今年最後のワンピースを読みながら、「うおーっ!!」と絶叫したくなるのを何度堪えたかわからない、真夜中の天使、ゾリラバです、こんばんは。
うおーっ!!
エースぅぅぅぅぅっ!!
(夜中だから声を殺して)
もうサブタイトルからして泣けます。
“君がため醸みし待酒”
これは万葉集に載っている大伴旅人の和歌の一部ですね。
こう続きます。
君がため醸(か)みし待酒(まちざけ) 安(やす)の野に
独(ひと)りや飲まむ友無しにして
あなたのために作ったもてなしの酒を、これからは友も無く独りで飲むのだろうか。
もう今週のONE PIECE、涙無しには読めません。
感想いってみましょう。
以下、今週の週刊少年ジャンプに掲載された“ONE PIECE”最新話の内容に触れますので、コミックス派、アニメ派の方は、ネタバレご注意下さい。
親は選べねェ
エースが鬼ヶ島を訪れた時、幸か不幸かカイドウと幹部達は遠征中で不在だったんですね。
代わりにエースの相手をしたのはヤマト。
父親を嫌うヤマトにエースは過去の自分を重ね合わせたんでしょうか。
親は選べねェぞヤマト
「手錠」はともかく何
心までつながれちまってんだ!?
子供の頃からずっと会ったこともない父親ロジャーを嫌い、囚われてきたエースからこの言葉が出るのは興味深いですね。
エースがワノ国に来たのは白ひげ海賊団に入る前か後か、これまではっきり描かれていませんでした。
オーズの笠のエピソードで、白ひげ海賊団入団後の可能性が高いかなと思っていましたが、編笠村のエピソードとオーズに笠をあげたのが時間的に空いている可能性もありました。
でも今週のエースのセリフからは、もうヤマトと会った時点で、エース自身のロジャーへのわだかまりは消えているのかなという印象を受けます。
すなわち既に白ひげという偉大な「親父」の「息子」になっていて、心はもう「親(ロジャー)につながれていない」から自由、ということなのかなと感じました。
そう考えた方がいろいろしっくり来ます。
ヤマトとエースの友情
すっかり意気投合して酒を酌み交わすエースとヤマト。
今週のサブタイトルにもなっている大伴旅人の詩は、まさに再び来るはずだったエースの死を知った時のヤマトの心情でしょうね。
エースを待っていたのはお玉ちゃんだけじゃなかった。
それにしてもあのエースが
惜しいな こんなに強くて馬が合うのに
というヤマトは、もう麦わらの一味入りほぼ確定じゃないですか!?
いやもう、ゾリラバ、ずっとヤマト推しでしたが、エースとの関係を知ってますますヤマトが欲しくなりました!!(誰?)
若い奴ら
キャベンディッシュがエースに認知されていた!
確かにキャベンディッシュのビブルカードには“エースのライバル”という尾田っちの手書きメモがあったけれど、エースの方は歯牙にもかけてないんじゃないかと思ってました。
良かったね、キャベツ!
名前ちゃんと覚えられてないけど!(笑)
エース、サボ、ルフィの三兄弟は、揃いも揃って長い名前は覚えられないみたいですね。
キャベンディッシュの他にも、エースの口から、キッドやローやベッジら、後にルフィと共に“超新星”“最悪の世代”と呼ばれる面々の名前が出てきました。
ちょっと意外。
まだルフィがコルボ山で一人出航に向けて腕を磨いていた4年前には、彼らはもうそれぞれの海で名前が売れ始めていたんですね。
その彼らがシャボンディ諸島でルフィと同期になったということはやっぱり、ルフィは相当早いスピードで東の海とグランドラインを駆け上がってきたんだなー。
エースのルフィへの想い
もうひとつ胸を打たれたのが、エースのルフィ評。
ヤマトに語って曰く
だが一番手強いのは数年後に出航してくるおれの弟だ
きっと強大な存在になる…!!
エースは常にルフィの前を走っていて、ルフィにとってはずっと背中を追いかける「兄ちゃん」でした。
エースにとっても、ルフィは「心配ばかりさせる泣き虫の弟」という描写が多かったと思います。
そのエースの口から「一番手強い」(ある意味ではルフィの手強さは最強でしょうが)とか「強大な存在になる(フフフ)」という言葉が語られていたなんて、なんかホント、感動しましたわ。
アラバスタでルフィに会った時には、ルフィではなく白ひげを海賊王にしたい、と言っていたエースですが、やっぱり心の底では、ルフィの海賊王への想いと心の強さを誰よりも買っていたんでしょうね。
(泣)
ヤマトは単なる「兄バカ」と思ったかも知れないけど。
この辺りのエースとヤマトのやり取りも良いですねー。
一緒に過ごしたのは短い時間だったのだろうけど、二人の間にはエースが命を懸けてもいいと思えるくらいの友情が育まれたのでしょう。
うぉーん。
エースとヤマトのことを書くだけで夜も更けてしまったので、続きはまた!
『ONE PIECE』スケジュール帳2021 (ジャンプコミックス)