記事の更新が滞りがちな週半ばに、書きたいことがたくさんある幸せを噛みしめている水曜のゾリラバです、こんばんは。
ジャンプの最新話やらアニメやらイベントが集中している土日月だけでなく、週半ばも何から書こうか迷うというのは、それだけワノ国編が考察マインドをかきたてるワクワクとドキドキに満ちているから。
今日は、おでん様の過去編で注目度急上昇中の「気になりマックス」なあの人、傳ジローについて、べべんっ!と考察してみたいと思います。
巷には多くの仮説が飛び交っていますが、できるだけ憶測や当て推量を排して判明している事象から検証していきたいと思います。
ま、どのみち状況証拠しかないので、最後のところは推測するしかないのですが。
以下、週刊ジャンプ掲載のONE PIECE最新話の内容にも触れますので、コミックス派、アニメ派の方は、ネタバレご注意下さい。
傳ジローと関係が噂される人々
赤鞘九人男のうち、未だ現在軸では登場していない傳ジローですが、41年前から30年前までの姿は、ここ1ヶ月でだいぶはっきりしてきました。
おでん様の下、ある時は財政担当、ある時は教師として、赤鞘九人男の中でも重要な頭脳的役割を果たしていたように見えます。
ワンピースファンの間では、今、傳ジローはどこで何をしているのかという疑問が高じて、既に登場したキャラではないかと噂されるようになりました。
有力なのは、ゾロの師匠であるシモツキ村のコウシロウ、もしくはオロチの懐刀である狂死郎との同一人物という説のようです。
どちらも一理あるとは思いますが、結論から言うとゾリラバは今一つ腑に落ちません。
その理由を一人ずつ考えてみましょう。
シモツキ村のコウシロウ
ワノ国から遠く離れた東の海のシモツキ村で道場を営み、ゾロの師匠でもあるコウシロウ先生と傳ジローの同一人物説が盛り上がっているのは、
① 髪型(黒髪ポニーテール)が似ている
② メガネ(サングラス)をかけている
③ 初登場時(第960話)に傳ジローが背中に背負っていた剣が和道一文字に似ている。
ということのようです。
確かに見た目と剣はよく似ているし、赤鞘九人男の一角だった傳ジローは、東の海で道場を開けるくらいに剣の腕も立つでしょう。
しかしゾリラバがこの説に懐疑的なのは、コウシロウが「東の海」で生まれたとビブルカードにはっきり書いてあるためです。
東の海のシモツキ村で生まれて、子供の頃に新世界のワノ国に来てみなし子になり、またシモツキ村に戻って道場を開いた、というのはワンピース世界での移動の大変さを思うとちょっと無理があるし、あまりストーリー的に意味がありません。
41年前のワノ国での過去編で、傳ジローの年齢は明らかにされていませんが、錦えもんよりは年下のようなので、12~14才といったところでしょうか。
コウシロウは現在51才ですが、傳ジローはもう少し年上という印象です。
何より「都のみなし子」として紹介されているので、コウシロウのプロフィールとは合いません。
ではなぜ、傳ジローが和道一文字に似た刀を持っているのか。
ここで気になるのは、「50年以上前」にワノ国を違法出国した刀鍛冶の霜月コウ三郎。
以前、コウシロウの父親ではないかと書いた、あのコウ三郎です。
コウ三郎の年齢は明かされていませんが、ワノ国を出国する前に既に名刀“閻魔”を打つほどの刀鍛冶だったので、少なくともワノ国出国時にはそれなりの大人だったと思われます。
そうであれば出国時には、ヤソップみたいに(妻)子を花の都に残して単身海に出た可能性もあるかなと。
つまり、傳ジローはワノ国に残されたコウ三郎の息子で、ウソップのように、父親が海に出てしまい、母親も亡くなったかして、「都のみなし子」になったのではないでしょうか。
その後、東の海にたどり着いた父親がシモツキ村で家族を持ち、51年前に生まれた子供がコウシロウだとすると、いろいろと説明がつきます。
兄にあたる傳ジローがコウシロウと風貌が似ていることは自然だし、刀鍛冶である父親が傳ジローに残していった刀が、コウシロウに残した和道一文字に似ていることも説明がつきます。
居眠り狂死郎親分
今週のワンピースで青年になった傳ジローの姿が描かれ、一部で囁かれていた「傳ジロー=狂死郎」説が更に盛り上がってきました。
確かに、髪の生え際の感じとか眉毛とか似てます。
大人になってちょっと骨格も似てきた感じ。
現在狂死郎が両替商をやっているのも、子供の頃から金勘定が得意なように描写されている傳ジローを彷彿とさせます。
でもね。
やっぱり目が違うのは大きいと思うんですよ。
髪型はいくらでも変えられるし、正体を隠しているなら髪型はわざと全然違った雰囲気にするでしょう。
実際、錦えもんも髪型と髪の色が変わっただけで別人のようになりました。
ただ「心の窓」である目はそんなに変わらない気がするんですよね。
醸し出す雰囲気も全然違うし…
ワノ国には整形技術なんてなさそうだし。
それにタイムスリップしてない傳ジローは、現在53歳~55歳くらいのはずですが、狂死郎ってどうみても20代か、せいぜい30代くらいでしょう。
ま、ワンピース世界には年齢と見た目が一致しないキャラはいっぱいいますけど。
ワポル(29歳)とかドクQ(28歳)とかドクトリーヌ(140歳)とかね。
それにしても狂死郎、50代半ばには見えません。
また、ずっと狂死郎のところにいた日和が、傳ジローのことを今どこにいるかわからないとゾロに語っていたことも、「傳ジロー≠狂死郎」説を裏付けているような。
狂死郎は多分、土壇場で味方になるキャラだとは思うんですよ。
でも傳ジローと狂死郎は似てなさすぎだよなー。
傳ジローが、化粧で目を細くして若作りして物凄い演技力で狂死郎を演じている可能性あるかなー。
お鶴さんも若い時と全然顔違うから、可能性は0ではないと思うし、「傳ジロー=狂死郎」というのはストーリーとしては面白いんですけどね。
他方でだいぶ前に予想した狂死郎が傳ジローの息子か弟ではないかという説はまだ可能性あるかも。
「みなしご」だった傳ジローに更に(ワノ国にも)弟がいたというのは安直な気もしますが。
年齢的には傳ジローが狂死郎の父親でもおかしくはないんだけど、そうなると本人は今どこにいるのかという話に戻りますね。
狂死郎が傳ジローの息子や弟子とかで、今は亡き傳ジローの遺志をついでカイドウ&オロチを狙っている、というのも胸熱ではあるのですが、最近の過去編を読んで傳ジロー本人がどっかに無事で生きていて欲しいと思うようになりました。
コウシロウ説と狂死郎説
ここまで述べてきた傳ジローの「実はコウシロウ」説と「実は狂死郎」説、簡単に根拠と反証をまとめます。
傳ジローとする根拠 | 傳ジローとすると生じる矛盾 | |
コウシロウ |
◎髪型が同じ ◎メガネをかけている ◎剣が似ている ◎剣の腕が立つ |
△東の海生まれで、「都のみなし子」になることは考えにくい △傳ジローの推定年齢より若い |
狂死郎 |
◎髪の生え際が似ている ◎顔の輪郭や眉毛、鼻の形が似ている ◎小紫(日和)をかばう理由がある ◎剣の腕が立つ |
△目が傳ジローと全く異なる △キャラや雰囲気が似ていない △赤鞘九人男の誰も知らない △ずっと一緒にいた日和も傳ジローと認識していない △傳ジローよりかなり若く見える |
以上、まとめると、4人の関係についてのゾリラバの結論は、霜月コウ三郎(父)、傳ジロー(長男)、コウシロウ(次男)、狂死郎(長男の息子)、という感じですね。
ま、当たるも八卦、当たらぬも八卦。
おあとがよろしいようで。
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