今週のワンピースは、ストーリー進行もさることながら、カイドウの初披露技“熱息(ボロブレス)”の意味が気になって仕方ない語学ヲタクのゾリラバです、こんばんは。
感想・考察第2弾として、今日は“熱息(ボロブレス)”に注目していきたいと思います。
ボロブレスのボロって何!?
ボロと聞いてまず浮かんだのは、英語のborrow(借りる)、borough(~地区。スカボロー、 ゲインズボローなどの英国の地名にもなっています)、ballow( 手押し車。ビートルズの名曲「オブラディ・オブラダ」 に出てきます)などですが、いずれも“熱息(ボロブレス)”とは関係なさそうですね。
日本語の襤褸(ぼろ) も違うだろうし。
次に浮かんだのは子供の頃のおやつだった卵ぼうろの「ぼうろ」 。
これは調べてみるとポルトガル語のbolo(ケーキ)から来ているようです。
これも関係ないな。
ところがboloという単語を更に調べてみたら、スペイン語で「酔っぱらった」 という意味がありました。
これなんか酔ったカイドウが吐く“ 熱息(ボロブレス)”にぴったりではないでしょうか。
他にも英語で「大きな弧を描く右の強烈なアッパー」 のことをbolo punchというらしく(酔っ払いが大きく振り回すパンチみたいだから?)、これも“熱息”の破壊力に通じるイメージがありますね。
更にvoloだと、イタリア語で「飛行」という意味なので、 飛ぶ息、volo breathという可能性もあるかな。
ゾリラバは、bolo breath「酔っ払いの吐く(酒臭くて…)熱い息」推しですが、 さて真相はいかに?
錦えもん夫婦の再会
当面お鶴さんに会うつもりはなさそうな錦えもんの態度が理解できないと先日書きましたが、おこぼれ町にお鶴さんがいることを菊から聞いた錦えもん、救出に向かうようです。
お菊ちゃん、大好きな錦えもんの奥さんのとこで1ヶ月も働いてたって言ってなかったんでしょうね…
その女心(?)、ゾリラバにはよく分かりません(笑)
錦えもんには数ヶ月ぶりでも、お鶴さんにとっては死んだと思っていた亭主との20年ぶりの再会です。
今週の錦えもんのセリフからして、すぐに会うのをためらったのは、もしかしたらとっくに再婚していると考えていたから?
夫婦の絆がなんだか胸にボロブレス。
ジャックさんは心配症
暴れるカイドウに、ジャックが吐いたセリフが
メチャクチャだぜ、あの人は…
…
…
はい、皆さん、御一緒に!
せーの!
どの口が言うとんじゃあ!!!
ゾウでジャックがやった大虐殺の方がメチャクチャですよね。
殺しかけたら息の根を止めろと言うジャックの方がメチャクチャですよね?
あ、でもそうか。
ジャック的には、残酷とか破壊の規模とかはどうでもよくて、彼の言う「メチャクチャ」は、何の目的も計算もなく酔っ払った果ての狼藉という意味なんでしょうね。
だからこその
見せしめならまだしも…酔って見境なくあばれられちゃあ「九里」ごと消えちまうぞ……!!
のセリフなのか。
メチャクチャの定義がかなり一般の基準からズレていますが、そこは四皇の厄災と呼ばれる男ですからね。
あれで意外と苦労人なのかもしれん。
ビッグマムの食い患いに対処する子供達も苦労してましたが、酔っ払ったカイドウに対応する部下達も大変だなー。
ONE PIECE magazine Vol.4 (集英社ムック)