第3回ナレッジキング決定戦の緊張と燃え尽き感と少しばかりの失意から一夜明け、月曜だというのに抜け殻のようになっているゾリラバです、こんばんは。
そのせいでなんと、いつもは午前0時に読むワンピース最新話を読むのを忘れて寝てしまいました。
でも、お昼休みに、まだONE PIECEを読んでいなかったことに気づいた時の喜びといったら。
さて、2週間ぶりにワンピース最新話を読んだ興奮そのままに、早速、感想いってみましょー!
外骨格発現を喜べないサンジ
サンジのジェルマ66に対する嫌悪感は、これまでもたびたび描写されてきましたが、鬼ヶ島最終決戦の真っ最中に、兄弟達と同じ外骨格が発現したことは、サンジを不安と混乱に突き落としたようです。
ホールケーキアイランドでは最終的に兄弟達の助けを借りて脱出できたとはいえ、幼い頃から親兄弟から迫害されてきたサンジのトラウマは簡単に消えるものではないでしょうね。
ましてサンジは、大好きだった母ソラがジャッジの望む「血統因子の操作」に命がけで抵抗した結果、サンジだけが操作に失敗し「心」を守られて生まれた子、という話をレイジュから聞いています。
ですからサンジの中で、「外骨格に代表される強靭な肉体」とイチジ達のような「人の心を持たない冷酷な性格」は表裏一体。
自分に外骨格らしきものが現れたということは、もしかしたら代償として「心」を失うのではないか、と不安と恐怖に駆られるのは当然のことでしょう。
鬼ヶ島決戦が佳境に入り、肉体のパワーアップは客観的に望ましいことではあります。
しかし、「心を失うかもしれない」というサンジの恐怖心を取り除く何らかのきっかけがないと、サンジの混乱は収まりそうにありませんね。
以前も書きましたが、サンジの行動原理の中心になっているのは「心(情)」だと思います。
心に迷いや不安があれば闘えないでしょう。
サンジの不安を取り除くきっかけをもたらすのは誰かなぁ。
敬愛するナミさんか、1番遠いようで近いゾロあたりか。
早く誰かサンジくんに「心を失う心配など無用!」と分からせてあげてほしい!
強くなっていいんだと!
ホーキンスが死ぬと恐れた未来
いやー、キラー対ホーキンスの闘いは、予想以上に熱かったですね。
キラーのキッドに対する気持ちも熱いけど、死を恐れてカイドウに恭順したホーキンスに投げかけた言葉も熱い!
声を荒げるな
お前は悔いているんだろう…?
あの時の選択を………‼︎
お前が死ぬと恐れた未来を
おれ達が生きてんだからな‼︎
うーん、カッコいい。
圧倒的に不利な状況でこの台詞が出るとは。
キラーの頭の良さが伺えますね。
本当に副船長っていうのは賢い人が多いですな。
マルコとかレイリーさんとかゾロとか…
ゾロとか…
ごほごほ。
マーマーマー。
ゾロ、好きだ〜‼︎
行き場のないダメージ
そしてその賢いキラーは、進むも地獄、引くも地獄の状況で、とんでもない妙手を思いつきました。
ホーキンスが受けたダメージはすべてキッドに行く、という絶対絶命のピンチに、キラーが取った手段はなんと!
ホーキンスの左腕を切断!
なぜならキッドは既に左腕が無いから‼︎
いやー、すごいわ、ほんと。
自分自身の腕を落とされたホーキンスの狼狽ぶりときたら。
いつも誰かを身代わりにして、自分の身にダメージが及ばない戦いをしてきたホーキンスは、こうなったらキラーの敵ではないですね。
苦し紛れに出してきた最後の“藁人形”も一刀両断され、ホーキンス自身も、“刃音撃(ジンソニック)”の技で一撃の下に倒されました。
厄介なホーキンスを倒したキラーが、離れたところで四皇ビッグ・マムと闘うキッドに、静かに贈る
行け
相棒!!!
のエールがまたシビれるガネー。
ホーキンスの占いでは「敗北率92%」だったキラーですが、逆に言えば勝つ可能性が「8%」あったということ。
その可能性をモノにしたキラーは素直にカッコいい。
キラーは合理的精神の持ち主っぽいですが、勝利を確率でしか測れないホーキンスと違って、ルフィと同じように、生きていれば勝つ可能性は「無限にある」と信じられる人間なんですよね、きっと。
“塔“のカードが示すもの
タロット占いをかじったことがある人にはおなじみの、最凶最悪の“塔”のカード。
「崩壊」や「破滅」を表し、一見恐ろしげな「死神」や「悪魔」のカードより不吉と言われます。
ホーキンスの占いでも出てくるとおり、タロット占いには「正位置」や「逆位置」があり、上下が逆さまになると意味も変わってきます。
悪い意味のカードも逆位置で開かれると良い意味を持ったりするのですが、“塔”のカードだけは、正位置でも逆位置でも不吉。
引いた瞬間、ホーキンスが絶望的な表情になるのも無理ありません。
しかしホーキンスにとっては最悪の「崩壊」も、古い物を壊し新しい未来を切り拓こうとする者達には、「新しい道」への一歩。
藁人形(ストローマンズ)カードの「隠された意味」が「新しい道」なのは、そういう意味でしょうね。
死を恐れて「古い大樹」に寄り添うことを選択したホーキンスは、「新しい道」を作るために挑み続けたキラーに敗れました。
命は取り留めそうな気がしますが(←「超新星はティーチ以外最終的にルフィの味方になる」説を諦めきれない)また一つ、熱い戦いを経て勝負が決着しましたね。
相棒の奮闘のお陰で身体も軽くなったキッドが、ローと共に四皇にどう挑むのか!
その決着の前に、雷ぞうvs福ロクジュ戦あたりが来るかなー。