2週間ぶりのONE PIECE最新話の展開がしんどくて、早くも続きが気になり、週刊連載のもどかしさにもだもだしているゾリラバです、こんばんは。
前話の引きで鬼ヶ島から落下していくルフィを見て、今週は「辛い展開」回だろうと覚悟していましたが、最初から最後までシリアスな場面が続きましたね。
早速、前半の感想いってみましょう。
以下、本日発売の週刊少年ジャンプに掲載された“ONE PIECE”の内容に触れますので、コミックス派、アニメ派の方はネタバレご注意ください。
夜の海に沈むルフィ
カイドウとの闘いの中で覇王色の覇気の奥義に気づき、覇王色をまとうという進化を遂げたルフィでしたが、いかんせんまだ使いこなすには時間が足らなかったようです。
白目をむいて気絶したまま、鬼ヶ島から落下していくルフィを、空を飛べるマルコかサンジ、あるいは龍になったモモの助あたりが助けるかと思いきや。
そのまま海にドボン!
早く誰か助けに行かなきゃ!
ルフィの状況を感知できるのはモモの助だけですが、今週の展開を見ると、モモの助もカイドウ自身に狙われて、助けに行く余裕は無さそう。
反カイドウ軍の士気を下げ、勝利を決定的なものにするために、カイドウがバオファンに命じて全館放送で勝ち鬨を上げましたが、「ルフィが海に沈んだ」という情報が伝わったことが幸いして、ジンベエあたりが救出に向かってくれると良いのですが。
カイドウとジョイボーイ
今週、一番ビックリしたのは、カイドウの口から“ジョイボーイ”という言葉が出たこと。
我々読者が初めて“ジョイボーイ”の名を知ったのは、魚人島でポーネグリフを読んだロビンが、その謝罪文を残したジョイボーイとは何者なのかをネプチューン王に尋ねた時でした。
そして最近、おでんの冒険の回想で、ラフテルにたどり着いた海賊王ロジャーが
ジョイボーイ
おれは……‼︎
お前と同じ時代に生まれたかった…‼︎
とんでもねェ宝を残しやがって
という言葉をつぶやいていました。
魚人島でちょっとだけ名前が出た800年前の謎の人物“ジョイボーイ”は、まさに“ONE PIECE”をラフテルに残した人物その人だったわけです。
そして今週、カイドウは海に落下したルフィを眺めながら
お前も…“ジョイボーイ”には……なれなかったか………!
という超意味深なセリフを吐いています。
まず、カイドウが普通に“ジョイボーイ”を知っていたことが驚き。
生涯をかけて歴史の謎と“空白の100年”を研究しているロビンですら、魚人島のポーネグリフを見てネプチューン王自身から秘密を聞くまで、“ジョイボーイ”のことを知りませんでした。
おでんをはじめ、ロジャー海賊団の生き残りがカイドウに話すはずはないし、ヤマトによれば、おでんの航海日誌の存在もカイドウは知らないはず。
世界政府にとっても超機密情報でしょうし。
なぜカイドウはジョイボーイのことを知っているの⁉︎
それとも、カイドウやビッグ・マムのような四皇クラスともなれば、“ONE PIECE”にまつわるその辺りの情報は「常識」なのでしょうか。
まさか、ロビンとネプチューン王の会話を盗み聞きしていたカリブーから伝わったとか!?
そういえばアイツ、鬼ヶ島討ち入りで見かけてないですよね。
そもそもカリブーは、「古代兵器ポセイドン=しらほし」という情報を誰かに伝えて喜ばせようとしていましたが、その相手は誰だったんでしょう。
長く兎丼に囚人として収監されていたので、カイドウではないと思いますが、ルフィに心から恭順したとも思えない、今一つ読めないヤツです。
カリブー、まだワノ国編のどこかでトリックスターとして出て来そうだなぁ。
もうひとつ、今週のカイドウのセリフからは、単に敗者のルフィを揶揄するというより、ほんの少し残念そうなニュアンスが感じられます。
ジョイボーイのことを知っているということは、ルフィが海王類やシャーリーが予言した「王=ジョイボーイの再来」に当てはまる年代だということも知っているのでしょうか。
少なくとも、もしかしたらルフィがそうかもしれないという期待?があったのは確実でしょうね。
でも「お前も」と言うからには(しかも濁点がふられて強調されてるし)、これまで別の人物が“ジョイボーイ“の再来ではないかと疑ったこともあるのでしょう。
もちろん、カイドウがジョイボーイが生まれる正確な時期についてまでは情報を得ておらず、ロジャー達が「早すぎた」ことを知らなければ、ロジャー、あるいはおでんのことを“ジョイボーイ“と思った可能性もあるでしょうが。
カイドウがジョイボーイについての情報をいつ、どうやって入手したのか、その情報はどの程度正確なのか、ゾリラバ、めちゃめちゃ気になります。
モモの助の役割
ゾウにいた時のように、他の人には聞こえない何者かの声を聴いて苦しむモモの助。
ロジャーやおでんにも聞こえたその声は、その後モモの助が会話した象主(ズニーシャ)の声だったのか、結局分からないままです。
でも、今回の鬼ヶ島決戦でルフィの気配を感じ取れることといい、モモの助に何か一般の見聞色の覇気とも違う特殊な能力が備わっていることは確かなようです。
また、ヤマトから受け取った父おでんの航海日誌を読んで、モモの助が自分の使命を悟ったらしい描写も今週ありましたね。
以前ヤマトに言われた
という言葉の意味を、モモの助が真に理解したということでしょう。
モモの助が「死んではいけない」理由を知ったことと、「声」が激しく聞こえるようになったことには関係はあるのでしょうか。
その声の正体について最初に考えたのは、海に沈んだルフィからの無意識のS O S。
ゾウでも今回の討ち入りでも、何かとルフィとモモの助に通じる異能が示唆されているので、あり得るかなと思ったのですが。
ただ、バオファンの全館放送でルフィが海に沈んだことが周知された後も、モモの助が「みなに…ハァハァ…伝えなければ」と言っているので、ルフィ絡みではないのかも。
となると、別の可能性としては、ゾウの「声」のように、ワノ国にも特定の人間にだけ聞こえる「声」を発する存在がいるのかもしれません。
例えばカイドウやオロチがワノ国を乗っ取るはるか昔から、ワノ国で信仰されていた「不動明王」とかね。
ヒョウじいがルフィに「不動明王」の姿を重ねていたのも、何かにつながる伏線のような気がしています。
もう一つ、これは多少無理があるかなとも思うけど、象主(ズニーシャ)が近くまで移動して来ている可能性はどうでしょう。
ゾウからワノ国まで、弱冠7歳だったイヌネコが小さなボートでたどりつけたくらいだから、元々そんなに離れてないと思うんですよね。
それから33年間、ズニーシャがワノ国に向かって歩き続けていたら、更に近づいていたでしょうし。
ジャックをワンパンした戦力がここにきて加わると心強いですが、ちょっと突飛な思い付きかなー。
ずいぶんと長くなりました。
悲しすぎてうまく心と文章が整理できない今週の赤鞘のサムライ達と、チョッパーの奮闘については、また明日書きますね。