「動物系「ヒトヒトの実」幻獣種モデル“ニカ”…⁉︎」とつぶやき続けたコーフンの月曜日から一夜明け、とりあえず疑問点の整理はできた気がするゾリラバです、こんにちは。
今日は第1044話の感想(その2)として扉絵とか日和vsオロチサイドを語ろうかと思ってたんですが、やはり今週は「は???」なことがてんこ盛りのONE PIECEだったので、疑問点の深掘りをしようかと思います。
もちろんまだ想像の域を出ない論点もありますが、とりあえず今後の注目点として、今週、一気に描かれた新たな3つの謎と相互の関係、そしてルフィに起きた変化についてまとめてみましょう。
すなわち
① ルフィがジョイボーイになったこと
② ルフィの悪魔の実(動物系「ヒトヒトの実」幻獣種モデル“ニカ”)の能力が覚醒したこと
③ ルフィがギア5を発動したこと
の意味、関係性、そしてそれがもたらす変化について、論じてみたいと思います。
以下、昨日発売の週刊少年ジャンプに掲載された“ONE PIECE”最新話の内容に触れますので、コミックス派、アニメ派の方はネタバレご注意ください。
ジョイボーイに「なった」ルフィ
まずは前話のラストシーンから仄めかされていた、ルフィが“ジョイボーイ”に「なった」件について。
これはジョイボーイの仲間だった象主(ズニーシャ)の証言によるものです。
ルフィの“ドンドットット”という心臓の音が、800年前に生きた人物である“ジョイボーイ”の心音と同じ“解放のドラム”の音だということが、ズニーシャの確信の根拠のようですね。
なお、ローやマルコら味方の面々も、いったんは「死んだ」と思ったのに蘇ったルフィの気配が変わったことを感じ取っている様子が伺えます。
我々読者は長い間、ジョイボーイについて、魚人島に人魚姫あての謝罪文を残した謎の人物としか知りませんでした。
ところがズニーシャという生き証人が、ルフィを指して
間違いない
そこにいるぞ
ジョイボーイが…‼︎
(“ONE PIECE”第1043話)
と語ったことで、ルフィ=ジョイボーイが確定したわけです。
とはいえ800年前のジョイボーイは実在の人物。
ならばルフィがジョイボーイとはこれいかに。
ゾリラバは、死んだルフィにジョイボーイの魂が入ったとか、仮死状態のルフィにジョイボーイが憑依しているとかではなく、ルフィはルフィのままなのだと思います。
すなわち“ジョイボーイ”というのは、“海賊王”のような称号であって個人名ではないと考えれば良いのでは。
つまり800年前に実在した人物(おそらくヒトヒトの実モデル“ニカ”の能力者)が、人々を“解放”し“喜び”をもたらしたので、“ジョイボーイ”と呼ばれたのだろうと。
ゴール・D・ロジャーが“海賊王”と呼ばれるように。
そしておそらく、800年前に“ジョイボーイ”という称号で呼ばれた者と同じ悪魔の実を食べたルフィが、同じ役割を果たす者として能力を覚醒させ、“ジョイボーイ”となったのだろうと。
動物系「ヒトヒトの実」の覚醒
ズニーシャがルフィを“ジョイボーイ”であると認識した心臓の音を始め、意識を取り戻したルフィに起きた変化が、ルフィの悪魔の実の能力の覚醒の結果だというのは間違いないでしょう。
そしてルフィの悪魔の実の能力とは、我々が長年信じて疑わなかった超人系「ゴムゴムの実」ではなく、その名で隠されていた動物系「ヒトヒトの実」幻獣種モデル“ニカ”だったことが今週明かされたわけです。
なんということか。
超人系(パラミシア)と20年間信じていた主人公が、実は動物系(ゾオン)だったとはねー。
で、今日一番語りたいところはコレなんですが、これまではルフィの悪魔の実の能力が覚醒したらどうなるのか、ということを予測する際に、超人系の覚醒した能力者であるドフラミンゴやカタクリを参考にしていました。
すなわち、超人系の能力者が覚醒すると周囲のものに影響を与えられること。
ドフィが建物を糸に変えたり、カタクリが壁をモチに変えたりしていたアレですね。
ところが実はルフィは動物系(ゾオン)だったと。
“ONE PIECE”のキャラで、これまで覚醒した動物系の能力者と明言されたのは、インペルダウンの獄卒獣だけです。
ミノコアラとかミノゼブラとか。
まるで参考にならないガネー‼︎
実力的にはセンゴクやマルコあたりは覚醒した動物系(しかも幻獣種)の能力者であってもおかしくないのですが、今のところ、そういう描写はありません。
つまり、ルフィの覚醒については、今週描かれたことを元に予想するしかないというわけです。
そこで少し長いですが、五老星じいちゃん達のセリフを引用してみましょう。
その体はゴムそのものの性質を持ち
空想のままに戦い…人々を笑顔にしたという
“解放の戦士”またの名を“太陽の神ニカ”
覚醒はゴムの体に更なる“腕力”と“自由”を与えるという
世界で最もふざけた能力だと聞いている
(“ONE PIECE”第1044話)
過去800年間、世界政府が躍起になっても手に入れられなかっただけに、五老星の描写も「したという」「与えるという」「だと聞いている」という具合に曖昧です。
かなり長く生きてそうな五老星でも、覚醒したニカの能力をよく知らないのは明らか。
したがって抽象的な描写ではあるものの、ここで注目すべきは、「空想のままに戦い」という表現と、覚醒が更なる「“自由”を与える」という表現ですね。
というか最も分からないポイントがここ。
ルフィがゴムの性質を持っていることは既知の事実だし、覚醒で“腕力”が増すのはそれほど驚くことでもありません。
一方で「空想のままに」「自由」に戦うってどういうこと⁉︎
こんな風に戦いたいなと思ったらすべて実現できるということ⁉︎
ルフィ自身も「おれのやりたかったこと全部できる…………‼︎」と言っています。
いやー面白いですね。
でも今週、実際に描写されたルフィの戦闘では、まだその真価がよくわかりません。
腕が巨大化してカイドウをつかんで振り回したのは、ギア3の巨人族の腕の“腕力”向上バージョンという感じだし、床をつかんでめくり上げカイドウの熱息(ボロブレス)を跳ね返したのは、周囲に影響を与える(床をゴム化した?)超人系の覚醒みたいですよね。
それと、以前も考察したルフィの他者に声を届けられる能力は、結局のところ動物系「ヒトヒトの実」幻獣種モデル“ニカ”の覚醒と関係あるのかな?
「声を届けることも戦いの一部だから“伝えたい”と空想したら届いてしまった」というのは、やや無理がある気がするんだけど…
それから動物系(ゾオン)の能力者と聞けばもう一つ気になるのは、通常のゾオンと同じように「人型」「人獣型」「獣型」があるのかということ。
ゾオンなら、覚醒とは無関係に少なくとも3つの形態変化が可能なはず。
もしかして今までルフィがそれと知らずに自覚のないまま姿形を変えてきたギア4とかは、「人獣型」だったり「獣型」だったりするんでしょうか。
そもそも“太陽神ニカ”の「獣型」って何⁉︎
今週のルフィの姿が、もしかしてニカに最も近い「獣型」だったりする?
うーん、ひとつの謎が解けるとまたそれ以上の謎が生まれるONE PIECEの愉しさよ。
たぶんこれからもっと、ルフィは想像力のおもむくままにいろんな戦い方ができるようになるのでしょうね。
なんというチートな力。
カイドウが凡庸にすら見えてくるよね(笑)
グレートだね。
ギア5とは
もちろんルフィは、自分が食べた悪魔の実は未だに「ゴムゴムの実」だと信じています。
まさか、世界政府が長年手に入れようとしていた動物系「ヒトヒトの実」幻獣種モデル“ニカ”(←長過ぎてだんだん書くのが面倒になってきた)だったなんて、想像だにしていないでしょう。
それでもルフィは、カイドウに死の淵まで追い詰められ目覚めた時から、自分に大きな変化が起こり、今までと違う力を得たことに気づきました。
だからこそ
これがおれの最高地点だ………‼︎
これだ…!!!
と思い、自分の戦闘力のステージが上がったと捉えた。
ゆえに“ギア5!!!”と名付けたのでしょう。
したがって結論から言えば、3つの変化が起こっているように見える今週のルフィは、実はひとつのことを三者三様の見方で捉えたに過ぎないのかも。
すなわち、ズニーシャは仲間だった“ジョイボーイ”の再来と捉え、五老星は恐れていた“悪魔の実”の覚醒と捉え、ルフィ自身はそれを戦闘力向上の延長線上にある“ギア5”と捉えたと。
そう考えればスッキリします。
来週以降カイドウを圧倒してくれるであろうルフィの戦いっぷりが楽しみで仕方ないガネー♫