今週のアニメワンピースの演出の素晴らしさに、原作を読んでストーリー展開を知っていても手に汗握ったゾリラバです、こんばんは。
いやー、ホントここ最近では1番面白いアニメワンピースでしたわ。
テンポも良くて、30分間釘付けになったのは久しぶり。
アニメだとたまに辛口コメントしたりするゾリラバも、今週は参りました、という感じです。
あ、でもいっこだけ(あるんかい)。
サブタイトルは「受け継ぐおでんの意思」より「受け継ぐおでんの意志」の方が良くないですか。
ワンピースの超重要フレーズは“受け継がれる意志”ですからね。
んでは!
早速感想、いってみましょう。
今週のアニワンは、原作でいうと第986話の後半に当たります。
マルコvsペロスペロー
原作ではいきなりライブフロアに乱入してくるマルコとペロスペローですが、アニメオリジナルでその前の交渉シーンが入りましたね。
こういう補足は大歓迎。
アニメ派の人には親切だし、原作派も楽しめます。
風になびくパイナップルの葉、じゃなかったマルコの髪に思わず目が行ってしまいます(そこ?)
風に吹かれるマルコ、カッコよす。
そしてペロスペローの手前勝手な狡猾さも良く出てます。
提案があるとペロ兄が言ったところで場面が変わりましたが、ビッグ・マム海賊団の1人勝ちのために利用できるものは何でも利用してやろうという気持ちがダダ漏れで、だいたい何をマルコに提案したのか予想がつきますねー。
ルフィ、「高い高い」されるの巻
20年前に死んだとばかり思っていたモモの助や赤鞘九人男が生きていたことをルフィから聞かされ、大喜びするヤマトが可愛い!
愛い!
敵に追われている最中だというのに、喜びのあまりルフィを抱き上げ、ぐるぐる回しています(笑)
そして再び小脇に抱えて走り出すヤマト。
なんとなくヤマトの天然っぷりが、ルフィを圧倒してるのがおかしいwww
おい、おろせよ、と言いながらも大人しく仰向け&横抱きに抱えられてるルフィからも、少しずつヤマトを気に入り始めているような気配が。
ヤマトに仲間になって欲しいという期待が、ゾリラバの視点を歪ませてるかもしれませんけどねー。
モモの助、猛攻
モモの助が命の危機に際して、男を見せました。
カイドウの世界一恐ろしい「顎クイっ」に耐え、大泣きしながらも、母トキの言葉やルフィのこれまでの叱咤、そして父おでんから聞いた自分の名前の由来を思い出すモモの助。
ここで流れるBGMはもうこれしかない。
ONE PIECEの神曲“ルフィ猛攻”です。
この曲を聴くだけで心が奮い立ちますね、ホント。
そしてモモの助の堂々たる名乗りに、涙を浮かべるヒョウ五郎やしのぶ。
今は亡き父おでんや母トキの愛情と期待に溢れる言葉だけでなく、モモの助を一人前の男とみなして時には殴り合いをしながら叱咤激励してきたルフィの存在が、やっぱりモモの助を強くしたんだと思います。
モモの助はワノ国の武士の価値観として人前で泣くことを恥じていますが、ワンピース世界では、泣くことは決して恥ずかしいことではありません。
ルフィが憧れる四皇シャンクスも
勝利も敗北も知り、逃げ回って涙を流して男は一人前になる。泣いたっていいんだ……‼︎
と言ってました。
ましてモモの助はまだ8歳。
泣いても叫んでも、譲れないところは譲らない心の強さがあれば、きっと立派な将軍になれます。
ヤマトの涙
20年前カイドウによって付けられていた手枷が本当に爆発するか半信半疑だったヤマトですが、ルフィに外してもらったそれは、壁を突き破りビッグ・マムさえ吹き飛ぶようなものすごい威力で爆発しました。
幼い頃から暴力を振るわれ、自由を奪われて、何度も父親に挑んできたとはいえ、本当に実の娘を爆破するとは信じたくなかったヤマトの気持ちが、表情や台詞に良く出ていましたね。
「怒り」→「悲しみ」→「訣別の覚悟」と短時間に推移していくヤマトの心が、ほんの一瞬浮かんだ涙によく表れていて、ゾリラバ、感動しました。
赤鞘九人男の刃が届く
しかし、怒りのままにカイドウに向かって行こうとするヤマトを止めたのはルフィでした。
カイドウに最初の攻撃を加えるのはルフィでもヤマトでもないと。
こういうところ、ルフィはよく分かっています。
自由奔放で待つことが大嫌いで作戦なんて与えても無駄なルフィですが、ちゃんと通すべき筋みたいなのは、本能で理解してるんですよね。
そしてもう「カッコイイ!」としか言いようのない、カイドウの元に駆ける赤鞘九人男。
映画フィルム『Z』のラストを彷彿とさせるモノクロの映像が痺れました。
ネコマムシの赤く光る目や傳ジローの刀の閃き、先頭を行く錦えもんのコーナリング(笑)まで、いちいちカッコ良かった‼︎
感動した!!
そしてついにカイドウの元に到達する障子を開け放った瞬間、白黒がカラーになるというニクイ演出。
この日のために、色の失われた時間を生きてきた赤鞘の侍達の悲願がようやく達成された瞬間、という感じです。
感動した‼︎
そして、この瞬間、敵も味方もみんなが光月おでんという偉大な侍を思い出しているところがいいなぁ。
折に触れ差し込まれる姿は、おでん様が死してなお、ワノ国の侍達の心の支えであり、ワノ国編の陰の主役であることを物語っています。
おなかいっぱいで書ききれなかったけど、他にも迫力満点のうるティとか、部下思いのちょっと良い奴っぽいフーズ・フーとか、ちょこちょこと楽しいアニメオリジナルシーンがありました。
アニメスタッフさんの気合いを感じましたね。
続けて3回観たくなった今週のアニワン。
ごちそうさまでした。