想定の範囲内とはいえあまりにも辛すぎるカン十郎作“偽おでん”と赤鞘九人男のシーンから、なかなか先に進めずにいたゾリラバです、こんばんは。
心に深い闇を抱えた黒炭カン十郎という人物は、本当に理解することが難しい複雑な感情に支配されたキャラだと思います。
昨日の感想でも散々書いたので繰り返しませんが、憎むべき敵キャラながら、いつかじっくりキャラ語りをしてみたいと思わせる奴ですね。
今日は先に進んで、モモの助とカイドウと我らがルフィについて語りましょう。
少しだけ登場した大好きなヤマトについても♪
以下、今週の週刊少年ジャンプに掲載された“ONE PIECE”最新話の内容に触れますので、コミックス派、アニメ派の方は、ネタバレご注意下さい。
龍の力と視覚の共有
今週、モモの助が龍への“変身”をだいぶ制御できるようになったことが、本人の口から語られました。
加えて、まるで屋上での戦闘が見えているかのように、カイドウに対峙するルフィについて、
ルフィはだいぶ弱ってきてはおる…!!…しかしなぜか元気だ
と言ってます。
これはどういう力なんでしょうね。
考えられることはまず、①モモの助が食べたベガパンクの人造悪魔の実の“失敗作”(SMILEではない)がカイドウの血統因子を利用していることから、モモの助がカイドウの視覚もしくは感覚を共有できること。
だいぶ弱ってきてはおる、というモモの助の表現からすると、もしかしたら断片的な映像でなくルフィの様子がずっと“見えている”可能性もあります。
さらに想像をたくましくすれば、最終コマでカイドウ自身がルフィに
お前はいつでも“目”が死なねェなァ
と言っていることから、視覚ではなくカイドウの感情あるいは意識を共有している可能性もありますね。
卓越した見聞色の可能性
次に、②モモの助の見聞色の覇気(持っていることはビブルカードで確定済)が、コビーやシャンドラのアイサ並に開花し始めていて、離れていてもルフィの状態が感じ取れる可能性。
これまでモモの助が見聞色を意識的に発動した描写はありませんが、まだこちらも発展途上なのかもしれません。
今のところ、カイドウと対峙しているルフィ限定なので、見聞色かどうなのかはっきり断定できないのですが。
“万物の声”を聞く力
最後に、未だ謎の多い③ロジャー、おでん、ルフィ、モモの助に共通すると思われる“声を聞く”力。
新世界の猛者ともなれば割と普通に使えてそうな見聞色の覇気とは、明らかに違う“選ばれし者”の力です。
レイリーはロジャーのその力について、“万物の声が聞ける”のだと説明していました。
良い機会なので、これまでその不思議な力が描かれたケースを整理してみましょう。
海王類の声 | ゾウでの不安感 | ズニーシャの声 | |
ロジャー | ○ | ○ | |
おでん | ○ | ○ | |
ルフィ | ○ | ○ | |
モモの助 | ○ | ◎(対話可能) |
ここからは想像の域を出ませんが、この4人に共通するのは恐らく、“受け継がれる意志”の担い手であるということ。
ゾリラバは“受け継がれる意志”に複数の系統があると思っていますが、少なくとも今週、モモの助の役割の大きさが更に強調されましたね。
上記の3つの可能性はいずれであっても違和感はありませんが、ゾリラバは①のカイドウの血統因子の影響による視覚/意識説が一番、この後の展開が面白いかなぁと思っています。
なぜならモモの助は、これまでずっと自らの非力を嘆いていたから。
今週も、
カイドウのような怪物になれるものなら
いくらかみんなの役に立つのに
と健気なことを言っています。
これはモモの助が人造悪魔の実の能力を目覚めさせ、カイドウを凌駕するとまではいかないものの(人造は本家を越えなそう)、似たような力を発揮して鬼ヶ島を花の都に落とそうとするカイドウの野望をくじく布石ではないかしら。
モモの助よ、覚醒せよ!!!
ヤマトはまだ“おでん”
志半ばにして倒れたおでんの遺志を継ぐために、自ら“光月おでん”となり20年間生きてきたヤマト。
しかし赤鞘九人男もモモの助も生きていたことを知り、“バイブル”だったおでんの航海日誌も「正統な継承者」であるモモの助に返していたので、もうおでんを名乗ることはやめるかもしれないと思っていました。
でも今週もヤマトは
僕もカイドウを倒したい!!おでんとして!!
とフンスカしてますね。
ヤマトはヤル気満々なものの、実の息子(娘)であるヤマトが直接父のカイドウを手にかけるシーンが見たいかと言えば、正直あまり見たくないので、ヤマトには悪いけど、このままモモの助の守護者(ガーディアン)に徹してほしいかな。
ただ、ヤマトが“おでん”としての使命感を持ち続けてくれれば、海賊王ロジャーとルフィの対比から、それだけ麦わらの一味の仲間になる可能性が高まると思うので、今週のヤマトのセリフはゾリラバ的にはとても嬉しかった!!
わずかな描写なのに感想がくどいのはそのせいです(笑)
地獄からの生還者ルフィ
今週のルフィのセリフの
地獄なら何度も行ってきた!!!
が最高にカッコいいですね。
侵入も脱出も不可能と言われた海底監獄インペルダウンで、マゼラン署長(当時)の“地獄の審判”をくらいながらも奇跡の生還を遂げ、この世の終わりのような頂上戦争すら生き延びたルフィだからこその、実に説得力ある言葉。
それまでのエニエス・ロビーやスリラーバークも確かに大変な死闘ではありました。
でも、インペルダウンとマリンフォードでは、仲間達と離ればなれの中、即席の味方を増やしながら絶望的な状況でエースの命を賭けて闘わなければなりませんでした。
まさに地獄。
だからこそ、ゾロもいればローもいる、ついでにキッドとキラーもいるような今の状況で、「優勢だ!!」という言葉も出ようというものです。
四皇引き離し作戦
ローが、カイドウとビッグ・マムを引き離すことを提言し、ゾロもそれに同意したので、屋上でのボス戦は二手に分かれることになりそうですね。
どういう組み合わせになるのかなー♪
ルフィは引き続きカイドウを攻めそうですが、ルフィとゾロで攻めるのか、それとも3船長がカイドウに挑むのか…。
全員でカイドウに挑んでも厳しい戦いになりそう(ビッグ・マムも同じく)なんですけどね。
これ以上屋上に味方は増えないでしょうか。
マルコはさすがにキングとクイーン(とペロスペロー?)で手一杯だろうし、サンジはモモの助救出か赤鞘九人男サポートに回りそうだし。
ジンベエあたりが早々にフーズ・フーを倒して合流できるかな?
未来の「海賊王」の仲間になろうちゅう男が、飛び六胞ごときに手こずっておれるかァ!!!
くらいのノリでお願いします。
オロチとカン十郎の復活を受けて、鬼ヶ島決戦対戦表現況を大幅に更新しました。