今週のワンピース最新話の興奮とますます深まる謎に可愛らしく小首を傾げたら、ゴキュっと四十肩めいた音がして驚いたゾリラバです、こんばんは。
さて、ゾリラバの肩こり事情はさておき、書き切れなかった昨日の感想の続き、早速いってみましょう。
昨日はコーフンして扉絵もスルーしてしまいましたし。
以下、昨日発売の週刊少年ジャンプに掲載された“ONE PIECE”最新話の内容に触れますので、コミックス派、アニメ派の方はネタバレご注意ください。
科学の及ばぬ生物
今週の扉絵は、ホールケーキ・アイランド編のジェルマ66の後日談を描いた“ジェルマ66のあゝ無感情海遊記”のvol.4です。
現在、ショコラタウンでモンドールのブクブクの実の能力によって晒し者にされているニジとヨンジ。
二人とも、ビッグ・マムに右手と左手でワンツーパンチされたことを思い出しているようですが。
無感情な2人には、怒りの表情も悔しがる素振りもありません。
単に、自分達の科学の力が及ばない「四皇」という生物の強さを、淡々と回想しているみたい。
そういえば「あゝ無感情」というシリーズのタイトルは、「レ・ミゼラブル」の邦題「あゝ無情」にかけているのでしょうか。
最近でこそミュージカルなどで“レ・ミゼラブル”のタイトルが有名になりましたが、昭和の文学少年少女には、邦題がお馴染みです。
で、話があちこちに飛びますが(通常運転)、サンジには今になって、外骨格の顕現など遺伝子操作の影響と思われる変化が起きました。
ということは逆に、感情がないとされているイチジ、ニジ、ヨンジが感情を取り戻すこともあり得るんでしょうか。
この兄弟、無感情と言っても、子供の頃はサンジを虐めることに喜びを見出したり、大人になってからも大笑いしたり皮肉を言ったりしているので、喜怒哀楽が全く欠如している訳ではなさそうなんですよね。
ホールケーキ・アイランド編の終盤では、ジャッジの命令と言いつつも、サンジに対しわずかながら兄弟の情のようなものを感じさせるシーンもあったし。
今回の扉絵シリーズで、彼らが少しでも人の心を取り戻す方向に進んで欲しいなぁ。
この国にもあるんだろう?
ビッグ・マムがワノ国の地下深くに堕ちていきながら、海賊王ロジャーに対して並べた文句は、なかなかに興味深いですね。
ちょっと長いですが抜粋して引用してみましょう。
「ひとつなぎの大秘宝」‼︎
ちゃんとあんだろうな‼︎
何がある⁉︎
どこにある‼︎?
この国にもあるんだろ?
特に気になるのは、「この国もあるんだろ?」という言葉ですね。
「どこにある!⁉︎」というセリフに続いていることから、「(ONE PIECEがどこにあるかを示すロードポーネグリフが)この国にもあるんだろ?」という意味と取れないこともありません。
なんといっても破滅に向かう最期の瞬間の思考なので、大いに言葉が省略されている可能性はあります。
でも、もしこれが文字どおり「(ONE PIECEの一部が)この国にもあるんだろ?」という意味であれば、これは非常に重要な情報です。
どういう意味かはさっぱりわかりませんが(←言い切った)。
ま、“ONE PIECEとは何か”というファイナルアンサーに絡んできてしまっては、まるでお手上げですな(←綺麗に開き直った)。
雷ぞうvs福ロクジュ
何話にもわたってずっと“金縛りの術”を掛け合い睨み合っていた雷ぞうと福ロクジュの対決に、いよいよ決着がつきそうですね。
ビッグ・マムの繰り言の背景で小さく描かれただけで、ビクトリーコールはまだですが、すでに福ロクジュは倒れ込み、水を求めて喘いでいます。
忍者対決ならぬ忍耐対決は、雷ぞうに軍配が上がりそうです。
全身燃え上がり既に火だるまになっていても術の構えを解いていない雷ぞうの安否が、かなり心配だよい。
無事に生き抜いてこそ勝利ですからね。
火前坊の消滅
落下するビッグ・マムが苦し紛れ(悔し紛れ?)に武器庫にあった巨大爆弾を殴ったために大きな爆発が起き、“火前坊”が消滅したようです。
ヤマトを手こずらせるほど手強い大きさと火力を持っていても、所詮はカン十郎が書いた「絵」。
水だけでなく火にも弱い、ということでしょうか。
ビッグ・マムの引き起こした爆発で武器庫の壁にも底にも穴が開きましたが、厄介な火前坊がいなくなって引火大爆発の危機が去ったのは、とりあえず一安心ですね。
ヤマトが氷を操れる能力者で良かった‼︎
象主(ズニーシャ)とモモの助
鬼ヶ島を押し戻そうと奮戦中のモモの助に話しかけていたのは、やはり予想通り象主でした。
地下の武器庫に穴があいて顔をのぞかせたヤマトに、モモの助が語った驚きの事実。
それは、現在ワノ国の近海に来ている象主(ズニーシャ)が、「800年前に罪を犯したジョイボーイの仲間」だったということです。
ズニーシャについてこれまで判明していることは
○ 1000年以上生きていること
○ 大昔に罪を犯し、歩くことしか許されていないこと
○ モモの助と意思疎通ができ、モモの助の命令があれば、「歩く」以外の行動も起こせること(ジャックの船を大破)
最後の好物については、ビブルカード情報ですが、「いつ食べたんだろう?」とゾリラバが地味に気になっていることです。
りんごはさておき、今週、モモの助の口から語られた「800年前に罪を犯したジョイボーイの仲間」という表現について。
「800年前に罪を犯した」が「ジョイボーイ」にかかるのか、それとも「仲間(ズニーシャ)」にかかるのか。
どちらとも読めます。
ジョイボーイは800年前に実在した人物なので、素直に読めば前者かと思いますが、ズニーシャが罪を犯した「大昔」というのが800年だという可能性もありますよね。
今回の新情報をもってしてもよく分からないのは、犯した罪のせいで「歩くことしか許されていない」ズニーシャが、なぜモモの助の命令があれば、攻撃行動が取れるのかということです。
ジョイボーイの仲間だったズニーシャの行動を断罪し「罰」を与えたとしたら、敵対する権力者であり800年前の勝者でもあった世界政府と考えるのが自然です。
ところが、モモの助の命令があれば、「歩くことしか許されない」という「罰」を覆し行動を起こせるということは、もしかしたらズニーシャに「罰」を与えたのは、モモの助の祖先なり、モモの助と何らかのつながりを持つ味方側だったのかな。
仲間だったズニーシャがジョイボーイを裏切ったとか…
ジョイボーイとワノ国との関係について分かっていることはまだ、ほとんどありません。
しかし、魚人島に人魚姫への謝罪文を残したジョイボーイと、魚人島の歴史を知るジンベエが顔色を変えた太陽神「ニカ」、そして魚人島と同様にロードポーネグリフが存在するゾウとワノ国については、ONE PIECEにつながる重要な秘密が隠されていそうなので、またいずれ考察してみようと思います。