ワンピース第1074話“マークIII”感想・考察(その2) ビビは世経のモルガンズに匿われていた‼︎くまの悲惨な幼少期

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ワンピース第1074話“マークIII”感想・考察(その2) ビビは世経のモルガンズに匿われていた‼︎くまの悲惨な幼少期

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ようやく無事が確認されたビビの居場所が意外すぎて、またしても尾田っちの掌の上で転がされる快感に酔いしれているゾリラバです、こんにちは。

学生時代に習った「遊び」の4類型のひとつ「めまい」が、どこが楽しいのかさっぱり理解できなかった乗り物酔いしやすいゾリラバ。

ONE PIECEに出会ってようやく、このめくるめくスピード感と急転換に酔う楽しさを理解しました。

カイヨワの言う「めまい」の楽しさとはこれかと(たぶん違う)。

 

さて、ゾリラバのどうでもいい気づきはさておき、今週もめまいがするほど楽しいワンピース、昨日の感想の続き、いってみましょう。

以下、昨日発売の週刊少年ジャンプに掲載された“ONE PIECE”最新話の内容に触れますので、コミックス派、アニメ派の方はネタバレご注意ください。

 

ボニーが見たくまの幼児期の記憶

父であるバーソロミュー・くまが、自我を失う手術を受け入れた謎を知りたいがために、制止するDr.ベガパンクを振り切ってくまの記憶をのぞいたジュエリー・ボニー。

幼少期のくまの体験は、娘でなくても泣きたくなるような悲惨なものでした。

建物の様子や、被り物をしていない天竜人らしきシルエットからして、どうやらくまは子供の頃、マリージョアにいたようですね。

 

逃げ出したくまを連れ戻すために暴力を振るっている男達も、歯が折れていたりボロボロの格好のようなので、天竜人の奴隷でしょうか。

くまを連れ戻さないと全員殺される、というからには、くまは単なる一奴隷ではないようです。

やはりくまが「特殊な種族」であることが関係しているのか…

背中にある的のような模様も気になります。

天竜人の奴隷の証明である“天駆ける竜の蹄”の印よりはかなり大きいような。

長じて「無敵奴隷」と呼ばれたくまなので、子供の頃から強靭な肉体を持っていて、天竜人の虐待の的にされていたとか?

 

一度はソルベ王国の国王にまでなったくまの謎多き人生ですが、子供時代はコアラやハンコック達姉妹と同じような、死と隣り合わせの悲惨な環境に置かれていたようですね。

現在、レッドラインの岸壁をよじ登り、おそらくマリージョアを目指していると思われるくま。

せっかく革命軍によって救出されたのに、辛い思い出しかないであろうマリージョアに再びくまが戻ろうとしているのはなぜなのか。

ボニーが勇気を振り絞って知ろうとしているくまの半生とともに、気になり度MAXですね。

 

ピタゴラスを襲った謎の人物

ベガパンク本体(ステラ)を探して、研究所内に散った猫(サテライト)達ですが。

なんと知(ピタゴラス)が背後から近づいた謎の人物の爆破攻撃を受けたようです。

 

これまでエッグヘッドでは、誰がやったのか分からない事態がいくつか起きています。

① エッグヘッドを訪れた世界政府の船がいくつも消えている。

② 研究層(ラボフェーズ)のドームが開いたまま閉じなくなった。

③ ドームが開かなくなり脱出できなくなった。

④ Dr.ベガパンクが消えた。

⑤ 知(ピタゴラス)が襲撃された。

 

③あたりまでは、政府の島に放り出されたカリブーの意趣返しの嫌がらせかと思っていましたが、どうやらより深刻で直接的な悪意を持った何者かが、研究所内にいるようです。

⑤の犯人のカツンという足音も、爆破するという攻撃手段も、カリブーとは思えません。

 

一方、全部が同一犯と考えると矛盾も生じます。

①は明らかに世界政府に敵対し、ベガパンクに味方しているような行為であるのに対し、⑤のピタゴラス襲撃は直接ベガパンクに危害を加えています。

 

なんだろう、この違和感。

ルフィが味方してもベガパンクのエッグヘッド脱出は簡単ではないことを、こちらに向かっている海軍大将黄猿がほのめかしていましたが、「かねてよりの作戦」に備えてスパイが送り込まれているんでしょうか。

これまでの描写からして、天竜人は海軍より直属のCP0を信頼して重用していると思うんですが、ルッチ達が知らない作戦を、五老星ジェイガルシア・サターン聖が黄猿と共に遂行しているのが、そもそもの違和感。

そして正体不明の何者かが、ベガパンクに利する行動と害する行動をとっているように見える違和感。

 

うーん、ワクワクが止まらないガネー。

 

ビビとワポルとモルガンズと

今週一番「めまい」に酔いしれたのは、何と言っても、ようやく消息が判明したビビ。

生きていることは100%確信していましたが、驚いたのは一緒にいる面々‼︎

決して仲が良くはないワポルと共に、世界経済新聞社に匿われていたですと⁉︎

 

いやいや、これは本当に予想外でしたわ。

世界政府に居場所がバレたら即消されるとワポルが怯えているので、2人は世界政府に都合の悪い事実を知っているか、世界政府の逆鱗に触れる何かをしたか、でしょうね。

まず、ワポルに関しては、世界会議(レヴェリー)の時に、なんらかの情報を世界経済新聞社にタレ込もうとしてました。

それが世界政府の怒りを買ったのか。

世経社長のモルガンズを「モルちゃん」と親しげに読んでいるので、元々コネがあったのかも。

 

ワポルも成り上がったとはいえ、曲がりなりにも世界政府加盟国の王なので、「消される」と怯えるからには、単に世界政府に都合の悪い情報をリークしただけなく、やはり知ってはいけないことを知ってしまった可能性大ですね。

 

ビビの方は、もっと直接的な理由で命を狙われていそうですね。

報道のとおり、既にアラバスタ国王コブラが亡きものにされているなら、犯人はサボではなく、間違いなく「何かに気づいてしまった」コブラの口を封じた世界政府でしょう。

とすれば当然、次期アラバスタ王国の女王になるビビも狙われるはず。

それでなくても謎の最高権力者イム様は、ビビの写真を握りしめて“虚の玉座”に上がってましたしね。

 

守銭奴だけれどジャーナリスト魂は持ち合わせているモルガンズが、世界政府を敵に回すリスクを冒してもビビとワポルを匿っているのは、とてつもない特ダネの臭い(コブラ王の死の真相?)を嗅ぎ付けているからだと思いますが。

 

もっともモルガンズ、“四皇”ルフィを悪者に仕立てた記事で世界政府に恩を売ろうととするところは、やはり食えない奴です。

そんなモルガンズ社長に対して、「だから『世経』は嫌いなのよ」と堂々と言い放つビビは相変わらず格好良い‼︎

果たしてこの想定外の組み合わせの3人は何を知り、どう動くのか。

分からないことだらけですが、こちらもワクワクが止まらないガネー‼︎

 

-ジャンプ

執筆者:


  1. 匿名 より:

    襲撃犯誰でしょうね?
    既に登場していて研究所内にいる人物だと思うのですが…。
    ・見えざる侵入者(セラフィム・スケスケの能力?)。
    ・内部の裏切り者(サテライト・正?)。
    人影はなかった。←自作自演?
    …あたりを考えてみました。
    味方だとは思うんですがステューシーとかの線もあるんでしょうかね?

  2. ゾリラバ より:

    襲撃犯、誰か気になりますよね。ピタゴラスだけでなく、サテライトを密かに確固撃破しようとしているなら、やはり世界政府側の人間だと思うのですが、まだなんとも言えませんねー。

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