GW後半に出張が確定し、失われた休日に思いを馳せながら、人生の悲哀を噛みしめている哲学者、ゾリラバです、こんばんは。
失われた休日で思い出したのですが、麦わらの一味がたどった航路をたどりながらひととおり国名・地名シリーズを重ねてきたものの、他にも過去のエピソードの中でだけ登場して、由来がよくわからないものがありました。
たとえば、ロビンの故郷、西の海(ウェストブルー)にあったオハラ。
そして北の海(ノースブルー)にあったトラファルガー・ローの故郷、フレバンス。
今日は、この二つの滅んでしまった国についてみていきたいと思います。
オハラ
麦わらの一味の美しき考古学者ニコ・ロビンの故郷、西の海(ウェストブルー)のオハラ。
世界中からオハラに集まった学者たちは、世界政府中枢以外では唯一、空白の100年とポーネグリフの謎を知ったのではないかと思われていましたが、22年前に世界政府のバスターコールにより、地図上から抹殺されました。
生き残ったのは、当時8歳だったロビンだけ。
このオハラという地名の由来はなんでしょうか。
まず浮かんだのは、スカーレット・オハラ。
名作『風とともに去りぬ(Gone with the wind)』の主人公です。
オハラは滅んでなくなってしまった島だから、Gone (with the wind) なのかなと。
でも、オハラが滅んだのは風ではなくて火。ちょっと違うかもしれない。
そこで、地名からピンとこないときの常套手段、その土地の特徴から探る方法を試してみました。
オハラの特徴と言えば、全知の樹。オハラの研究者たちの研究所であり、歴史の保管場所でもあり、オハラの知識の象徴でした。
Oharaという言葉と、大樹(big tree)、古木(old tree)などのキーワードで調べてみると・・・
ありました!!!
なんと世界で最も古いとされている木の名前が
Old Hara Tree!
アメリカ・カリフォルニアにある世界最古の樹木ブリストルコーンパインの森に現存する樹齢5065年の樹だそうです。
ロビンの故郷は、このオールドハラに由来するということでよろしいでしょうか、尾田先生?
フレバンス
ローの故郷、北の海(ノースブルー)のフレバンス(Flevance)も、なかなか手ごわい難問です。
まずはフレバンスという地名から、思い浮かぶ単語を、さまざまな言語で手あたり次第検索してみますが、どうもうまくいきません。
次に、フレバンスの町の特徴からあたってみましょう。
フレバンスの別名は「白い町」。珀鉛という町の特産の鉱物が、住民に病気をもたらしました。
そこで、white town(白い町)、mine poisoning(鉱毒)、disease(病気)といったキーワードで片っ端から検索してみたところ、
それらしきものがヒットしましたよ。
北イタリアの都市カザーレ・モンフェラートは、かつて、20世紀初めに作られた石綿管製造工場から出るアスベストが屋根や道路に降り積もり、第2次大戦中は飛行機から見ると町全体が真っ白だったために「白い町」と呼ばれたそうな。
しかも1960年代にはアスベストが人体に有害だということが知られていたにも関わらず、工場を経営する企業は利益を上げるために労働者や町の住民に危険性を知らせず、1986年まで生産を続けていた・・・
ローの故郷、フレバンスによく似ていますね。
ただ、町の名前が、フレバンスとは似ても似つきません。うーん、気になります。
もしかしたら全く見当はずれのところをぐるぐる回っているのかもしれません。
エニエスロビーやバルジモアのときのようなひらめきが降ってくることを期待しつつ、引き続き考えたいと思います。