、錦えもん達がワノ国に戻る時も、一人ゾウに残りズニーシャとの対話を試みていたモモの助なので、既に二人に通じる絆が生まれているのかも。
五老星の悪魔の実の覚醒に関する会話に被せてズニーシャが描かれていることも、非常に意味深です。
千年生きるゾウと、過去何百年も“覚醒”することがなかった悪魔の実。
いったいどうつながるんだってばよ⁉︎
ゴムゴムの実の覚醒
そして今週、最も衝撃的だったのは、五老星の以下のやりとりです。
いや……あり得ん‼︎
もはやあの実は我々にとっても伝説だ
過去何百年も“覚醒”する事などなかった
ではなぜ「世界政府」は……‼︎
わざわざあの“悪魔の実”にもうひとつの名を与えた‼︎
歴史からその実の名前を消す為だろう⁉︎
なんですと!⁉︎
あの“悪魔の実”って話の流れからどう考えてもゴムゴムの実のことだよね?
シャンクスが政府の船を襲って奪ったことが判明して、にわかに重要性がクローズアップされたゴムゴムの実だよね?
主人公が食べた悪魔の実にもかかわらず、その能力のファンキーさゆえか、「悪魔の実としてはちょっとハズレ…?」って思われてたゴムゴムの実だよね?
はぁはぁ。
いやあ、びっくりしました。
これまでゴムゴムの実については、覚醒したらどうなるのかとか、ルフィが食べる前は誰の能力だったんだろう、ということをつらつら考えていました。
最近では、ルフィにはまだ覚醒の兆しすらないのに、ライバルのキッドとローは悪魔の実の能力が覚醒し始めていることにも「おや?」とも思いました。
しかしですよ。
もしかして、“覚醒”自体が超レアな伝説の実というのがゴムゴムの実のことだとしたら、覚醒の過程や結果が普通の悪魔の実とは全然違うのかも。
既にルフィには“覚醒”の兆しがあるのに、我々読者が分かっていないだけなのでしょうか。
少なくとも五老星が話題にし、何百年かぶりの覚醒を気にしているなら、ルフィの(あるいは現在の鬼ヶ島の戦況の)どこかに、彼らを危惧させる兆候があるはずです。
ズニーシャの絵に被せているものの、やりとりからするとまだ五老星にはワノ国に接近しているのがズニーシャだという情報は伝わっていないので、覚醒を懸念させる何かは、ズニーシャとは別のことですね。
3年間おあずけになっている世界会議(レヴェリー)絡みの数々の謎と関係しているのかもなぁ。
隠されたもうひとつの名前
そして五老星が話題にしている“悪魔の実”にはもうひとつ秘密がありました。
なんと世界政府が、その悪魔の実の本当の名前を歴史から消し去りたいがために別の名前を与えたということ。
いやー、これまた推理小説めいていてワクワクしますねぇ♪
ネットでは、ゴムゴムの実は「ゴム」ではなく「GO MOON」ではないかとか(英文法的には変だけど、ラフテルをはじめその手の変な英語はワンピースにたくさん出てきますし)、「GOD MOON」ではないかとか、面白い考察がいろいろ出てますね。
皆さん、よく思いつくなぁと感心します。
「神」と「月」なんていかにもなキーワードだなぁ。
さて真相は如何に‼︎(←それ以上良い考察が思いつかないので投げた)
(追記)これまでの経緯を踏まえ、改めてゴムゴムの実に隠された謎と覚醒について考察してみました。
カイドウとのバトルも「カイドウ後」に向けた動きも、何だかめちゃくちゃ盛り上がって来ましたが、残念ながら来週は休載なのだガネー(泣)