月曜未明から何度も第1031話を読み返し、ゾロとサンジのやり取りにコーフンしきりのゾリラバです、こんばんは。
この感動を冷静に語れる気がしないのですが、おそらく多くを語らなくても、ワンピファンは皆、ゾリラバ同様に心が震えているだろうと思います。
サンジが主役だった今週のワンピ後半、感想いってみましょー!
以下、昨日発売の週刊少年ジャンプに掲載された“ONE PIECE”最新話の内容に触れますので、コミックス派、アニメ派の方はネタバレご注意ください。
サンジが女に手を上げた?
サンジが命の恩人であり父親と慕うゼフから叩き込まれた、女に手を上げたり蹴ったりしては絶対にいけない、という“恐竜の時代から決まっている”教え。
サンジがこれまで命の危機に瀕しても守り通してきたポリシーでもあります。
その信条をサンジが捨てて、一般人の女性に暴力を振るった?
ない、ない、ない(ブンブン)!
うん、これはね、何かの間違い(断言)。
絶対、サンジにレイドスーツ(女湯)を諦めさせる前振りとして、尾田っちが読者に仕掛けたミスリードですわ。
どんな理由があるにせよ、サンジが女性に暴力を振るったら、それはもうサンジではない。
ゾロが刀を捨てるようなものです。
サンジに起きた変化
レイドスーツを着たことがきっかけとなり、確かにサンジの身体に変化が起きました。
でもサンジが自問自答し、ルフィに心の中で語りかけている様子からしても、サンジはサンジのままで心を失ってないし、直接芸者さんに暴力を振るった描写もありません。
しかし自覚はないものの、もしかしたら自分が女性に手を上げたかもしれないという状況は、サンジにとって、レイドスーツを破壊する十分な理由になるでしょう。
今はまだ大丈夫でも、変身を続けていたら心にも変化が起きてしまうかもしれないので、ここでレイドスーツを破壊したことは良かったのかも。
外骨格の発現による耐久性の大幅アップだけでも十分な強化です。
しかも最後のページを見ると生身のままで消えてない!?
身体だけステルスブラックのメリットを得て、心は優しいサンジのままなら、良いとこ取り大成功ですよね。
でもサンジは半信半疑のようです。
一度始まってしまった自身の「ジェルマ化」が、本当に止まるかどうか確信が持てないから。
ゾロへの頼み
そんな不安がサンジに取らせた次の行動には、涙を禁じ得ません。
大看板キングを相手に激闘を繰り広げているゾロに、サンジがかけた電伝虫。
それは、レイドスーツを破壊しても自分の「ジェルマ化」が止まらなかった場合を危惧したサンジのゾロへの依頼でした。
決着の後………
もしおれが“正気”じゃなかったら
お前がおれを殺せ
うぉーっ、サンジぃ!(泣)
自分に起きた変化に当惑して戦いに集中できないサンジを叱咤するのはゾロかナミさんと予想していましたが、やはり麦わらの一味の片翼を担うサンジは、もう一つの翼であるゾロを頼りましたね‼︎
いや、もう泣けるんですけど!
戦いの最中の常ならぬサンジからのメッセージに異変を感じ取りながらも、こちらも悪態をつきながら背中を押すゾロが最高なり。
よし、わかった
お前はオレがキッチリ殺してやる
何だか知らねェが
決戦後の楽しみができた…‼︎
だったらてめェ…それまで死ぬなよ
ただごとではないサンジの言葉にも動じず、黙ってサンジの依頼を受け入れて安心させ、更に憎まれ口を利きながら力強いエールを送るというね。
いや、もうホント、泣けるんですけど‼︎
この二人のハードボイルドな信頼関係があまりに尊過ぎて、泣けるんですけど‼︎
ちなみに、サンジがゾロの帯に電伝虫を突っ込んでおいた理由は(「お前がどこかで野垂れ死んだ時の為」だとあくまで口の悪いサンジですが)、瀕死の重症だったゾロを気遣ってのサンジの配慮でしょうね。
きっと全てが終わった後も「お前、殺せと言ったよな」「ああァ⁉︎やんのか、こら‼︎」みたいな小競り合いをして笑わせてくれそうな、そんな両翼の予感。
サンジのまゆげの変化
そして今週、サンジのぐるまゆにも変化が起きました。
サンジだけは他の兄弟達と違う向きで巻いていた左まゆが、同じ向きに変わってる!
これもサンジの身体に起きた「ジェルマ化」の一つでしょうから、サンジ自身はまだ気づいてないかもしれませんが、知ったらショックでしょうね。
ただ、右まゆは隠れて見えないけど、もしかしたら変化は左まゆだけに起きた可能性もあります。
なぜならイチジ、ニジ、ヨンジと違って、「心」を失ってないレイジュは、右眉頭が巻いていない描写がかつてあったから。
だからサンジもレイジュと同じように、左はジェルマの向き(数字の6を横にした向き)で、右は逆巻きのままに落ち着くのかも。
左右とも眉尻が巻いているジンベエの眉毛みたいな方向の巻き方というか。
地獄の思い出(ヘルメモリーズ)
レイドスーツを破壊し、ゾロへの依頼で後顧の憂いを絶って、改めてクイーンに向き合ったサンジが繰り出した技は、“地獄の思い出(ヘルメモリーズ)”
「2年後」の新技として魚人島でワダツミ相手に初披露した時は、「地獄」=「カマバッカ王国(でニューカマー達に追い回された日々)」でしたが。
今回この技を繰り出したサンジの脳裏に浮かんでいるのは恐らく、子供の頃のジェルマ王国での地獄のような日々だったのではないでしょうか。
物心ついた頃から父に出来損ないと呼ばれ、兄弟からは迫害され、果ては監禁されて死んだことにされたサンジのジェルマとの訣別の覚悟が、ジェルマにこだわるクイーンに対して繰り出した技に込められている気がします。
全身燃え上がっているサンジが繰り出した技は、かなりクイーンに効いたようです。
これくらいで倒れはしないだろうけど。
来週は残念ながらONE PIECEは休載ですが、ゾロとサンジの大看板相手の戦いから目が離せませんねー。