悪魔の実の能力者ではないものの、自他共に認める覇王食の覇気の持ち主、ゾリラバです、こんばんは。
昨日、センゴクの悪魔の実の能力は覚醒しているだろうかと考えはじめたら、そもそも覚醒とは何かということが気になりだしたので、これまでに明らかにされた情報を整理してみたいと思います。
これまでに登場した覚醒者たち
ワンピースで初めて「覚醒した能力者」が登場したのはインペルダウン篇でした。
クロコダイル社長が獄卒獣を指して
復活は当然
あいつらは“覚醒”した動物系の能力者だ!
異常なタフさと回復力がウリなのさ
(第544話)
という聞き捨てならない情報を口にしました。
ただ、その時は3人の獄卒獣のアホっぽさも手伝って、あまり「覚醒、すげー!」という印象はありませんでした。
実際、ルフィと社長とジンベエにワンパンされて、「弱っ!」という感じでしたし。
しかし、次に覚醒した能力者として登場したドフラミンゴは強かった!
建物も道路も糸に変えて自在にルフィを攻撃する圧倒的チート感に、
「これが…覚醒!?♡」(ハンコック風に)
とときめいたものです。
そして最近、もう一人、覚醒した能力者であることをカムアウトしたビッグマムの次男、将星カタクリ。
ゾリラバが記憶する限りでは、この3者(正確には2人と数匹)が覚醒した能力者として明示的に登場したキャラですが、他の既出のキャラの中にも覚醒者はいそうです。
ひとことで“覚醒”と言っても、わずか3例しか明らかになっておらず、3者が3者とも全く異なる様相を呈しているので、何をもって“覚醒”というのか、“覚醒”したら何が変わるのか、よくわかりません。
動物(ゾオン)系、超人(パラミシア)系、自然(ロギア)系でも全然違いそうです。
そこでまずは、最初に登場した獄卒獣ら動物(ゾオン)系から順番に見ていきましょう。
動物(ゾオン)系能力者
クロコダイルは、「覚醒した動物(ゾオン)系の能力者」という言葉を「逆上がりができるようになった子」くらいの軽いノリで当然のように口にしていましたが、読者に示されている情報は多くありません。
そもそもあの獄卒獣たちは、元々人間なのでしょうか。
動物(ゾオン)系悪魔の実を食べて、たまたま「獣型」になった姿を見せていただけで、なろうと思えば「人型」や「人獣型」にもなれるのでしょうか。
それともあのおバカそうな姿は、世を忍ぶ仮の姿“覚醒”の結果なのでしょうか。獄卒獣について、考えられる可能性はいくつかあります。
①元々は普通の人間で、牛やコアラやシマウマになる動物(ゾオン)系の実を食べた。インペルダウンでは常時「獣型」になっている。
→この可能性もないわけではありませんが、インペルダウン篇でも、その後の扉絵シリーズでも、全く人らしい姿を見せたことがありません。
②元々はミンク族で、何かしらの動物系の悪魔の実を食べ、更に能力が覚醒した。
→①にしてもそうですが、ミンク族だとしても、一言も口を利かないのは不自然です。ただし、わざわざ「内気」とか「人見知り」という説明を獄卒獣たちに加えているので、尾田っちによるミスリードかもしれませんが。
③動物にさらに動物系の悪魔の実を食べさせ、それを“覚醒”させる方法を世界政府は持っている。
→ゾリラバの推しはこれです。ウマウマの実を食べた鳥ピエール(空の騎士ガンフォールの相棒)のように、元々動物だったと考えれば一言もしゃべらないことや、ちょっとおバカそうなところも説明できます。
ただ、動物に動物系悪魔の実を食べさせれば、ピエールのように異種混合になってちょっと変な動物になりそうですが、ミノコアラもミノゼブラもミノタウロスも(二足歩行して武器を持っている時点で変といえば変なのですけど)ハーフというよりは純粋種ですよね。
更に不思議なのは、ドフラミンゴ曰く、“覚醒”というのは上の世界(ステージ)であり、能力は稀に“覚醒”するはずなのに、獄卒獣ってどうみてもそんなにすごい存在に見えません。
扉絵シリーズでは2年後にミノチワワが獄卒獣に加わっていますが、これも「研修終わったので新人が配属されました」的な、「あ、君も逆上がりできるようになったんだね♪」的な軽さを感じます。
必死に修行して能力が“覚醒”したというのとは違って、政府は単に「タフさと回復力」だけがあればいい動物系能力者を生産して“覚醒”させ、定期的にインペルダウンに送り込んでいるんではなかろうか。ベガパンクがいればそれくらい簡単にできそうです。
そして獄卒獣たちのもうひとつの特徴は巨大だということでしょうか。元々が動物だったとしても、相当、巨大化しています。
巨大化といえば思い浮かぶのはセンゴク元帥改め大目付。ヒトヒトの実モデル大仏の実を食べた動物系能力者です。
階級的にもキャリア的にも悪魔の実の能力が覚醒していてもおかしくないセンゴクですが、エースの処刑台で能力を発動した際には、超巨大な大仏と化していました。
もしかしたらこれが動物系の覚醒者の特徴なのでしょうか。
現在、チョッパーが唯一ランブルボールを必要とする巨大化も、もしかして将来、能力が覚醒したらランブルボールが不要になるとか?
覚醒という言葉には、一時的にハイな状態になるというニュアンスもあります。修行や鍛練で常時そういうステージに自分を置けるようになるのと違って、薬の力で一時的に“覚醒”させると、暴走したり後から倦怠感が来たりする。
もしかしたらチョッパーがそれと知らずにランブルボール(薬)を使ってやっているモンスター化(巨大化)は、動物(ゾオン)系の強制“覚醒”だったりして。
そう考えると、今でもチョッパーが巨大化の後にぐったりして動けなくなる(コントロール出来るようになる前は暴走もしていました)のも妙に納得できます。
超人(パラミシア)系能力者
ドフラミンゴが“覚醒”について語った言葉はこうでした。
いいか、ひよっこ
“悪魔の実”の能力にはまだ「覚醒」という上の世界(ステージ)があるんだ…!!!
能力は稀に「覚醒」し
己以外にも影響を与え始める!!!
(第785話)
そして「勿論、能力は覚醒している」(882話)と言い切ったカタクリ。
「勿論」と来ましたよ、奥さん。
能力の覚醒くらい、四皇の最高戦力なら当然ということなんでしょうね。
しかしである。カタクリのどの部分が“覚醒”の結果なのかというと、よくわかりません。
わかり易いのは、ドフラミンゴと同じように周囲の壁などをモチに変えた“流れモチ”。これは“覚醒”しているからできるのでしょう。
他方、ルフィのパンチを自然(ロギア)系のように受け流せるのは、並外れた見聞色で攻撃を予測して体を変形させているからだという説明がありましたが、それにしても例えば、同じ超人(パラミシア)系能力者のルフィが仮に見聞色をカタクリ並みに高めたからといって、攻撃を予測して体に穴を空けたりできません。
そうすると、カタクリの変幻自在に形を変えられる能力は“覚醒”によるものなのか、あるいはモチの特性によるものなのか。
ここで気になるのは、ジンベエが「カタクリは特殊な超人(パラミシア)系!!」(第863話)と言っていたことです。
この「特殊」というのは、「覚醒した」という意味とはまた別なのでしょうか。
つまりカタクリのモチモチの実の能力は元々パラミシアとしても「特殊」で、更にカタクリはその能力を“覚醒”させていると?
カタクリの超人系としての特殊さが明らかにならないと、どこからが“覚醒”による強さかわからず、将来ルフィが覚醒した時の能力予測がしにくいですね。おそらく周囲をゴム化出来るようにはなるのでしょうが。
自然(ロギア)系能力者
これまでロギアの能力者で覚醒していると明らかにされた者はまだいませんが、王下七武海や四皇の幹部に覚醒者がいるくらいなら(かつ、カタクリが「勿論」という程度なら)、赤犬や黄猿たち大将は、覚醒した能力者であっても不思議はないですね。
それらしい描写はあまりなく、かつて赤犬の拳はシャンクスに、黄猿の蹴りはレイリーにそれぞれ止められていましたが、シャンクスにしてもレイリーにしても桁外れの覇気の持ち主でしょうから、剣一本で止められたからと言って、赤犬や黄猿が覚醒した能力者でないとは言い切れません。
例えば赤犬と青雉が戦ったパンクハザードが、2年経っても燃え盛る炎の土地と凍てついた氷の土地に二分されているのは、彼らが覚醒した能力者である証しかもしれませんね。
今日は長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。まる。
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