最終章の幕開けに相応しく、次々と大物達が登場した今週のワンピースを読んで、まだまだルフィ達が越えるべき強者が大勢存在していることに少しホッとしたゾリラバです、こんばんは。
「最終章」と聞くだけで「はうっ」と心臓が押しつぶされそうな気持ちになるし、出来るだけ長くワンピを読んでいたいから、ルフィにはゆっくり冒険してのんびり海賊王になって欲しいわー。
以下、昨日発売の週刊少年ジャンプに掲載された“ONE PIECE”最新話の内容に触れますので、コミックス派、アニメ派の方はネタバレご注意ください。
“CROSS GUILD”結成の顛末
まさかミホークとクロコダイルとバギーという曲者3人のこんな楽しい絡みが見られるとは。
尾田っちのアイデアの泉の無尽蔵さには、毎度驚かされっぱなしです。
もうどこからツッコんでいいか分からないほど面白い構図ですが、まず、ミホークとクロコダイルが並ぶとめっちゃ迫力ありますねぇ。
バラバラの実の能力で命に別条はないとはいえ、バギーの生首をぶら下げている絵がシュール過ぎる(笑)。
前々話で、“CROSS GUILD”結成のニュースを初めて読んだ時には、ミホークとクロコダイルとバギーの組み合わせには違和感しかないと書きましたが、こういう顛末だったのねー。
これまで主に強運と誤解と手違いと謎のカリスマ性で成り上がったバギーらしくて、ホント笑えます。
バギーが仕掛けた誇大広告だとしても「やりすぎると(クロコダイル)社長に殺されるよ、あんた」とゾリラバが警告したとおり、バギーは既にクロコダイルから殺されかけてますね(笑)。
世界で最もバギーの下につくとは思えないクロコダイルとミホークがバギーの部下のように描かれているビラは、バギー座長を尊敬する社員達が独断で作ってばら撒いていたとは。
ケッサクwww
クロコダイルとミホークの関係
バギーの「おまえじゃない」感を抜きにしても、正直、クロコダイルがミホークを誘って“CROSS GUILD”設立を考えていたのは意外でした。
頂上戦争の時にドフラミンゴの誘いを即蹴りし、「おれは誰とも組みはしねェよ」と冷たくうそぶいていたクロコダイルでしたから。
ダズ・ボーネスのように部下を持つことはあっても、自分から誰かと組むとは思ってませんでしたよ。
これは頂上戦争後に新世界に入ってクロコダイルに心境の変化があったのか。
それともドフラミンゴと違ってミホークは信用できるということなのか。
少なくとも「部下にしてくれの間違いだろう」と見下していたドフラミンゴと違い、ある種のリスペクトをもってミホークを勧誘しています。
クロコダイルのミホークに対する口説き文句は
おれとお前の名が並べば海軍が無視できねェ組織になる
というもの。
他人を信用しないから同類、というのも確かにそうなんでしょうが。
唯我独尊でプライドの塊のようなクロコダイルが、こんなに熱心に勧誘するのはちょっとびっくり。
また、自分の海賊団すら持っていないと思しき孤高の世界最強剣士ミホークが、クロコダイルの誘いに乗ったのも意外でした。
王下七武海制度の撤廃は、ミホークにとっても、それくらい危機感を感じさせるものだったということなんでしょうか。
“海兵狩り”のミホーク
今週の注目ポイントは、海軍に取り囲まれているというのに優雅にワインや本を荷造りしているミホークが素敵…
ではなくて。
ミホークが昔は“海兵狩り”と呼ばれていたこと。
愛弟子のゾロの“海賊狩り”という二つ名と、なんて素敵なシンクロ‼︎
ではなくて。
ワンピースという壮大な物語の初期に登場しながら、経歴や海賊としての価値観などは未だ謎に包まれている世界最強剣士の過去の一端が明かされたわけです。
しかも海兵狩りという血生臭い響きがミホークっぽくない。
もしかしたら、愛弟子ゾロ(大事なことなので2度言いました)と同じように、ミホークも海賊になる気は元々なくて、世界最強の剣士を目指している過程で攻撃してくる海兵を返り討ちにしているうちに勝手に付けられた二つ名かもしれませんが。
ミホークは、今週も「平穏な暮らしを望む」と言っているように、海賊としてお宝を見つけるとか海賊王を目指すといった野心とは無縁のように思えます。
だから自分の海賊団も持たず、時々海に出てヒマツブシに海賊を狩る以外は、シッケアールで野菜を育てて隠居みたいな生活を送っていたのでしょう。
そのミホークが、クロコダイルの新組織設立に乗ったのはなぜか。
第1056話で語られた海兵の首に懸賞金をかけるという“CROSS GUILD”の活動目的が、今ひとつ良くわからないんですよね。
海兵を狩ってもお金が入る訳ではないし、むしろ賞金をかけるということは莫大な費用がかかります。
今週のクロコダイルとミホークは相変わらずクールで、一方的に王下七武海制度を反故にし権利を剥奪した海軍に対する怒りや恨みから行動しているようにも見えません。
今週海軍の会議で言われているように、闇社会からの投資を集めるのが目的なのかなぁ。
クロコダイル、ミホーク、バギーの懸賞金
これまで王下七武海になる前の懸賞金が8800万ベリーだということしか分かっていなかったクロコダイルは、今回名を連ねた“CROSS GUILD”の危険性により19億6500万ベリーの懸賞金がつきました。
ルフィとゾロのちょうど中間くらいですね。
そして王下七武海以前も含めて全く懸賞金額が謎だったミホークの懸賞金は、35億9000万ベリーです。
今回、ゾロが爆上がりして11億1100万ベリーの懸賞金がつきましたが、まだまだ師匠とは3倍以上の開きがありますね。
何より笑ったのは、この2人を従えているという誤解と、ロジャー海賊団のクルーで赤髪のシャンクスの見習い仲間だったというバフにより、バギーが31億8900万の賞金首となったこと。
全部、他人の名声によるものですね(笑)
フランキーの新しい手配書の写真がサニー号だったことといい、海軍の情報力、大丈夫⁉︎と心配になります。
バギーは実力的には5億の価値もないんじゃないかと思いますが、ルフィより高額賞金首とはね。
爆笑。
サボとビビの安否
今週、サボと一緒にマリージョアに潜入していたモーリーら革命軍軍隊長達が無事にバーソロミューくまを救出してカマバッカに帰還している様子が描かれ、「事件」はサボが彼らと別行動になった後に起きたことが判明しました。
サボはコブラ王を殺害したと報道されていますが、サボには動機もメリットもないし、何より我々読者には、サボがそんなことをするわけがないと普通に信じられるのですが。
上司であり革命軍司令官であるドラゴンは
あいつが本当にコブラ王を殺していたら…
いかなる理由があれどおれは許さん‼︎
と珍しく語気を荒げています。
いやいや、ドラゴンさん、右腕を信じてあげてよ。
そのサボから電伝虫が入ったところで今週は幕です。
そして来週は休載。
コブラ王は本当に死んでしまったのか。
なぜサボが濡れ衣(断定)を着せられたのか。
行方不明とされるビビは、サボと一緒にいるのか。
こうしたことを考察しながら、2週間後を楽しみに待ちたいと思います。