今日も日付が変わる直前の更新になってしまい、最後まで感想を書き終わらない不安とはじめから戦っているゾリラバです、こんばんは。
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最後の砦とは何か
昨日から、今週のサブタイトル”最後の砦”の意味を考えているのですが、ひょっとしてこれも尾田先生得意のダブルミーニングなのでしょうか。
ビッグ・マムの暴走と破壊を唯一止められる可能性がある奇跡としての”最後の砦”が、サンジ特製ウェディングケーキ。
そしてサンジが過去のトラウマを克服するために越えなければいけない”最後の砦”が、ジェルマとその象徴である父ジャッジ。
ジェルマの船は実際、見た目も砦のようです。
サンジとジャッジ
サンジは兄弟達の援護を受けて無事にカカオ島を脱出できましたが、サンジは驚きとこれまでの感情が入り混じって、終始複雑な表情のままでした。
ジャッジの援護に至っては、怒りと悲しみ、そして憎しみのような表情を隠しません。まあ、あんな言われ方をしたら無理もありませんが。
でも、ルフィに「何とか答えたらどうだ」と迫るジャッジも、本当に何かの答えを求めているのかもしれません。もしかしたら自分の価値観の方が間違っているのか。サンジは出来損ないではないのではないか。サンジを助けに来たルフィの行動と、自分達を助けようとしたサンジの行動。
ジャッジの表情からは、切羽詰まった真剣な問いかけに思えます。なんだかんだ言ってもあの優しいソラを妻にしていた人ですし、ジャッジ自身は感情がないわけではない。優秀な兵士であれば感情はなくていいというジャッジの信念が揺らぎ始めているのかもしれません。
このままルフィ達が無事に逃げ切っても、サンジは幼少期に植え付けられたコンプレックスを完全には解消できないような。ジャッジとの絡みがもう少しあってほしいと願うのは贅沢でしょうか。ジャッジが自分の価値観に疑問を持ち、今は亡き愛妻の言葉を思い出し、ジェルマとしては出来損ないでも人間としては最高傑作であるサンジの姿を、愛情深かったソラにダブらせてほしいなぁと。
その感情こそが、ジャッジとその子供たちが人間らしくある”最後の砦”ではないかと思うのです。
なんかきれいにまとまった感があるので、今日はここまで(笑)