ハンカチを用意して覚悟をしていたとはいえ、今週のアニメワンピースに早くも大いに泣かされたゾリラバです、こんにちは。
今週はとにかく映像と音楽が美しかった!
ゾロの切腹シーンと同様に、桜吹雪舞うワノ国、ひいては日本の美しさを外国のワンピファンにも印象付けたのではないかと思います。
早速感想いってみましょう。
今週のアニワンは、原作でいうと第941話の後半から第942話の前半に当たります。
トの康の正体
えびす町の人気者トの康の正体はなんと、かつて光月家と共にワノ国を支えた白舞の大名、霜月康イエでした。
その康イエが生きていたことが20年ぶりに判明したと思ったら、都を騒がす盗人丑三つ小僧として磔にされると聞いて、ワノ国中が大騒ぎです。
トの康を仏と慕うえびす町の人々は花の都に走り、それを援護するナミ、ロビン、ウソップ達もカン十郎やしのぶと共に続きます。
しのぶ達だけでなく、アシュア童子を追って博羅町にやって来た錦えもんとイヌアラシも、光画タニシに映された霜月康イエの姿に衝撃を受けている様子。
どうやら霜月康イエは、赤鞘九人男とも深い縁がありそうですね。
早駆けしている錦えもんが建物の間から康イエの姿をかいま見て、“康イエ殿~!!!”と叫ぶアニメオリジナルシーンがとても印象的でした。
兎丼の囚人採掘場でルフィと共にいるヒョウじいことヒョウ五郎親分も、康イエをよく知っているみたいです。
おでんを諌め叱咤した康イエ
磔という恐ろしいシーンでありながら、康イエがおでんとの会話を回想する描写がとても美しいですね。
花の都が桜吹雪に象徴される日本の春の美しさを代表しているなら、霜月康イエが治めていた白舞は紅葉が美しい秋のイメージ。
現在羅刹町に舞い散る桜に、紅葉が混じり、白舞での回想に入っていく演出が見事です。
そして、おでんとのやりとりから伺える昔の康イエは、確かに厳格で、しのぶちゃん達が現在の仏のトの康と結びつけられなかったのも無理はないかも。
しかし一方で城を追い出されたおでんが居候するくらいですから、単に厳しいだけでなく、物事の道理をわきまえ、将軍の息子にもきちんと愛情をもって説教ができる人格者だったのでしょう。
だからこそ、20年の歳月を経た今となっても、康イエを慕って多くの庶民が集まり嘆いています。
康イエの覚悟と“ルフィ猛攻”
回想から我に返り、自分のために嘆き悲しむ町人達を見回した康イエは、彼らを励ますかのように大声で高笑いをします。
ここでこのBGMが流れるのはもうね。
反則。
一気に涙腺崩壊ですわ。
そう、「最、最、最強」と並んで、ここぞという時に流れるワンピースの神曲「ルフィ猛攻」です。
この曲は、絶体絶命のピンチに心を奮い立たせ覚悟を決めるシーンで使われますよね。
最近ではルフィが退路を断ってカタクリとの戦いに臨んだ時に使われましたし、古くはあの名シーン、スリラーバークでのゾロの“何もなかった”の場面で流れた曲、と言えばオールドファンにはおなじみかもしれません。
曲のタイトルからしても、ルフィや麦わらの一味に使われることが多いBGMですが、ここで東映さんがこの曲をもってきたことにゾリラバ感動しています。
来週のネタバレになるといけないので多くを語りませんが(予告で何気にバラされてるのが残念)、このBGMを使うくらい、康イエの覚悟が本物だということですわ。
ほんの短い時間差し込まれた、羅刹町牢屋敷の囚人が涙するアニオリシーンも最高です。
東映アニメスタッフさんの気合いと霜月康イエというキャラに対する思い入れが感じられて、来週への期待が高まりますねぇ。
この康イエをめぐる種明かしと処刑のシーンについては、原作ではあまりの展開の早さと結果の深刻さのギャップに驚いたのですが、今週のアニメのように周囲の関係者達とのつながりをじっくり描いてくれると感動も一層高まることでしょう。
ワンピースファンよ、来週のアニワンに刮目せよ!!(なぜ偉そう?)
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