先週に輪をかけて多忙な1週間を終え、出口の見えないトンネルを歩いている気分のゾリラバです、こんばんは。
苦境の長いトンネルを抜けるとトンネルであった。
と日本文学史に残るノーベル賞作家も言っています(言ってない)。
そんなパンドラの箱を開けてしまったようなゾリラバの心を救うのはいつもワンピース。
まさにパンドラの箱の底に最後に残って、「出して下さい。私は“希望”です」と訴えるかのようなタイミングで、今週の最新話です。
早速、感想・考察いってみましょう。
ここから先は、週刊ジャンプ掲載のワンピース最新話の内容に触れますので、コミックス派の方やアニメ派の方は、ネタバレご注意下さい。
巨大な猪“山の神”
若き日の錦えもん15歳が、一攫千金を夢見て“誘拐犯”から横取りした白い子供の猪は、“山の神”と言い伝えられる超巨大な猪の子供でした。
さらわれた子供を探して、そのモンスターのような“山の神”が山から降りてきたからさあ、大変。
花の都の人々は、家ごと怒り狂った巨大猪の胃袋に。
それでも金づるの白猪の子供を手放すことをためらう借金まみれの錦えもんですが、お鶴さんまでもが猪に食われたと聞いて、子猪をあっさりおでんに渡し、単身、“山の神”に向かって行きます。
15歳の錦えもんはまだヤクザなチンピラですが、大切なものを守るために命を張る勇気は既に備わっているよう。
全く歯が立たなくても何度も立ち向かう様子に、おでん様も
根性あるなあいつ…
と感心しています。
おでんの“桃源白滝”
錦えもん、チンピラの自分を庇い叱咤してくれた幼なじみのお鶴のために、命知らずに“山の神”に挑んだものの、まるで歯が立ちません(錦えもんの回想のお鶴ちゃん、かわいいなー♪)。
ここで、おでんが満を持して登場です。
町ごと呑み込んでしまうような超巨大な猪を、二刀流“桃源白滝”の技で一刀両断!
べべんっ!
元々おでんの大ファンだったらしい傳ジローは、ルフィを見たバルトロメオみたいな顔になってるし、当時はヤクザの大親分だった花のヒョウ五郎も、「大した奴だ」と感心しきり。
関係ないけど、おでん様の技はひょっとして、全部、おでんの具の名前なのかな?
今回の「白滝(しらたき)」に続いて、「はんぺん」や「ちくわぶ」の登場にも期待です!(そうか?)
おでんの一番弟子、誕生
花の都で大暴れした“山の神”によって都の4分の1が破壊されましたが、丸呑みされた人々は、おでんのおかげで全員無事に生還しました。
ここで語学ヲタクの血が騒いだのが、「からくも」の使い方。
「からくも」は、「からくも生き延びた」とか「からくも勝利した」というように「危機一髪のぎりぎりでかろうじて」という意味なので、「からくも四分の一を失った」というのは変。
むしろ「人命に関してはからくも事無きを得た」なら正しいですが。
感動的シーンに水をさして申し訳ない。
本当に申し訳ないんだけど。
おでんのおかげで救われた人々は、巨大猪を一刀両断したおでんのかっこよさに惚れ、心の中で大いに感謝しますが、そもそも原因を作ったのもおでんだと勘違いしているので、素直になれません。
白状して誤解を解こうとする錦えもんに拳骨をくらわして
しょうもねェ事するな!!
と制するおでんのカッコいいこと。
ルフィもゾロもそうですが、尾田っちの考えるカッコいい男の美学には、「よけいな言い訳をしない」というのがあるよね。
そしてそのおでんの器量の大きさに心酔し、感涙にむせぶ錦えもん。
あの人の為なら死ねる!!!
とおでんに付き従うことに決めたようです。
元々大ファンだった傳ジローと錦えもんが、一番弟子になったわけですね。
おでんと康イエとオロチ
なんと現在カイドウと組んでワノ国を牛耳っている黒炭オロチは、霜月康イエのコマ使いでした。
昔は口がたつお調子者のおべんちゃら男だったわけですね。
おでんに
こいつさっきから気持ち悪ィ!!
といわれるほどの卑屈さです。
康イエの処刑シーンでも、相当の因縁がありそうな印象を受けましたが、なるほど康イエのコマ使いをしていたのか。
白舞大名家に入り込み、おでんに近しい康イエの側にいたなら、おでんを陥れる材料集めには事欠かなそうです。
おでんがロジャーの船でラフテルにたどり着いたのが25年前で、ワノ国の統治が光月家の手を離れたのが「20数年前」。
とても偶然の一致とは思えません。
この時にオロチが国を簒奪したなら、16年もの間、康イエの側で野心を隠しながら情報収集をし、成り上がる機会を伺っていたのかも。
黒ひげティーチみたいな奴だな。
おでん様の過去編は、長くなりそうですが、ワンピースという壮大な物語の重要なパーツを構成しているのは確実なので、楽しみしかありません!
次号休載はまたつらいですが、地味にワノ国の年表を更新しながら忍耐強く待ちますとも!
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