このところの天候不順のせいか、はたまた知恵熱か、時折襲ってくる頭痛に悩まされているゾリラバです、こんばんは。
誰が更年期障害ざまぁす!
はぁ、はぁ、私としたことが自分の心の声に取り乱しました。
気を取り直して2週間ぶりのワンピースの感想、いってみましょう!
今週も「絶句」という表現が似つかわしい驚きの展開です。
以下、本日7月20日発売の週刊少年ジャンプ掲載のワンピース最新話の内容に触れますので、コミックス派、アニメ派の方は、ネタバレご注意下さい。
カン十郎の死に場所
子供の頃に迫害を受け、家族を惨殺され、自らの心も失ってから、ずっと死に場所を探していた黒炭カン十郎。
赤鞘九人男を演じることで辛うじて生き長らえていたというオロチの言葉が真実なら、既に役目を演じ終えたカン十郎をこの世に留めておくすべはないのかもしれません。
“お前らのしぶとさはおれが誰よりも知ってる!!!”というカン十郎は、赤鞘の侍達の強さも重々承知のはず。
自分一人(+モブと自分が描いた侍)では、彼らを止められないことも、よくわかっているでしょう。
だからこそ“時間を稼げれば十分”と死を覚悟して待ち構えていたカン十郎は、最期は“仲間”の手にかかって死にたかったのではないかと考えるのは、穿ち過ぎでしょうか。
モモの助を瀕死になるほど痛め付けたことを敢えて口にしたのも、怒りを煽っているとしか思えません。
最後のページに差し込まれた2コマは、血の付いた刀を持ち、涙を流しているお菊。
おそらくカン十郎はお菊に討たれたのでしょう。
「ワノ国は滅ぶ!」というカイドウの台詞に被せて描かれた、うっかりすると見過ごしてしまいそうな小さな2コマが涙を誘います。
お菊にとっては、モモの助を痛め付けたカン十郎を許せなくても、同じ赤鞘の侍として過ごした思い出は少なくないでしょう。
最も若いだけに、カン十郎の煽りに真っ先に反応したお菊ですが、“来い、菊!”というカン十郎の表情や、お菊の仮面でも隠せない涙を見るに、おでん様健在の頃の二人の裏エピソードなども尾田っちの頭の中にはあるのでしょうね。
カン十郎が子供だったお菊に、「来い、菊!」とか言って稽古をつけていたのではないかしらと、想像の翼がどこまでも羽ばたいてしまいますわー。
まさかのオロチ退場!?
…え?
…は?
ちょ、ちょっ…
な、なんとオロチ、あっさりカイドウに一刀両断されてしまいましたよ?
何これ。どっきり?
もしかしてオロチへの忠誠心を持たない部下をあぶり出すための芝居?
いやいやいやいや、だってこんなにあっさりオロチが退場しちゃダメでしょ。
そりゃどうしようもないゲスで、おでん様の仇で、ワノ国の不幸の元凶ですけど、だからこそ赤鞘の侍とかモモの助が倒すんじゃないの!!?
いやー、驚きました。
最近はもう毎回驚かされているんですが、この展開は全く思ってもみませんでしたよ(←既に尾田っちの掌の上)!
あまり個人の戦闘力は高そうに見えないオロチは、メタ的にももう決戦ではお役ご免、ということですかねぇ。
うーん、どこか腑に落ちない。
カイドウの野心
30年以上組んでいたオロチを切り捨て、ワノ国の後ろ楯という立場を捨てて、国を乗っ取り、ワンピースを取りに行くことを宣言したカイドウ。
この“新鬼ヶ島計画”は、以前から温めていたものなのか、はたまたビッグマムという強大な同盟相手を得て、突如カイドウに芽生えた野心なのか。
趣味が自殺というくらい、破壊衝動と厭世感が強いカイドウが、ONE PIECEを目指す気になったのはなぜなんでしょうね。
ワンピースに興味があるというよりは、その過程もしくは見つけた後に起きる壊滅的な混沌を欲しているのでしょうか。
いずれにしても、また一つ、ルフィにカイドウを倒さなくてはならない理由が増えましたね。
ワンピース ONE PIECE Portrait.Of.Pirates “WA-MAXIMUM” 百獣のカイドウ