なんだか忘れ物をしているような気分で火曜日の夜を迎え、“あれ、今週のアニメワンピース観たっけ?”とようやく気づいたゾリラバです、こんばんは。
いろいろと忘れるお年頃なので勘弁して下さい。
しかしジャンプの原作が休載で物足りない週半ばに、偶然アニワンを観られるとはラッキーです!
前向きにそう思うことにします!
さて、今週のアニワンは、原作でいうと第975話の後半から、第976話の途中まで。
週刊連載の引きとアニメの引きが毎回ズレるというのは、なかなか興味深いです。
そしてとうとう、オープニングに一瞬、ニューキャラが登場しましたね。6人のアイツらとワノ国編のニューヒーローのアイツ!
いやーホント本編登場が待ち遠しい!!!
で、先週から続く冒頭のルフィ、ロー、キッドの戦闘シーンがめちゃめちゃカッコいい!
傳ジローついに合流
幼い頃から頭が切れ、錦えもんと共におでん様の最初の(押しかけ)家来となり、長じては九里の郷の財政を任されていた傳ジローが、光月家と赤鞘の侍の復活の噂が広がっても姿を見せないのはなぜか、というのは、ワノ国編を通じて長い間の謎でした。
髪の生え際や骨格の相似から、早い段階で傳ジローは居眠り狂死郎ではないかと見抜いていた方もいると思いますが、ゾリラバはビジュアルのあまりの違い、特に「心の窓」である目が全然違うことから、傳ジロー=狂死郎説に懐疑的でした。
まさか数ヶ月嘆き続けて、悲しみと怒りのあまりに人相がすっかり変わっていたとはねー。
まるでモンテ・クリスト伯みたい。
そしていよいよ討ち入りの日を迎え、ここぞというタイミングで牢屋敷から解放した侍を率いて現れた傳ジローのカッコよさときたら。
ビジュアルは人相変わる前の傳ジローが好きだけど(ぼそっ)。
錦えもんの強運
前半の引きの錦えもんの心の声は最高でしたね。
原作を読んだ時に大笑いして感想で散々語ったので繰り返しませんが、ゾリラバの中で錦えもんの好感度が一気に上昇した“萌え”の瞬間でしたね。
河松や雷ゾウが、グーで錦えもんのほっぺをグリグリするのも、赤鞘九人男の関係性が表れていて微笑ましいです。
錦えもんの勘違いによる思い込みが結果としてカン十郎の裏をかく形となり、結果オーライとなった顛末も、アニメで絵付きで丁寧に説明されると分かりやすいですね。
アシュラの涙と河松の問いかけ
今週もワンピースファンの胸を打つアニメオリジナルシーンがいくつかありました。
ひとつは、傳ジローとの再会に、20年前の最後の共闘を思い出して笠で顔を隠すアシュラ童子。
そう、アシュラはたぶん人前で涙を見せることを良しとしないキャラだから、涙なのか、それとも雨なのかわからないような演出がエモい。
傳ジローとアシュラは、恐らくおでん様がいなかったら仲間にならないような性格の全く異なる二人なんですよね。
でも、光月おでんという稀代の英雄を介し、背を預け合って闘う仲間になったわけです。
そのおでん様は死に仲間は散り散りになったと思い、絶望して盗賊に再び身を落としていたアシュラが、実は敵の懐に入り込んだ傳ジローが彼なりの壮絶な戦いを20年続けていたことを知り、密かに流した涙(たぶん)がすごくいい。
そしてもう一つ感動したアニメオリジナルは、モモの助を連れて逃げようとしたカン十郎の気配を察知し、船から陸に戻った河松が、裏切り者のカン十郎に刀を振るいながら絞り出した問いかけの言葉。
お前とは長く苦楽を共にしてきた
おでん様を支えた時も、失った時も
その仲間を騙し、裏切るのは楽しいか
我々の悲願を踏みにじり、失望させるのは楽しいか
いやー、このセリフはアニメオリジナルとは思えない、ページに余裕があったら尾田っちがこう書いたのではと思わせる名台詞ですね。
赤鞘九人男の中でも特に、我慢強く優しく情が細やかな河松だからこそ、カン十郎にかける怒りと悲しみの言葉が胸を打ちます。
まさに我々読者がカン十郎に問いかけたかった疑問を代弁してくれましたね。
最近、アニワンのワンピース愛に満ちたアニオリがとても楽しみです。
まる。