「ゴ」のつく黒い虫が部屋の隅で死んでいるのを発見し、取り除く覚悟を決めるのに30分、取り除いた後の拭き掃除に30分、ティッシュを山積みにした上からでも掴んだ感触が忘れられず身悶えしながらシャワーを浴びること30分と、貴重な休日の午前中を計1時間半も費やしたゾリラバです、こんにちは。
でももし生きて動いていたら、「2倍以上の対処時間」+「3日くらいのトラウマ」というコストがかかっていただろうと思えばマシです。
アイツのせいで、アニメワンピースを観た良い気分が台無しになったので、もう一度、お風呂でゆっくり見逃し配信を観ましたよ。
衝撃的な展開もさることながら、予告編を観て「え、もう1週引っ張るの?」と思っていた菊之丞とカン十郎の一騎討ちが、意外に良いアニメオリジナルでした。
では早速、感想いってみましょう。
今週のアニメワンピースは、原作でいうと第985話の後半から第986話の冒頭までに当たります。
四皇と組みオロチを斬り捨てる
かつてはロックス海賊団の仲間であり、現在は四皇として覇を競うビッグ・マムと同盟を組んだカイドウ。
目的は、本気で“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”を獲りに行くためです。
確かに“世界最強のババァ”と言われるビッグ・マムは、力も情報もロードポーネグリフも持っていて、手を組む相手としては申し分ないでしょう。
そしてカイドウはおそらく、ワンピースもさることながら、むしろ「古代兵器」が欲しいのではないかしら。
彼の宣言どおり、「古代兵器」は(使い方を誤れば)世界に“恐怖”と“戦争”をもたらし得るもの。
覚悟しろ
それこそがおれ達の望む暴力の世界!!!
と言っていますが、趣味が自殺という不死身のカイドウに付き合わされる部下も大変ですな。
ロビンの「古代兵器」解説は、アニメらしい親切さ。
そして自らの新たな目的のため、本格的にワノ国を都合の良い海賊の楽園にしようと考えたカイドウにとって、邪魔な存在になったのがオロチ。
カイドウの「新鬼ヶ島」計画を聞いてヒステリックに支離滅裂にわめき立てるオロチに、カイドウがうんざりする様子が描かれたアニメオリジナルはなかなか良いですね。
特に、それを見ていたキングがさりげなくカイドウの刀を持って側に控えるところも良き。
それにしても25年近く手を組んでいたオロチをあっさり斬り捨てるとはね。
確かにカイドウにとっては「黒炭家」も「光月家」もどうでも良い話なんでしょうが。
オロチがカイドウに斬られても全く同情の念は湧きませんが。
将軍は我が息子ヤマト
ルフィと一緒に天井裏に潜んでいたヤマトですが、モモの助のピンチに驚いたルフィと共に落下、ライブフロアを目指します。
ライブフロアではオロチを斬り捨てたカイドウがまさに建国宣言をしているところです。
国の名は「新鬼ヶ島」!!!
将軍は我が息子ヤマトだ!!!
幼少期から散々ヤマトを痛めつけ、島を出たら爆発する手錠まで付けておいて、今更息子(娘)だからといって、ヤマトを自分の思い通りに出来ると思っているカイドウ。
これまで周囲の人間を全て暴力で従えてきた海賊ならではの思考ですよね。
当然、ヤマトは激オコです。
カイドウの勝手な言い草に、ヤマトの美しい金色の眼が怒りに燃え、金棒が周囲を破壊しまくってます。
そして磔にされているモモの助をスクリーンで見たルフィは、「早く案内しろ!!!モモが殺される!!!」と思わずヤマトの胸倉をグッと。
あ、危ない。
○チが見えそう!
これって、ファンサービス?(笑)
ま、アニメではありがちなオリジナルシーンですが、ヤマトの横チ○はあくまで脇からチラッと見えるからセクシーなのであって(おっさんか)。
ちょっとドキドキしたけど。
カン十郎の闇と菊之丞の葛藤
原作では、最初の一太刀を交えるところと、カン十郎が倒れて菊之丞が涙を流しているところしか描かれなかった2人の一騎討ちでしたが。
今週のサブタイトルになっていたので、先週の時点では冒頭書いたとおり、「あんまりこの2人の戦闘を引っ張ってもなー」とちょっと心配でした。
でも、焦点が戦闘ではなく、カン十郎の心の闇とお菊の葛藤に当てられていたから、結果的にとても素晴らしいアニオリだったと思います。
「裏切りの方が芝居であって欲しかった」とか、菊之丞のセリフひとつひとつが原作を読んだ時の心境とシンクロしました。
原作を読んだ時には、カン十郎の一片の良心に期待を持ち続けたのですが。
この時点で、カン十郎の心の闇がもう救いようがないものであることをはっきり描いたというのは、アニメではより分かりやすさを追求するためなんでしょうね。
本日のと前回のアニオリのカン十郎と菊之丞のやりとりは後々の原作1014話”人生の大根役者”がアニメとして放送される際、前述の伏線と合わせてカン十郎の本音が明らかとなった時により分かりやすくする為に挿入したのではないかと思いました。
彼は、菊之丞に対して淡々と赤鞘達に対しても何も思いなど無いと言っていたが、原作1014話の中にて錦えもんには思いがあるようなシーンがありましたし。
仮に菊之丞や他の赤鞘の面々に対しては偽りだとしても、常に共に笑いあい一緒に行動した彼だけは唯一の本心だったということで。
それを原作で知った時、少しホッとしました。